第41話 次の目的地と、教会図書館

 町の奥の方にあるその建物からは、優しそうなおじいさんが出てきた


おじいさん「鍛練の場所を探しているのですか。ふーむ……」

おじいさん「あ、そうそう。この近くに『迷わずの森』という場所がありましてね」


アスティ「ん? 『迷わずの森』? 『迷いの森』でなくて?」

おじいさん「『迷わずの森』です。森の名前はともかくとして、そこに魔法使いが住んでいるらしく」

おじいさん「なんでも三兄弟……いや三姉妹かな? とにかく、強力な魔法使いらしいのです」

おじいさん「力をかしてくれるような相手なのかはわかりません。参考になったでしょうか?」


フォクシー「貴重な情報を頂きありがとうございます」


フレア「な魔法使いか。『協力』してもらえるといいな!」

ホーク「ん? 今なんて?」


フレア「な魔法使いに『協力』……」

アスティ「わー! わー! やめろー!」

ホーク「なんだアスティうるせえ! 聞こえなかったじゃねえか!」

フォクシー「アハハ……」


アスティ「さてと、次の目的地は『迷わずの森』で決定として、教会図書館に行ってみようか」

フレア「私はあまり気が進まないんだが」

アスティ「そう言わずに」


 改めて教会を見る。造りは古風ながらも、綺麗で管理が行き届いてそうな教会だ。きっと町の人達にも愛されて、みんなで管理されているのだろう。詳しい歴史は知らんけど。早速入ってみる


シスター 「図書館は右へ行って階段を降りたところにありますよ」


 やはり教会図書館が目当てで教会に入ってくる人が多いのだろうか。特に私達のような冒険者は


ゴーレム「平和が長く続きますように……」

アスティ「…………………………」

ホーク「良い奴じゃねえか」


 教会の中にもモンスターがいるのか。まあ今更ではあるな。おとなしくしてるし……


男の子「エターなりませんように……」

女の子「お母さんの具合が良くなりますように……」


 地域にとっては『祈りの場』であるのだな、やっぱり。あ、神父さんかな。若いな


若神父「さあ、神に祈りなさい。神の名は……忘れました」

アスティ「忘れたのかウスラトンカチ!」


 さて、『教会図書館』はどうやら、この教会の地下を丸ごと使ってるらしい。どんな情報が手に入るかちょっとワクワクするね。行ってみようかね!

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