プロローグ

『恋をする。あちらの世界にいる君と、違う世界にいる僕が。』


この間、書店にいったらこんな本が隅に置いてあった。今までひっそりと生きてきた私のように。


それで、思い出した出来事がある。今まで溜め込んできた気持ちを話すためにも、私の昔語りに少し付き合ってくれると嬉しい。


さて、どこから話しましょうか........


あのとき私は大学1年生。家庭環境は複雑だったけれど、私自身はそれなりに青春時代を満喫していた。

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