ゲームワールド ~ナショナリズム (警察編)~

くろみつ

第1話

「われわれ”特科”はこれから”日本活動支援隊”の家宅捜索をおこなう!」

警部のふぼ たかあきは日本の”活動家”を探し、鎮圧する「特殊機動部隊」に入っていた。長年、刑事をやっていたが、今年この”特科”に異動となった。


「彼らは”日本発生説由来の世界革命連合”に属している。最古日本を由来とする、カトリックリズムを主犯とする”世界革命”を行おうとしている。”力による現状変更”は許されない。古い思想のものだが、”かれらはこの方法でしか”世界を”変えられない”ことを知っている。A級審判の特級犯罪者集団である。ただちにこれらの活動を鎮圧し、この野蛮な思考をやめさせないといけない。警察の恥は世界の恥である。ただちにこれらの活動をやめさせる。」


世界の変革は”ちから”で為される。どれだけ理想高かろうと、「活動家」は武力による現状変更しか力を持たない。彼らの見てきた世界は当人以外、受け入れがたいからだ。

これからの話は世界の「警察」の話である。

世界の治安と対峙し、世界の安定を量るもの達の話である。


「このせかいに理想なんてない。頭の中すべてひっくり返して、”この理想”を現実にしないといけない。俺らはこのせかいでしか”生きれない”それを他のやつらはなんとも思わないし、心配しない。ただ我慢しろとだけ言う。”おれらはこのせかいではいきれないのに”」


永世的に活動家は”夢想”の世界にいる。数多くの”革命家”も自分の世界を「実現」してきた。時に残忍に、時に冷酷に。それだけ”かれらの世界は受け入れがたい”


警察を世界を根底からひっくり返す、この活動家と”正面から対峙”し、「戦うこと」が要求される。

その活動家ひとりひとりの人生は厳しい。”どこにも自分の居場所はない”からだ。

生まれたときから、せかいと自分の整合性は合わず、生きるのは自分の”空想”だけ。

ともだちも多くはいない、活動家仲間でさえ、通じ合うのは厳しい

だが、自分の中に”強烈な理想郷”を持つ彼らは、せかいにそれを訴え、自分の手で獲得しようとする。

無き者と相手にされない相手と戦い、その相手に自分の”せかい”すら否定される。


「かれらに道はあるのか?」


むずかしいことだ。現実を生きる人間にとって”空想”に生きる彼らのせかいを受け入れるのは。「玄関に死体を置くのを受け入れろ」と言われ、受け入れるものは”いない”


われわれの世界は不思議なものである

多くの者と人は異なり、自分の自我を形成していく

一度、大衆から離れたとき、”もとのせかいにもどるのはむずかしい”


彼らの話は”現実のはなしではない”

絵空事の”絵本のはなし”をしている


いまからそら飛ぶ妖精さんを町で見たいという、これは”非現実的”でむずかしいことだ


ならば、彼らのその”おはなし”がどれだけのものなのか試そうと思う

わたしはそれを試すためにこの小説書くことに決めた


「現実は小説よりも”奇”なり」

文豪、川端康成の言葉だ


彼は現実ではなく、”空想”に生きることを決めたものだ


この空想が実現するか?

くろみつ的な表現で言うなら、「空想は実現する」

だが、それには相応の対価を支払うことになる


君がもし、自分のせかいを実現したいなら、その「空想」挑戦してみてもよい


だが、ここからは「ゲーム」だ

君一つの人生で為せるかはわからない

きみにはそれだけの力がないからだ


「君は既存の”この世界”と戦うことになる」


わたしは手伝いはしない

”自分の願望は自分で叶えるべきだ”


この小説のゲームは”世界に訴えかける者”と”世界の秩序”を守るものとの戦いだ


君たちは”現実も知らぬ”その幼稚な精神で、現実を知り尽くした”大人”と戦うことになる。”試してみれば良い”

世界は”きっと”応えてくれる

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ゲームワールド ~ナショナリズム (警察編)~ くろみつ @kuromitu77

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