エピローグ

未だに、あれは夢じゃなかったのかな、と当事者の私でさえ思う。でも次の日から葵と香織は学校に来なくなったし、そんな人は檜町に存在しない、とまで言われた。


これで、私の昔語りは終わり。あなたは、これを物語だと笑い飛ばすかもしれない。でも、ほんの少しの間だけでもいいから忘れないでほしい。これは本当に実際にあった出来事である、と。


私の胸には、今でも、綺麗な紫色の石がついたペンダントが光っている。

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