(二)-14
しかし、俺やシッコは技術者の家だし、ジョバンニは建設労働者の家なので、宇宙船なんて持っていない。だから借りなければならない。
宇宙船のレンタル屋は多いが、どのお店で借りるのが良いのだろうか。そういう話は俺もシッコも全く知らなかった。
そこで、いつも俺らが陣取っている教室のすぐ後ろにいるツポレフたちに聞いてみた。
「それならコロリョフ商会に行け」
ツポレフはそう教えてくれた。ツポレフたちは結構冷たいヤツで、他人に親切にするような人間じゃない。それなのにすんなり教えてくれた。ちょっと不審に思ったけど、ツポレフの新しい面を見ることができたのかもしれない。
ともあれ、俺とシッコは放課後にそのコロリョフ商会というところに行ってみることにした。ちなみに、ジョバンニは今日学校を休んだ。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます