みんなのヒーロー!サラリー・マン!参上!

@ss9

第1話真中拓哉(45)

 私の名前は、真中拓哉と申します。歳は、45歳です。職業は、タイトルにもあるようにサラリーマンをしております。


 はっはっはっ!だが!それは、世を忍ぶ仮の姿にしか過ぎない!


 私の本当の正体は、怪人たちから街の平和を守る正義のヒーロー「サラリー・マン!」が私の本当の姿だ!


 「きゃあぁぁぁ!!!」「うわぁぁぁぁ!!!」「ぎゃあぁぁぁ!!!」


 と!私の素性を説明している間に怪人が現れたらしい!すぐに行かねば!


 「どうですか?私のバックリラックスポーズは!上腕三頭筋が美しいでしょう?」

 「いやーーー!!!」


 現場に駆けつけると、全身ムキムキの男がブーメランパンツ一丁の姿で女性に向かって、背中の筋肉を見せていた……変態!現る!……


 「あいつは……」


 私はその変態に見覚えがあった……


 「今度は、腕の筋肉を魅せてあげますね?」

 「いやぁぁぁ!!」


 と、いけない!変態が動いた!


 変態は、今度は、前を向いて女性に左手の筋肉を見せる。


 「ハァ!どうですか?上腕二頭筋が美しいでしょう?血管も浮き出ていい感じでしょう?」

 「いやぁぁぁ!」

 

 女性は悲鳴をあげるばかり、だが、男たちは違った。


 「よ!筋肉の大統領!」

 「いよ!ナイス!ゴリラ!」

 「筋肉の海に溺れるぜー!」


 と、女性とは打って変わって盛り上がっていた。


 「これは、退治するべきなのか?」


 私が疑問に思っていると、「そうでしょう!」と男が興奮すると、乳首から光線が発射されて周辺のビルが壊される。


 「いよ!乳首からビーム!」


 ズドォーン!と大きな音を立てて建物が崩壊する。


 「よ!筋肉がほとばしったるゥゥゥ!」


 いや!言っとる場合か!辺りの建物が壊されとんのやぞ!


 「これはいかん!」


 私は、あのボディービルダーを退治することにした。


 「とう!着装!ビジネス!戦闘!スーツ!とお洒落な腕時計を右手に添えて……」


 なんということでしょう!私の掛け声に反応して、私の秘密基地から飛んでくるバトルビジネススーツ!マーク1!!


 「そこまでだ!変態!いや……いつもいつも筋肉があればどんな契約だって取って来られるんだ!って部下たちを威圧する!俺の直属の上司の課長!又の名を「ビルダー課長」でも可!」


 そんな変態改めて、ビルダー課長は、私の目を見て驚く。


 「君は!いつもいつも部下たちに筋トレを進める私の邪魔をする直属の部下!真中係長ではないか!又の名を「係長歴15年!彼女いない歴=年齢!係長って優しいけど、最近、加齢臭がちょっとキツくなってきたよね!と女性社員から呼ばれている真中!」でも可!」


 ぐはぁ!言葉のナイフだと!これじゃ!戦う前にやられしまうじゃないか!こうなったら話している暇はない!一気に方をつけてやる!


 「これで決めてやる!とう!街を壊した罪を償え!それとな!みんなの前で加齢臭の話はしなくて良いじゃねえかぁぁ!街を壊した罪0.5%と残りの99.5%の私の恨みをのせた必殺技を喰らえ!」


 お決まりの台詞を吐いてから上空にジャンプする。


「サラリー・マン!エルボー!」


 私の技名を聞いて、「いや!そこはキックじゃねえの!」とまともな返しをしてくる「ビルダー変態人の気にしてることを平気で言う〇〇課長!」


 そんな課長が避ける暇もなく、必殺技が炸裂する。


 「ぐはぁ!」という言葉を残し、地球外へと消えていく。


 「ふぅ!スッキリしたなぁ!おっと!香水を忘れないようにしなくちゃな!」


 かくして、地球の平和は守られた……ジリリリリ!!!


 「う!」


 ジリリリリりりり!!!!


 「うるせー!」


 ガチャン!と力強くアラームを止める「最近、加齢臭が気になってきたんです!係長」真中拓哉(45)独身!好きなものは、メイド喫茶!彼女募集中!


 そう!この作品は、真中拓哉の夢の中で行われる戦いを描いていく物語である。


 つづくかな?多分、つづくでしょ!

 

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