(二)-5

 俺たちはショッピングセンター近くのゲームセンターに来た。

 建設労働者や技術者などが日頃のストレス解消によく訪れる場所だった。ここにもシミュレーターが置いてあるのだ。

 ここなら、ウチの学校の生徒は来ないハズだ。シッコとジョバンニはそう考えて喜び勇んでここまでやってきたが、結局また二人揃って膝を折って床に手をつくことになった。

 そこには同じクラスのヤン・シェンと、その友人マ・チョンヅーとショータ・ルービンが二台のシミュレーターを独占していた。

「あと一時間は待っていてくれ」

「いいえ、僕は四十五分で十分です」


(続く)

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