散光標本

伊月 杏

告知集

誕生日の贈り物 ①


Twitterにて本編更新のお知らせをする際に付け加えていたものです。生まれたばかりの子供たる散文詩へ、親の僕から最初の贈り物。情報の海に散らばった詩を拾い集めました。此処にしかない標本です。


※表記記号 詩のタイトル

🌗「月影のアンサーソング」

🔆「いつかの未来に祝福を、」



🌗わけを教えて

君の言葉で癒されて 君の言葉で勇気づいて

君の言葉で導かれて 君の言葉で歩き出せる


🌗別れのベルが鳴り響く朝

”待ってる“じゃなくて”待ってろよ“

友よ、先の未来で必ず また会おう


🌗弾けて、消えて

感情も、願いも、泡みたいに、


🌗ゆらり、散光

汗も涙も反射してミラーボール

心に虹色の光が散らばっていく

嗚呼、僕はこの光をあいしてる


🌗僕の答え

何もかもが見えなくなったあの日

ほんの少しの希望が見えたあの日

動き出す息吹を感じられたあの日




🔆偶像よりも大切なもの

僕を愛するより 僕の言葉を愛して欲しい

そんな生き物がこの世界にはごまんといる


🔆カーテンコールは何度でも

喝采を僕から君へ 僕から君へ

惜しみない喝采を、今、喝采を


🔆宇宙と海との境目に

そこに溶け込んでしまいたい


🔆必ず戻ると約束を

君が綴った言葉はいまも生きてるかい

街中の小さな灯りに大きな景色を見て


🔆今もなお

あれから僕らは今もなお

確かな想いを抱いている


🔆つなぐ

たとえるならば 揺るぎない絆のような

もしも 時間が止まってくれたのならば

無尽蔵に湧き出る想いも収まるだろうか


🔆壊れかけの時渡り

過去と未来を繋ぐのは壊れたままの羅針盤


🔆小さなエゴイスト

君に忘れられない傷ひとつ 僕のエゴだよ


🔆残熱/心に陽炎

この手に残っているうちは

僕を焼き焦がしたっていい

だから、どうか消えないで


🔆僕に幸せ/空を掴んで

君が笑顔でいてくれるならそれでいいんだ

この手に空を掴んで産まれた君に空を贈る


🔆情熱が今ここに

身体に迸る 慟哭と歓声

訪れを祝う 僕達を祝う


🔆ずるい挨拶

君がさよならも言わずに消えたから

僕は未だこんなところで待ちぼうけ


🔆再会の音

この声が聞こえているか

僕らは何も変わってない


🔆雨の匂いの祝福を、

いつから独りだと思っていただろう

なんにも変わらなかったはずなのに


🔆見据えた未来

未だに愛することしか知らない僕は

きっと君に花畑だって笑われるかな

でも花束をいつか君に贈れるならば

それでいいんだ、どうか笑っていて


🔆白煙の朝/煙が晴れて

おはようって煙がふわり

想いの溜息は空に溶けて

ようやく逢えた君の姿に

僕はずっと焦がれていた


🔆夏の風/灯りが繋ぐ

そっと背中を押すような風が吹く

君があの日の僕にしてくれたのと

おなじくらいの柔らかな風と体温

風が導く道の先にて交差する未来


🔆紫の想い人

菫のような君に手向けよう


🌟 未だ道中にて

わからないだろう?僕らが目指している景色

外野はシカトすればいい 指咥えてみてろよ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る