わにわにぱにっくク。

 いつものバス停にて――




「むてきっ!? コショ~したワニワニパニックにはられたセツメ~ブンがおもしろいとワダイ?」


 イブキがゲ~ム系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。




「ワニワニパニックってアレだよねぇ~? ゲ~センにあるモグラたたきのワニばん」


 ゲ~センの片隅にあるずいぶんと年季のはいった筐体を思い出しながら、




「メ~サクだよねぇ~。ただでてきたワニをたたくだけのタンジュンなゲ~ムなのに……」




「そのワニワニパニックがなんでワダイなんだろぉ~?」


 そんな事を言いながら続きを読み進める。




「こちらのワニワニパニックはナンネンにもわたってたたかれつづけたケッカ、どんなにつよくたたいてもテンス〜にならないムテキのチカラをてにいれたワニがソンザイします。ごりかいしたヒトのみ100エンをいれて、ゼツメツのキキにいるワニをなぐりつけるコトなくやさしくたたいてください」




「たたかれすぎてセンサ〜がかんちしなくちゃったんだねぇ〜。ムテキのワニ……」


 金ピカに光るワニをス〜パ〜ワニをイメ〜ジする。




「やさしくたたく……」


 スピ〜ディかつ激しく叩きまくってた自分を思い出しながら、




「ムリかなぁ〜……ど〜してもチカラはいっちゃうよねぇ〜」


 年季のはいったワニワニパニックの筐体を思い出しながら、そういうイブキだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る