第2話

「国王陛下、ご用ですか?」

「お前に任せた事がある!」

「は、何なりと」


 国王に呼ばれたシンバリンドは膝をつけ胸に右手を当てる。


「お前に内乱を起こして欲しい!」

「内乱ですか?」


 その目論見のがシンバリンドは分からなかった。


「なあ、お前も平民上がりの第1王子が国王なるのはつまらないだろう。そこで、お前に奴を困らせてほしいだ!」

「なるほど、仰せのままに」


 悪い笑みで国王は語り、シンバリンドも顔に悪い笑みを浮かべた。


※ ※ ※


 事実を重く見た側近は、手紙をもう1通の手紙を書き下ろした。


「すまんが、すぐに手紙を出してくれ」

「畏まりました」

「それと…」


 部屋のドアを開け、廊下を歩いてい執事に、予め書いておいたもう1通の手紙を出すように頼み、最後に有ることを伝え執事は肯定して手紙を出しに行った。

側近は椅子に腰掛けて息を吐いた。


 ドアが勢い良く開き側近は驚いて振り向いき、


「な!」

「突然の訪問失礼します」

「国王陛下のより、貴殿は過労で疲れ死んだ事になってもらいます」


 お辞儀をして内容を伝え両手を兵に拘束され、シンバリンドは無理やり口を開けさせ、小瓶の液体を飲まされた。


 力なく側近は倒れた。


「ここには、最初から誰も居ないかった、この部屋の施錠せよ」

「はい」


兵たち伝えてシンバリンドは施錠した。


※ ※ ※


 執事は部屋に入り手紙をゴミ箱に捨て、


「失礼します」

「要件はなんだ?」


 ノックして兵が入って、執事は訪ねた。


「はい、シンバリンド王子が呼んでおります」

「・・・分かった、下がれ」

「はい」


 要件は聞いて執事は少し無言になって直ぐに答え兵を下がらせた。


「今はあのバカな親子にはダンスをしてもらわなければな」


※ ※ ※


 暫くして・・・年老いた側近は立ち上がり、


「ほんま旦さんもけったいなことを~♪」

「嫌いになった?」


 妖艶に満ちた女性の口調で近くに白いタキシードを着た白髪の青年が聞いた。


「ウチが旦さんをないなー♪」

「あんたいけずやわ♪」


年老いた側近の姿おままケラケラと笑いながら、困った顔で白髪の青年は両手をやれやれとポーズを取った。

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