第2話
あれから別の街に向かい、探索者になった
…が!宿が、宿が無い!
近場のホテル全部埋まってる!
…探索者は家を持たないとは聞くけどさぁ
幾ら何でも5つはある大型ホテル全部屋埋まってるのは探索者多すぎだろ!?
…まぁいい、とにかく
今大事なのは宿が無いと言う事だ
宿が…宿さえあれば…!
「あ、あのっ!」
「…ん?どうかしましたか?」
めっちゃかわいい女の子が急に話しかけてきた…
なんだ?冤罪か…?
「うちに…泊まりませんか?」
「えっ、なんで?」
なんで????
ーーー
あれから話した結果
あの美少女は雪華の妹の雪さんだと分かった
どうやら謝罪の為にこの家を拠点にして良いらしい
アレとの結婚を回避した上でこれは運よすぎか?
「うちの兄が迷惑をかけたらしいので謝罪を…」
「ああ…いえいえ、まぁアレは結果オーライな所もありましたから…」
「そうですか…」
「それで今日はもう休みたいんですけど私の部屋は一体どこに…」
「あ!それなら付いてきて下さい!」
「ああ、ありがとうございます」
「…ここですね!」
「…あの、ここって貴方の部屋では?」
だって物が全体的にピンクだしぬいぐるみとか置いてあるし、かわいい小物も多いし
…部屋1個間違えたのかな?
「…そうですね」
「じゃあ間違いでは?」
「間違いではありません客間は全て荷物で埋まって居るので私の部屋しか空いて無かったんです」
「えぇ…でも親御さんの寝室とか…」
同年代とはいえ流石に同じ寝室で寝泊まりはちょっと不味くない…?
「私だけの別荘なので親や兄の寝室はありません」
「なら使用人の寝室で…」
とにかく!
何とか、何とか同じ寝室は回避する!
「使用人は近くのアパートに寝泊まりするのでそれはできません」
…駄目じゃん
「ってことはつまり…」
「私の部屋で寝て下さい♡」
「…マジで?」
遂に言っちまったよ!
やっぱり俺を嵌める気だったんだな!
「嫌だぁ!兄弟揃って俺を嵌める気だぁ!」
「あっ…そ、そんなつもりは…」
「それなら何かで録音させろよ!俺はお前を信用出来ねぇ!」
「分かりました、使用人にボイスレコーダー買いに行かせます…」
ヨシ!
これで最悪の場合は証拠を突きつけられるな!
ーーー
よし、レコーダーを買ってきて貰ったから…
言質を取らせて貰おう
「言質取らせろ」
「はい」
「…よし、じゃあ始めて」
「寝室では何が起きても許容します!」
「それはそれで駄目だろ!?」
「これで良いんです!」
「私が言わされてなくて、そして寝室での安全保証を全てしてくれるんです!良いでしょう!?」
「何が良いんだよお前ぇ!」
コイツマジでブレーキ壊れてんじゃねーの!?
暴走しすぎだろ!?
ーーー
「雷斗さん…♡大好き♡だから何としてでも私の物にしたかった…♡貴方の物になりたかった♡」
「だから…本当にごめんなさい」
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