(二)-2

 宇宙を航行する船舶は大型の貨客船だけでなく、小型のプライベートジェットなどもある。個人が趣味で保有していたり、プライベート空間を確保したままビジネスに利用する機体などもある。そういう小型機でもAIは搭載されているものの、小型機ほどトラブルが起きた際の操縦士の力量が問われる。そのため宇宙船の操縦には免許が必要になる。

 免許そのものは、実技と学科があり、両方のテストに合格しなければならない。ただし、教習所のようなところに通ったりする必要はなく、合格すればシミュレーターが自動的に発行してくれる。

 俺たちがショッピングセンターにやってきたのは、この機械を使って免許を取るためだ。


(続く)

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