細やかでいながら雑味が無くてすっきり。 まるで喉越しのいいビールみたいなことを言いましたが、描写が丁寧なのにくどくなく、細やかさが程よく、読後感が優しくて癖になります。 このお話が短編映画だとして、ラストシーンが終わって劇場の照明が明るくなっても席を立てなくなるような、不思議な余韻を感じるんです。 「恋愛要素なし」と設定されていますが、二人のかわす深い情は「最上級の愛」なんじゃなかろうかと一考するだにウラヤマシイ。