キ…キス!?
猪狩くん、ありましたよ!
私の捜し物が!
ん?
探しものが何かって?
あ、じゃあ。
ちょっと準備するので、10秒だけでいいのであっち向いててください。
10!9!8!7!6!5!4!3!2!1!0!
はい!もう、こっち向いてもいいですよ。
じゃ~ん。
見てみて!
可愛いでしょ。
犬耳だよ。
ワンワン ワンワン
ねっ! この可愛さにノックアウトされたでしょ。
あれ?
猪狩くん?
どうしたの?
猪狩くんがガクガク震えている。
ん?猪狩くんが何か言ってる。
何だろう。
「犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…犬…。」って、何回犬って言えば気が済むの?
ほんとに、どうした?
めちゃくちゃ声が震えてるけど。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜。
思い出した〜〜〜〜〜。
猪狩くんて、犬が苦手なんだっけ?
ごめん。ごめん。
今すぐ、外すね。
ほら、これでどう?
もと通りの私だよ。
どうしよぉぉ〜〜〜〜〜〜。
猪狩くん、まだ震えてる。
あ、そうだ!
猫耳っ!猫耳っ!
どう?
可愛いでしょ?
これなら、いいよね?
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜。
猪狩くん、まだ震えてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜。
どうしよぉぉ〜〜〜〜〜〜。
あ、わかった!
私、閃いたよ!
ちょっと恥ずかしいけど、これで猪狩くんが元気になるなら。
こんな恥ずかしさたいしたものじゃない。
おっと…。
その前に、ミント味のタブレットを口に入れて…。
うん。これで、口臭はしないはずっと。
あのさ、
い、猪狩くん。
目、瞑って。
ちゅ。
これで、治ったでしょ?
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