iPS:私
藤畑晴輝
序章「博士の日記」
20XX年6月7日
今日、私は上司に突然呼び出された。何のために呼び出されたのか私は分からなかった。失敗?それともクビ?だと思い、上司が待つ会議室に入った。すると
「今から君はこの島に異動させる、理由としては君の実験がそこにいる博士達と同じものだからだ。」
思わず、え?と思った。そこの島はこの会社の最先端を行く所なのだ、そこに異動されるとなると。自分の行っていることが上層部に認められたということだと思った。
昨日は朝まで飲みふけった。
20XX年8月13日
久しぶりに地元に帰ってきた。島につき、実験が始まってからは休みなく働いていた。でも、今日はお盆だということもあり、私は休みをいただいた。
私は今日、家に帰ってから直ぐ様、お墓にやってきた。今日は確かこの人が亡くなってから6年が立つ、もう6年か。あっという間だ、時間の流れは。私はお墓に花を添えてその場を去った。
20XX年12月11日
私は今日のためにエナジードリンクを5個決めた、この実験は今日に完遂する予定でいた。
いままで後少し、後少しの作業を私は無限かのように繰り返した。その結果が今日に繋がると言っても過言じゃない、私はただひたすらに実験を成功させることだけを考えた。
するとボンッという音がして私は官に目を向けた、そこには花ができた。
これは成功の合図だった、私はついにできたという気持ちから歓喜した。そこから私は飲みに飲みを重ねた。
20XY年1月7日
私は実験からさらなる花などを産み出した、植物のDNAとiPS細胞。1:9で作り上げるのにも慣れた、ただこの作業をすることでいつか命を甘んじるのではないのかと思い始めた。そんなことを思った直ぐ様、私は島での上司に呼び出された。
「人間を作れ。」
と言われた時に私は科学者としての心か人間としての心かどちらを優先すべきなのか悩んでいた。だが、今、仕事を失うわけにはいかない。と思ったため、私は人を作ることにした。
20XY年4月2日
これ以上は無理だ、私は一昨日ついに上司からこのように言われた。
「今回はお前が誰を作るか決めていいぞ。」
と言われてしまい、ついに私は動いてしまった。女性のDNAを持ってきてそれを埋め込んでしまった。
人のDNAだけではできないから私はいままで植物のDNAも使って作り出していた。その花関連の名前で名前をつけていた。だから今回もつけることにした。
だが、今回でこの実験も終了だ。私は逃げる準備をして明日にでも抜け出す、だから私はこの女性が産み出された時用に手紙を残すことにした。それだけが私ができるひょっとしたら最後の事だ。
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