自問自答

バブみ道日丿宮組

お題:小説家の小説修行 制限時間:30分

 毎日更新するというのはどうなのだろうか。

 毎日投稿というのはどう偉いのか。

 毎日することはどう凄いのか。


 結局はわがままな自分をただ見てもらいたいだけではないのか。


 小説を書いてるとふと思う。

 見て欲しい、評価して欲しいというのは願望として当然あるにはある。

 ただ……自分のオナニー文章を読んで、誰かが喜ぶとは思えない。

 面白いのか、エロいのか、つまらないのか。

 読者ははたして何を求めてるのだろうか。


 解決できない問題を考えてるのではないか。


 なら、無理だ。

 この世界は物語のように優しくはない。

 弱いものは虐げられる。そして出るものは消される。

 競争社会といえば、聞こえはいいが運命づけられたものしか表にはでることはできない。

 有名人が有名なのは、それなりの努力と才能があるからに過ぎない。

 一般人がなろうと思っても、なれないのはそこにある。

 なろうという言葉は、なれるという意味じゃない。

 それは何も芸能に限ったことでもない。

 なんであっても、才能が最後に左右する。

 小説でいえば、評価というのが主な才能を見られる部分といえるだろう。

 評価というのは聞こえはいいが、ただの当てつけ。体当たりをしてるに過ぎない。

 諦めることは簡単だ。

 筆を折り、他のことをすればいい。誰にでもできることだ。夢を見ることはいいが、現実を見ることも大切だ。

 なにより。

 僕は僕自身が書いた小説を好きでない。

 そんなものが評価されるのかといえば……世間は面白いもので、そうあったものでも見られる。

 このたび、書いた小説がランキング上位に入ることができた。

 ひどい評価ももらったし、嬉しいような評価ももらった。

 これでやめる人もいるかもしれない。

 ただの罵倒を受けるために、書いてるわけではないのだろうし。

 学校に通いながら文字を書き続けるのは嫌いではなかった。嫌いなのは小説になった文章で、それに至るまでの過程は嫌いじゃない。

 だからこそ、続けられてるともいえる。

 本腰を入れてないからこそ、気ままにいられる。

 これが仕事となるとどうだろうか。

 僕は続けられるのか? 好きでもない小説というカテゴリーで働けるのか?

 生きてくのであれば、しないほうがある意味健康でいられるかもしれない。

 お金持ちのお嬢様と呼べる伴侶を中学生で既に得た。

 何不自由なく暮らせることだろう。

 彼女があとを継ぐのは決まってる。僕が表にでることはない。

 ならば、家でぐーたらしてればいい。

 そうすることを家族が許してくれるのであれば、僕はきっとそうして死ぬまで過ごすことだろう。

 小説は贖罪に近い。

 何も生み出せないような人間が必死に生きてますというアピールをしてる。

 やってますよという意思表示をしてる。

 それがいけないこととは誰にも言ってほしくない。

 悪いことじゃないはずだ。そうする以外に取り柄がないのだ。

 彼女は毎度楽しみにしてるという。部屋でじっと待ってくれてる。

 人の視線を感じると何もできなくなる人がいるが、僕はあまり関係なかった。

 キーボードを打鍵して、次々に文字を打ち込んで文章にして、節にする。そしてやがて一幕となり、小説の本腰となる。

 できたものはすぐにサーバーに上げる。

 声をかけると、嬉しそうに彼女は読書を始める。

 ベッドの上でゴロゴロする彼女はぱんつが丸見えのもお構いなしだ。

 あの秘境の奥に何度も到達してると思うと、少し身体が疼いた。

 食べたい、襲いたい、かぶりたい。

 そんな感情が湧いてくる。

 それはあとにしよう。

 彼女の読書時間を邪魔するのは気が進まない。

 僕が書いた嫌いな小説を彼女が読む。

 そう思うと、手が進まなくなる。

 たびたび見せてもらってるオナニーを見られるのと同じことかもしれない。

 羞恥。

 そんなものが僕にも存在してるのだろう。

 邪魔をするきがないのであれば、次に進むことにした。

 更新分は終わったが、小説は完成してない。

 いつか完成するのだろうが、自分にはその終了がわからなかった。

 僕は指が動くがままに動かすばかり。もう少し考えてもいいかもしれない。

 ウェブサイトの更新も完了した。

 あとは明日以降の更新を進めるばかり。

 

 毎日更新するというのはどうなのだろうか。

 毎日投稿というのはどう偉いのか。

 毎日することはどう凄いのか。


 疑問は消えない。

 続けることの大切さは部活動なんかを見てるとよくわかる。

 けれど、無理に進める必要もないんじゃないかとも思う。

 僕は今日も答えがでない作業を続けてる。

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