話せない子ども
連喜
第1話 自己紹介
俺は50歳の独身サラリーマン。
大企業勤め。管理職。自己所有の戸建てに一人暮らし。
友達はほとんどいない。
ちょっとはいるけど、みんな精神を病んでる人ばかり。
住宅ローンの残高が3000万以上あって、貯金はあまりない。
定年の60以降も今の会社で働く予定。
給料はぐんと下がるのだが。
こんな俺の唯一の自慢は女に不自由してないこと。
ちょっと珍しいと思う。これは神様がくれた唯一の才能だろう。
女性が聞くと最低だと思うかもしれないが、実は女性の方から声を掛けられることが多い。というか、俺はほとんど女性を誘わない。責任を取りたくないからだと思う。
モテる秘訣は大企業に勤めていることと、そこそこのイケメンだからだ(過去)。
でも、人づきあいが下手だから、彼女がいたことはない。
しかし、50を境にモテなくなってきた。いい加減、結婚相手としては年を取り過ぎているし、定年が見えてきているからだ。
おっさんの自慢にうんざりするかもしれないけど、これは今日の話をするための前書きに過ぎない・・・。
こんな俺にはセフレがいて、相手は美人の人妻だ。
金持ちだから、ホテル代はあちら持ち。
でも、一緒に飯を食いに行った時だけは俺が払う。
旦那がカードの明細を見て、一人で行ったんじゃないことに気が付いてしまうからだ。
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