WIKI風登場人物紹介 (挿絵有)

第1部終了時の相関図(大地視点)

https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16817330658922220750



~~~ 日本から来た人物 ~~~


宇宙こすも大地だいち

立ち絵:https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816452221404468037


名前の由来:地球

年齢:18歳

身長:178㎝

体重:70㎏

所属:銀丘高校三年生 弓道部

特技:弓道(弐段)、体術全般


 心優しく思慮しりょ深い性格の主人公。普段着(Tシャツ、ジャケット、チノパン)のまま転移(?)してきたらしく、この中世風文化の異世界では少々目立っている。

 幼少期に父から厳しく鍛えられたおかげで一通りの武術を身に付けており、騎士が苦戦するほどの骸骨がいこつを生身で撃退したり、身体強化して迫る毒矢を弾いたりと、危険と隣り合わせの異世界では大いに役立っている。また、柔軟な発想で魔法を使いこなし、冷静に臨機応変な判断ができるなど、一般的な高校男子よりもはるかに戦闘能力が高い。一方で色恋方面はからっきしであり、いつも夕やカレンに「にぶちん」とからかわれている。他にも、お金の戦闘――商談に関しても不得手のようで、金貨二十枚(二百万円相当)の品を四枚で買いたたかれそうになってしまう。

 十二歳の時に父親を事故で亡くしたショックで他人を避け続けていたが、(日本で)夕の一途で真摯しんしな愛により心を開いた経緯がある。彼女を心から尊敬し本当の家族のように大切に想っているが、恋愛対象としては不明……と長らく自分をも誤魔化し続けていたが、とうにベタれしていることを第1部終盤でようやく自覚した。しかし、ゆづの問題が解決するまでは、その想いを伝えないつもりでいる……とは言え、すでに実質カップル状態なので、肩書など些細ささいなことかもしれない。

 ルナとは異世界で出会ったばかりではあるが、パパと呼んで懐いてくる彼女を第二の義娘として可愛がると共に、命を救ってくれた旅の仲間として心強くも思っている。彼女のワガママに振り回されることも多々あるが、大抵のおねだりはかなえてあげる激甘パパっぷりを見せる。

 カレンとは日本で出会った頃は険悪な間柄であったが、紆余曲折うよきょくせつの末に和解して友人となった経緯がある。この世界でも彼女の超高校級頭脳に全幅の信頼を寄せており、色々と相談に乗ってもらう……というよりも、彼女から勝手に助けにくる。一方で、夕との仲をからかわれたり、冗談混じりに好意を向けられたりと、事あるごとに手玉に取られて頭を悩ませることも多い。

 ヤスとは中学校からの長い付き合いであり、夕によって心を開くまでは大地の唯一の友人であった。すぐに調子に乗るヤスに対して歯に絹着せぬ散々な物言いをするが、どこか一本筋の通った義理堅い彼を内心では認めている節がある。



天野あまの夕星ゆうづ

立ち絵:https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816452221404369545

大魔導幼女衣装(表紙絵左):https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16817330650787476976

私服:https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816927860073349544


名前の由来:金星

年齢:肉体10歳、精神20歳

身長:132㎝(147㎝)

体重:3?㎏(4?㎏)

所属:ミルキー女学院初等部五年生(銀丘大学三回生、特別研究員)

特技:努力、ロウ活、料理、物理学、機械工学、医学

※カッコ内は十年後の情報


 大地と運命の赤い綱でガッチガチに結ばれた、不動のメインヒロイン。蒼黒そうこく色の腰に届く長髪と短いサイドツインテールが特徴で、小学校の私学制服(茶のジャンパースカート、白ブラウス、白タイツ、白の丸帽、黒の靴)を着ている。なお、夕星=宵の明星=金星であり、タイトルの「金星」は彼女を指している。

 その正体は未来の大地の養子であり、未来で彼にフラれたもののあきらめきれず、タイムトラベルの研究の末に現代の大地を先取りしに飛んできた。それで中身は二十歳の物理学者だが、身体は十歳の幼女……つまり逆脱法ロリである。

 大地からは元気・誠実・聡明そうめい・慈愛・勇気・不屈・頑固などと評されており、他にも料理上手で身体能力も悪くないが、絵と歌は壊滅的で犬が苦手。また、物理学への造詣ぞうしの深さゆえに物理法則を無視した魔法をイメージできず、カレンから「物凄ものすごく魔法に向いていない」と酷評される。ただし精神操作の魔法だけは使えるため、色々な意味で大地を元気にする愛の万能魔法で大きな戦力となっている。

 未来・現代問わず大地に心底惚れており、異世界でも彼を振り向かせようと健気に籠絡活動ロウ活を続けている。普段はお姉さんらしく彼を手玉に取る事が多いが、まれに彼の反撃を受けると途端にポンコツになる。普段は彼を「パパ」と呼ぶが、お姉さん気分の時は「だいちくん」、真剣に想いを伝える場面では「大地」と使い分けている。

 幼い容姿では大地を落とせないと思い込んでおり、魔法で叶えたい願いとして、大人になる(本来の姿に戻る)ことを望んだ。そもそも彼は夕の内面に惚れているので、その容姿など些細なこと……とは言え彼も思春期男子なので、物語終盤で彼女が二十歳の姿に変身した際には、際どい衣装も相まってメロメロのメロにされている。

 ルナを娘のように可愛がっているが、悪い事をした時には厳しくも優しく諭すようにしかっており、その母らしい振る舞いから「ママ」と呼ばれる事となった。


――ゆづ(現代の天野あまの夕星ゆうづ

 十年後の夕星がタイムトラベルで自身の記憶と魂の送り先とした、現代を生きる十歳の天野夕星であり、大地は「ゆづ」と呼んで未来人の「夕」と区別している(未来では、「夕星」と呼ばれていた)。日本で現在進行系で虐待を受けているためか、人間不信、攻撃的、臆病おくびょうといった性格が見える。

 夕&ゆづはシェアブレインしているが、夕の意識が上層にあるため夕から能動的に意識を交代でき、また夕はゆづを認識できるが逆はできない。夕にとって大地情報は最重要記憶であり、ゆづが大地と会うと記憶の齟齬そごから脳に異常をきたすため、安全面から異世界ではゆづへ交代せずにいたところ、それが長時間に及んだためか勝手にゆづへ交代してしまう。大地の魔法で、ゆづが唯一信頼しそうな人物である本人に変身し、夢だと誤魔化して事なきを得た。

 表に出られないゆづを自由にし、また大地と夕が結ばれるために、魔法で彼女の身体を複製して夕のたまちゃんを移す方針となった。その実現にあたって、素体のホムンクルスの製造、魔法永続化のための賢者の石の入手、リア充力の増加、術者の夕の魔法技能の向上が今後の課題となる。



【ルナ】

イラスト(表紙絵右):https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16817330650787476976


名前の由来:月

年齢:5歳

身長:10㎝

体重:16g

特技:体当たり、おねだり


 外見も中身も五歳児ほどの小さな妖精。瞳は蒼玉そうぎょく色と金色のオッドアイで、背には半透明オーロラ色の大小八対の羽が生え、髪は夜空色で流体のように絶えず形状変化する不思議な物質でできている。また、白のフリルワンピースを着て、頭部に花の髪飾りを付けており、総じて妖精らしい容姿である。

 普段は幼児らしく元気いっぱい自由気ままに行動するが、緊急時には大地や夕の指示を正しく守れており、意外と賢い子と思われる。セリフは全て平仮名で表記され、語尾は「――なの!」が多い。幼いゆえにイメージ力が豊かなためか、様々な魔法(浮遊、飛行、拡声、透明化、髪の変形、念動力など)を器用に使いこなす。

 大地をパパ、夕をママと呼んで慕っており、大好きな二人がラブラブになることと、三人で楽しく異世界冒険することを望んでいる。彼女は異世界の核であり、不死身の身体を持つが絶望すると消滅するため、彼女が慕う大地や夕の死は彼女の死、ひいては世界の終焉しゅうえんを意味する。終盤では彼女も日本人であると判明しており、最初に名前を聞かれた際に言いかけた「よづ――」は日本での名前の一部と予想される。登場時に夕の懐中時計に入っていた理由や、大地と夕を知っていた理由については、まだ内緒らしい。



【カレン】

立ち絵:https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816700426670543012


本名:一色いっしき夏恋なこ

名前の由来:好きな人

年齢:18歳

身長:153㎝(角は含まず)

体重:4?㎏(角、翼、尻尾しっぽは含まず)

所属:銀丘高校三年生 手芸部 モノづくり部

特技:機械工作、人間観察、推理、からかい


 日本では大地のクラスメイト。異世界では悪魔っ娘の姿(白髪ショート、紅色の瞳、山羊の角、漆黒の翼と尻尾)で登場し、しかも何故か魔王らしいが……異世界初心者の大地達を幾度となく助けてくれており、どこからどう見ても良い子ちゃんでしかない。魔王らしく魔王城に住んでおり、自分を倒しに来るよう大地達に言っているが……どうせ悪い子ムーブをしたいだけだろう、と大地には思われている。

 膨大な知識と探偵なみの観察眼と洞察力を備えており、彼女を前にすれば大抵の人間は丸裸にされる。元々機械工作が得意なメカマニアであったが、さらにこの世界の魔法を習得したことで、無敵のマジカルエンジニア魔王様になってしまった。恋愛面では女性であるひなた(異世界未登場)が本命だが、大地へもわずかながら好意を寄せている節があり、いわゆる「どちらもいけるタイプ」なのだろう。

 大地&夕のジレジレ恋愛模様を眺めることを何よりも楽しみにしており、あの手この手で二人を照れさせてからかってくる。もちろんそれは二人の仲の進展に寄与しているので、応援団員としてしっかりと仕事もしている。



【ヤッス】

立ち絵:https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816452221405910534


本名:天馬てんま靖之やすゆき

名前の由来:ペガサス座、勇者ペルセウス

年齢:18歳

身長:176㎝

体重:69㎏

所属:銀丘高校三年生 弓道部 料理研究会

特技:弓道(初段)、いじられ体質、無自覚イケメンムーブ、玉砕プロポーズ


 日本では大地のクラスメイト。勉強が苦手でお調子者のれっぽい性格――いわゆる愛すべきおバカではあるが、かんが非常に鋭く緊急時の判断力も優れており、日本では大地の窮地を何度も救ってきた。

 異世界では剣士の姿(鉄兜てつかぶと、ショートソード、バックラー)で登場し、骸骨との戦闘中に死にかけたところを大地達に助けられる。初めは日本のことを忘れていたが、大地&夕&ルナの三連ファミリーアタックを喰らったショックで思い出した。普段はバコスの店に住み込みで働いており、毎日彼にぶん殴られたご指導いただいた結果、スタッフ業務も板に付いてきたようである。

 何故か魔法を使えているが、それはエリートのみが使える従来の魔法ではなく、ルナから攻撃された拍子にもらった力によるものらしい。つまり、ルナからタックルされるほど強くなる、ドM戦士である。




~~~ 異世界の人物 ~~~


【ホリン】

名前の由来:英雄クーホリン

年齢:二十代前半

身長:181㎝

体重:75㎏

所属:水槍すいそう騎士団

特技:槍術、水行すいぎょう技、社畜


 王都ギャラックの水槍騎士団長を務める、あごに傷のある精悍せいかんで快活な武人。日中は騎士団長として王宮勤めだが、夕方には防衛の要である水の大門で門番も兼務し、深夜には大門上階の自宅で寝ながら有事に備えているという、根っからの社畜働き者

 槍一本で農民から騎士団長(騎士爵位持ちの准貴族)まで上り詰めた実力者であり、それは天賦てんぷの才と師バコスの鬼のご指導のおかげと思われる。すでにヤッスとは気の置けない友人同士であり、彼やバコスと酒を酌み交わすことを仕事終わりの楽しみにしている。ヘベレケのところを刺客に襲われた際、常在戦場の武人らしく即座に覚醒かくせいして撃退するが、そのすきに放たれた背後からの毒矢には気付かず、咄嗟とっさにかばった大地が代わりに毒を受けてしまう。この一件で、バカが付くほどお人好しで勇気ある恩人として、大地と夕を信頼し認めている。

 土魔騎士団長ルケーとは古い付き合いのようだが、五行の相性が最悪のため彼女に勝てた試しがなく、彼女のツンムーブを弱い者イジメと勘違いして苦手意識を持っており、未だに彼女の想いに気付いていない。他にも、バレバレな夕の想いを兄妹愛と勘違いしたり、部下の女性副団長からの熱視線にも気付かないなど、大地以上の朴念仁ぶりを見せている。それゆえに、国最強の一角となった今でも、師バコスからは「小僧」と呼ばれ続けている。

 


【クリウス】

名前の由来:商業の神メルクリウス

年齢:二十代後半

身長:168㎝

体重:80㎏

特技:話術、商談


 胡散うさん臭いコッテコテの関西弁を話す、ひげの生えた小太りの行商人。巧みな話術で大地の魔晶石を買い叩こうとしたが、夕に相場を言い当てられて素直に負けを認める。それで夕の商才や人情味あふれる言葉に一目惚れしてしまうが、大地とのただならぬ関係を鋭く察して諦めた。交渉段階ではしたたかにだまそうはするが、一度売買契約をしたならば死んでも守る覚悟を見せており、その商人魂を大地達やホリンから評価されている。現在彼は、大地達への未払い金の金貨十五枚(約百五十万円)を稼ぐために、買い取った魔晶石が高く売れる他国へと向かっている。



【バコス】

名前の由来:酒の神バッコス

年齢:四十代後半

身長:209㎝

体重:113㎏

特技:料理、指導(鉄拳制裁)


 王都で酒場&宿屋&パン屋を営む、熊のような筋骨隆々の偉丈夫。見た目通りの豪快な口調に加えてヤスのヘマに即座に拳が飛ぶほどの短気であり、もし彼の逆鱗げきりんに触れるようなことをすれば、それが例え客でも店が揺れるほどの怒号を浴びせられる。一方で、裸で倒れていたヤスを住み込みで雇ったり、そのヤスを助けてくれた大地達へ最高の手料理でおもてなしをしたり、身分の低い農民へも小粋なジョークで気遣ったりと、義理堅く人情味ある姿も見せる。さらにホリンの朴念仁っぷりにあきれたり、陰ながら夕の恋の応援をしたりと、しっかり女心もめるイケオジ。



【ルケー】

名前の由来:魔女キルケー

年齢:二十代(?)

身長:166㎝

体重:5?㎏

所属:土魔騎士団

特技:魔法全般、ツンムーブ


 土の大門を守護する土魔騎士団の団長を務める、妖艶ようえんな魔女スタイルでお嬢様口調の女性。魔法陣で瞬間移動したり、大地にかけられた毒と魔法の痕跡こんせきを瞬時に感知したりと、見た目と所属の通り魔法のエキスパートである。

 大地が受けた猛毒を解毒したのが幼い夕であると聞いて驚愕きょうがくし、国を護る騎士団長の立場上から、その正体不明の強力な魔法で悪事を働かないか警戒している。その尋問を任されたホリンは、大地達への信頼からリア充魔法について触れない事にしたが……後日彼女に叱られてしまう事は確定的に明らかである。

 ホリンに対して普段から厳しい態度を取っているらしいが、彼の頼みで貴重な特級触媒(恐らく賢者の石)を持参したり、彼を「ホーちゃん」と親しげに呼んだりもしており……要はそういう事である。このツンデレ娘から賢者の石を借りる交渉の布石として、大地達は二人の恋を応援する予定となった。

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