第3話

 昨日の俺は馬鹿なのか?

 まず俺が立花に話しかける事が難しいだろ。

 立花は俺を認識してない可能性すらある。

 そんな奴にいきなり


「友達になってください!」


 なんて言われたら、気持ち悪いを通り越して

 恐怖だろ…

 俺だって知らない異性にそんな事言われたら…

 あれ?OK出すかも。だって友達だぞ?

 青春じゃないか。


「おいすーコウ」


「なあ、友達ってどうやってなるんだ?」


「またワケわかんない事言ってんなコウは」


「いやそもそも、何処からが友達なんだよ

 そこからわからん、俺は」


「こうやって話してればもう友達なんじゃねーの?」


「じゃあお前と俺は友達か?」


「いいや、親友だな」


「じゃあお前の意見はあてにならんな。

 俺とお前は親友でも友達でも無い」


「はいはい、まー何悩んでるか知らんが頑張れよ。親友として応援してる」


 うーんどうやって話しかけるべきか…

 いっそのこと呼び出すか?

 いやいやいきなり呼び出しはちょっと…


「はーい、席に着けー」


 とりあえずチャンスが来るまで待機だ!

 焦るな俺。

 作戦は始まったばかりだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る