過去最高額のスパチャ
この日、聖のおかげで過去最高額のスパチャを記録。けど、俺の手元にはあんまり入らないんだよなあ。
「寝よ……」
ラインとかツイッターには、聖からのメッセージが大量に届いていたけど、全部無視した。これはちょっと病的すぎるって。
――翌朝。
制服に着替えた。
夏用の白いセーラー服が鏡越しにまぶしい。
……ちょっとスカート短すぎかな。
まあいいか。
スマホを見ながら登校。
昨日の配信は好評を博し、チャンネル登録者数も鰻登り。150万人も目指せるかもしれない勢いだった。
ツイッターやインスタグラムのフォロワー数も更に伸びている。
ゲームしたり雑談したりが多いけど、こんな感じが世間にはウケていた。もっと他にもいろいろ挑戦してみたいけど、今はこれでいい。
上機嫌に歩いていると、背中を軽く叩かれる。振り向くと――
「……聖」
「な、なんでそんな目で見るの~!」
「お前、やりすぎだ」
「えっ、そうかな。あれでも五十万くらいのスパチャだったけど」
「ご、ごじゅうまん!? まて、聖。普通の女子高生は、そんな大金を持っていないはずだ」
「普通はね。でも、わたしってホラ、お父さんが実業家だし、お母さんも海外にいくつも会社を持っている社長だもん。お爺ちゃんやお婆ちゃんからも、お小遣い使えきれないくらい貰えるの。だったら、ソロモンに投げ銭するしかないじゃん?」
えぇ……。
聖って実家が金持ちなんだな。そりゃ、あれだけ投げらるわけだ。
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