第4話 突破と獲得

地初石ジクランティウムは世界ができて初めてできた鉱物で、無限に近い魔力を持つのが特徴だ。

そのため、地初石ジクランティウムは神さえ簡単に破壊できない物質だった。



そして今、途方もない量の地初石ジクランティウムで作られた石像が、彼らに向かって刀を抜いた。

「君たちは通れない。

罪を悔いて死ね」

2つの石像は刀を抜き、彼らが駆けつけていた。

普通の神なら、二つの石像に勝つことはほぼ不可能だろう。



しかし、彼らは伝説神。

それも五人もあった。

だから可能性がないわけではなかった。

「創造命令:時間歪曲ディストーション

時間神アクトゥルスの言葉とともに石像は止まってしまった。

「止まった」

「早く破壊を」

戦闘神デネボラが早く前に走っていった。

「創造命令:原像回帰アクセンチオ

戦闘神デネボラの言葉とともに、絶対壊れそうになかった地初石ジクランティウムで作られた石像は粉になって壊れてしまった。

「処理されたのか?」

粉になった石像を見ながら言った。

「たぶんそうではないだろう」

ベテルゲウスはデネボラの話を聞いて言った。



その時、粉になった地初石ジクランティウムが空中に浮いて一つに集められ、また元通りになった。

そして素早く剣を振り回した。

「創造命令:身分自滅レクルス

デネボラに向かっていたナイフをベテルゲウスが防いだ。

ベテルゲウスの神聖魔法の影響で石像の腕の片方がなくなってしまった。

「また回復するのね」

落ちてきた腕が再び回復する姿を見てシリウスは言った。



「創造命令:事故加速アニムス

シリウスが事故を加速し、多くのケースを考えた。

「シリウス、何か分かったことある?」

ベテルゲウスは石像街で戦闘をして尋ねた。

「まだ後ろに石像が1つ残っていない。

石像二つを同時に破壊してみるのもいいと思う」

「分かった。連携を活用しよう。

カノープスはデネボラを助けて、あの背後にある石像を破壊するようにしなさい。

そして私はこの前の石像を破壊する」

「わかった。

創造命令:空間操作ディストーション

カノープスの神聖魔法でデネボラと共に移動された。

デネボラは急いで石像に向かった。

「創造命令:原像回帰エッセンティオ

ベテルゲウス、石像を破壊した」

「分かった。じゃあ、俺もすぐに破壊する。

創造命令:身分自滅レクルス

光と同じ速度で石像を突き破り、石像は破壊され倒れた。



石像が倒れてほこりが周りを覆い、周りには何も見えなかった。

2つの石像は互いに生命力をやり取りするため、2つの石像が同時に破壊され回復できなくなった。

これで彼らはまるで完璧に石像に勝利したかのように見えた。

「君みたいに選ばれざる者を入らせることはできない。

この意に逆らう者には死しかない。

所願術:魔力自爆イプセンティオ

石像の声が聞こえ、分からないある術式を用いた。



そして、周辺に散らばった地初石ジクランティウムの粉から魔力が暴走し始めた。

すぐに魔力に耐え切れず、おびただしい量の大規模な爆発が起きた。

爆発音はあまりにも大きく、全ての神界が響き渡ってもおかしくないほどだった。

爆発が収まった後、周辺は先ほどの姿を想像できないほど無残に破壊されていた。



「みんな無事か」

ベテルゲウスはあたりを見回した。

「ひとまず私は大丈夫だと思う」

デネボラが立ち上がりながら言った。

「非常に大きな爆発だ。

創造命令で作った防御膜が割れるほどだから」

「創造命令で作った防御膜でなかったら、絶対生き残れなかったはずだ」

シリウスも立ち上がりながら語った。

「こんなすごい爆発にも、あのドアはなんともないね」

シリウスは門を指さしながら言った。

「ふう、じゃ、中に入ろうか。

カノープスお願いするよ」

ベテルゲウスはみんなが大丈夫なのを確認した。



「うん、任せてくれ。

創造命令:空間操作ディストーション

カノープスの神聖魔法のおかげで大規模な魔力爆発で地面にいた彼らは一気に門の前に移動した。

門前に残っているほんの少しのスペースを踏みながら言った。

「みんな気をつけて」

ベテルゲウスはものすごい力で、ウラノスの秘密図書館を開いた。

ベテルゲウスは大変な力を発揮したが、ドアはゆっくりと開いた。



「さあ、みんな入ろう」

ついにウラノスのすべての知恵が眠る創造の禁書の扉が開いた。

今や彼らが望むものさえ手に入れれば、本当に彼らの復讐は実現するのだった。

巨大な門と違い、内部は小さすぎた。

「なんだよ、すべての知恵があるからこそ、もっと大きいと思った」

シリウスはがっかりして言った。



中央には小さな卓上があり、そこにはダイヤルがあった。

「そうではないと思うけど。 ほら」

ダイヤルには無数に数字が刻まれていた。

「これいつの間に探すんだ?」

「上に小さなボタンもあるから、 一回押してみようかな?」

ベテルゲウスがボタンを押すと魔法術式が登場した。


-図書名を検索してください-


「うん、図書名か···」

ベテルゲウスは考えているうちに1つ思い出した。


- 神を殺す方法 -


彼が入力を終えると、魔法術式で該当結果が出た。


- 次の検索語に対する図書です-

-『神を殺す方法-食べ物編-』:1782番-

-『神を殺す方法-呪い編』:4671番-

-『神を殺す方法-魔法編』:6712番-

-『神を殺す方法-武器編』:14879番-


「見つけた」

彼は番号を見てダイヤルした。

ダイヤルを回すと机の前の本棚が回り始めた。

数分経っても本棚が移動し続けた。

彼らが待つのに疲れる頃は本棚の動きが止まった。

「ついに出てきたのか?」

本棚の前に行きながら、ベテルゲウスは言った。

本棚には何冊もの本があった。

本棚に並べられた本の1つの題名がベテルゲウスの目に入った。


『神を殺す方法-武器編』


ベテルゲウスは本を取り出して大きく言った。

「ヘリウスに対する罪の審判は始まった。

ヘリウスの傲慢さと無責任さはもうすぐ代金を支払うことになるだろう」

みんなでベテルゲウスの言葉に拍手をして喜んだ。

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