陰キャの俺がクラスカーストトップのいじめっ子ギャルに友達料金払ったら青春始まった。
へっぽこ
第1話
俺の名前は
何処にでも居る、高校2年生だ。
父からは浩一、母からはこうちゃんと呼ばれている。
友達からは、『こうちん』呼びだ。
「おーい、コウおはよ」
「チッ」
「いやいや、いきなり親友に対して舌打ちかよ」
「断じてお前は親友ではない。ちなみに友達でもない。」
こいつは、
友達からは『タク』とか呼ばれていた気がする。
小学校からの腐れ縁で何時も俺に絡んでくる
「コウお前さー、まだ小学校の時の事
根に持ってんのかよー」
「当たり前だ。俺は性格が悪くて蛇のように執念深い男だ。忘れん。」
こいつは、小学校の時に俺の友達に呼ばれたいランキング1位の『こうちん』を
「こうちんってずっと続けて言うと、ち◯こ入んじゃん」
と、俺のランキング1位を汚したのだ。
そこから軽いイジメみたいなのも始まり
俺は悔しくて近くにある総合格闘技のジムで
鍛えていつかいじめっ子どもを見返してやろうと思っていた。
しかし中学に上がる前に、イジメはピタリと止み、いじめっ子どもは俺に謝ってきた。
俺は許しはしないが、これ以上関わらないなら何もしないと約束してこの事件は終わった。
唯一こいつに感謝してるのは、その時のジムを見つけられて、格闘技に出会わせてくれた位だ。
だから、口は利いてやるが許しはしないって事だ。
「春川~パン買ってきて。」
「う、うんわかったよ。立花さん」
「ダッシュね3分以内」
「あの、立花さんお金を…」
「はぁ?あんた私から金取るの?」
「いや、違うよすぐ買ってくるね」
はぁ、今日も始まった。
今パンをパシらせたのが、このクラス
いや、この学校のカーストトップ。
家は金持ち、成績優秀、ギャル雑誌のモデルもやってるって噂の、我が学校の女王
そして憐れにも彼女にパシられてるのが
小柄で小動物のような可愛い系の女子
絶賛女王にいじめられ中だ。
バンッ!!
「おい、立花!春川さんをいじめるのはやめろ!」
うわ、行ったよあいつ。
今大きな声で女王に歯向かったのは
このクラス1のイケメン。
しかし、学校の中じゃ精々12~13番手と噂の
「はぁ?森中あんたなんかに関係ないでしょ
それに春川も嫌がってないし」
「僕はただ、こんないじめみたいな事が嫌い
だから言ってるんだ。春川さんも嫌なら
はっきり断るんだ!」
「森中君私は全然大丈夫だから…本当にもうやめて…」
「いや…僕はただ…」
「は~うざっ森中あんたうざいよ、
まじで。」
そりゃそうだろ森中よ…いじめてる本人の目の前で断れるなら誰も困らない。
後々が怖くて言えるわけないだろ。
少しは考えろ馬鹿が。
「何か萎えた。やっぱパン要らないわ」
「え?立花さん良いの?何かごめんね…」
正直今のクラスは居心地が悪い。
何とかして改善したいがカーストトップの
ギャルに俺が敵うわけ無く日々陰鬱な気分で
この学校生活を送っている。
早く何とかしないと俺の青春が終わってしまう…
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