死してなお生きる
皇 桔梗
1日目ー1
やぁ、皆さんごきげんよう。
僕の名は、
かの有名なミステリー作家と同じ名前だ。
こんな名前だからか僕はたくさんの不思議な事件に巻きこまれる。
皆さんには、僕が経験した中でも最も衝撃的な出来事の1つを紹介したいと思う。
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あれは、僕が友達2人と、ある山奥のコテージに行った時の事だった。
そのコテージは少々特殊で、一般的な、大学の夏休み期間のうち何日間かだけ人を8人募集して貸し出すというところだった。
大学生だったぼくたちは、知ら無い人と同じ屋根の下で暮らしてみるのもいい経験だろうという事で応募し、3人でそのコテージへ向かった。
「僕たちの他にはどんな人がいるんだろうね」
「さぁ、けど推理好きの人がいれば俺、たぶんその人とずっと話していると思うな」
と言って笑うのは推理小説大好き人間、叶優斗、
「お前みたいな推理マニア、中々おらんやろ、俺は、おらんほうにかけるわ」
といったのは、関西弁が特徴の、大野燐である。
コテージにつくと、すでに先客がいた。
「こんにちわ~。ここにいるってことは、コテージの宿泊客の方々ですね~。
少々お待ちください~」
ほんわかとした雰囲気をまとった女の人にそういわれ、僕たちは、玄関で待つことにした。
先客だと思った人はこのコテージの管理人のようだった。
「はい、確認取れましたよ~」
「「「ありがとうございます(おおきに)」」」
「では、それぞれの部屋に案内しますね~」
と言ってそれぞれの部屋に案内してもらった。
コテージは二階建てで僕たちは二階の奥から3つ、部屋を借りた。
奥から順に、僕、優斗、燐の順である。
2階には全部で6つ1階には3つの部屋があるらしかった。僕たちは少し早めについたので3人で、近くの森を散策しようという事になり、森へ向かった。
森へ向かう途中へはだれとも会わなかったが、管理人さんの話では、この時期はシカが大量発生するため、鹿狩りをしている猟師の人たちに会うことがあるらしい。
少し歩くと、森で行方不明になった人や、亡くなった人の墓地のようなものがあった。
「夜ここに来たら、滅茶苦茶怖いやろな」
「確かに、ここはいかにもなところだね。殺人なんかもあったかもしれないよ~」
「そういう不謹慎なことは言わない方がいい」
などと言いながら。その墓地を通り過ぎ、しばらくすると、一人の猟師に出会った。
「ん、おめぇさんたちどうしてこんなところへ?」
「僕たちあそこにあるコテージに泊まりに来たんです」
というとその人は渋い顔をした。理由を尋ねると、
「あそこでは、確か5年前かな。泊まっている人が一人殺されているんよ。」
「え、そうなんですか」
「うん、そうだ」
「詳細とかわかりますか?」
「う~ん。いやあまり詳しくはわかんねぇな」
「なるほど。じゃあ、管理人さんに聞くか」
「また始まりよった。全く優斗の推理好きはどうにかならんのか?」
燐がそう言う
「ならないだろうね。彼の推理好きが筋金入りなのは燐も知っているだろう?」
「そりゃ、まぁ」
「よし、帰ろう」
「そうだね、優斗も気になる事が出来たみたいだし」
「じゃ、帰るか」
優斗は、早く話が聞きたいのか、すでに身体がコテージの方へむいていた
「優斗はせっかちやなぁ」
そんな優斗を見て、燐は笑いながら言った
「まぁ、そろそろ帰る時間ではあるだろうね」
時間はすでに5時近くなっていた
「それもそうか」
僕たちがコテージへと帰ると、すでにほかの宿泊客も到着していた。午後5時過ぎである。優斗は到着するとすぐに管理人さんのところへ向かった。
「管理人さん、5年前の事について教えて下さい!」
「5年前?ん~?あっあのことね。いいよ~って言っても私もそんな知ってるってわけでもないけど~」
「死んだのは個々の宿泊客って聞いたんですけど、知ら無いんですか?」
優斗が不思議そうに頭をひねった。
「ええ、少し前に管理人が変わって私になったの」
「なるほど」
あちらにも事情があったらしい
「では、分かっている事だけでいいので教えてもらえますか?」
「分かったわ。まず、死に方が妙だったそうです。胸のけがが心臓にまで届いていて即死だったそうです。状況的にほかの選択肢がなかったからクマにでもやられたんだろという事になったみたいですね」
「なるほど、死んだ方の他の情報はありますか?」
などと言ったことを管理人さんからすべて聞いて満足したのか、優斗は上機嫌で
他の宿泊客がいるという大広間に向かっていった。
https://kakuyomu.jp/works/16817139555200643302
他の作品はっつけておきます
時間があればぜひ(∩´。•ω•)⊃どうぞ
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