霧想

べてぃ

第1話

 その日は珍しく定時で上がれ、取り立てて用事もない、なんとなく手持ち無沙汰な週末であった。普段ネットの海に触れない私だが、そういった訳で久々にSNSを開くと、見ず知らずのひとびとの有象無象の言葉が流れてゆくのが目に入った。一つ一つを追っている間に命が尽きてしまうと思われる程である。

 読むともなく文字列を下へ下へと流していると、タイムラインに奇妙なスレッドが流れてきた。知り合いがコメントしたので、私にも元の投稿が流れてきたようだ。


 一連の投稿はとてもとても長いようだが、何かに引きつけられるように、私はそれを読み始めた。


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