誕生日の贈り物 ⑤
※表記記号 詩のタイトル
✍「白紙のアトリエ」
✋「掌のサンクチュアリ」
🌕「僕の満月」
✍️冬の疑念
真冬の空気で思考が凍る
生温くなった脳は不快だ
✍️作家の自由
信念なき創作物の価値は
権威の前に跪く脆い価値
✍️烏合と文殊
人の覚悟というのは大抵
大した覚悟ではないのだ
✍️赤裸々な暴力
舞台上の正義で命と尊厳を破壊する
そんなものが芸術と呼べると思うか
✍️ 叛逆心
まるで塵屑のような君の目が
僕を射るようにみあげていた
✍️殺す覚悟を持ちなさい
芸術の名において人を殺すということ
✍️殺される覚悟を持ちなさい
自分の世界に覚悟を持ちなさい
なぜなら君は創造主なのだから
✍️暴露療法の末
かつての挫折や裂傷や痛みから目を逸らすな
逃げれば君は永遠に君から許されないだろう
✍️縦軸と横軸
この世界の芸術の神様は
未熟を許されるだろうか
未熟を赦されるだろうか
✍️夢語り
海馬をナイフで斬って
凡庸に黙祷を捧げよう
✍️白と黒と群雄殿
虹色を掲げる群雄殿は
黒白をおざなりにした
✍獅子の咆哮
ウルルガウルガウガウ
今日も頭に獅子が居る
✍誕生日の教え
君に与えられるのは、役割と名誉だ
その心と身体で自由に生きるといい
僕の作品、精々殺されぬように舞え
✋白煙を溶く
かふかふと吐息が溶ける
冬の空気に水が産まれる
✋薄氷に燃ゆ
ぐねぐねと端から溶けていく
蝋のように抗えないまま燃ゆ
✋ひとりごと
大丈夫という呪詛の塊
✋生命の感覚
ああ、どうか、どうか、今、
貴方が幸せでありますように
🌕X月XX日
夢の端くれ、どうか受け取って
きみとおなじ景色をみるために
このアングルをすこし変えよう
正解は正義か、正義は正解か
掌をみつめてた3日間
心が影に喰われた日々
ちょうど100年先を望んだ日に
100日目を迎える、なんて皮肉
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます