52.泥酔

夜も更けて、二人でこれから一仕事ってときのことだった。

「まさか私たちまでこんなに酔っぱらうとはね」

「あんた、顔どころか全身真っ赤じゃない」

「車汚しちゃうけどいいかな」

「別にいいよ、ほら、この子の肩抱えて」

「足引きずっちゃう」

「ほんと困るね、こんなに体が重いんじゃ」

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