共に有ること。
@jidjizudzu
第1話
光に包まれたあなたを魅ると、あなたになりたくなるのです。取り込んで、一体化したくなるのです。
あなたと釣り合わないのは理解しています。私みたいな愚者は近づくことさえ許されないでしょう。
あなたが許しても、周りの人が許さない。あなたを汚したくないから。あなたを崇拝し続けたいから。
でもそれはあなたの表側。内側を見せてください。その蓋をしている内側をこの私に魅せてください。
とにかく知りたいのです。あなたの思考を。嗜好の内にあるその感情を。私は、体験したいのです。
思考や感情にメスを入れて、ただ観測したいのではありません。画面越しに見たいのではありません。
実際に体験したいのです。あなたが喜び苦しむ姿を、あなたの感情のままに共有させてほしいのです。
引かれるかもしれませんが、手始めに爪の垢を煎じさせてください。爪自体も美味しくいただきます。
できるのであれば、私が飲み食いする姿を対面で見ていただきたいです。その感情を共有しますので。
汗の塩気がとても良い按配で、爪の硬さも程よく硬い。唾液でふやかしながら舌で転がすとなお良い。
これであなたの一部を私は取り込みました。できればあなたにもしてほしい。気持ち悪いですよね。
そこまでは望みません。ですが、あなたのその引きつったお綺麗な表情も、共有させていただきます。
そういう妄想を私はしています。してはいけないと思いつつも、してしまうのです。あなたを思うと。
相当気持ち悪いのはわかっていますよ。だからこそ今まで蓋をしていました。我を止めてきたんです。
でもそれをやめにして、書くことにしたんです。私の内側を、自分で知っていくためにも必要ですから。
それにあなたにも共有できる。本当はあなたにも喜んでほしい。でもあなたはそれを嫌がるでしょう。
嫌がる以前に逃亡し、通報でもするのがセオリー。もしそうなったら、私はそれを受け入れ認めます。
ここまでの話を聞いてみて、これ以上進みたくないと思ったら読むのをやめてもらってかまいません。
本当にいいですか? ここで止めた方が身のためかもしれませんよ? これ以上進むのは、勧めれません。
それでは、いいみたいですね。では、これからまた、進めていきたいと思います。私の思考の世界へと。
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