キャンプって200色あんねん
大原銀杏
キャンプって200色あんねん
さあ、今日はどんな色を準備しよう。とりあえずこの渋めの色をベースにして、同系色のこの色を付け足してみよう。ただこれだけじゃ地味だから、ちょっと華やかな色も混ぜてみようかな。よし、メインの色完成。最後にこの色とこの色を個別で準備してっと。これで準備万端。あとは現地でこれをどう表現・・・はい、なんでしょう。絵画でもお描きになるんですかって?ああ、違います違います、別に絵画の話ではありませんよ。これは「キャンプ」の話をしているんです。
「色」っていうのがわかりづらかったですかね。色っていうのは、つまりスタイルってことです。ソロキャンプとかファミリーキャンプとかそういうスタイル。実はキャンプのスタイルってたくさんあって、それぞれを組み合わせることで、また違った自分の理想のキャンプスタイルを作ることができるのです。まさに絵の具ですよね。これがキャンプの面白いところ。
キャンプのスタイルって本当にたくさんあるんです。釣りキャンプやツーリングキャンプなどの王道なものはもちろん、ブッシュクラフトというマイナーなものまで。私は1日中テントの中で漫画を読むというキャンプをしたことがありますし、ずっと筋トレをしているキャンパーを見たこともあります。この無限にも思えるくらいたくさんの色の中から何を選択し、混ぜ合わせるかは各々の自由。赤と白を混ぜればピンクになるように、釣りキャンプとツーリングキャンプを混ぜればまた違う色になる。だからあなたにマッチするキャンプの色も必ずある。
では、いつかあなたがキャンプに行くときのために色の準備方法を教えましょう。まず、ベースとなる色を決めます。人数設定です。今回は友人と2人で行くデュオキャンプにします。そしてこのベースの色に深みを出すため、他の色を混ぜていきます。友人は渓流釣りが趣味なので、釣りキャンプと渓流キャンプを混ぜましょう。これでメインの色となる「釣り・渓流デュオキャンプ」の完成です。さらに、このメインを引き立たせるために独立した他の色を個別で持っていくことにします。メインの彩りに食は不可欠でしょう。渓流釣りのキャンプなので、ヤマメを食べることになりそうですが、それだけでは物足りないので、焼鳥キャンプを持っていきましょう。そして、炭火で焼いた焼き魚の塩辛さや焼鳥の脂をシュワシュワっとリセットしてくれるものが必要ですね。ビールを堪能するビールキャンプも持っていくことにします。これで準備は完了です。あとは、この色を使い、キャンプ場で思うままに描いていけばいいのです。
とまあこんな感じで、次はあれをしよう、これとこれを組み合わせたら面白くなりそう、こんなこともできそうだなと、キャンプは組み合わせ次第で楽しみ方が無限にあります。必ずあなたに合ったキャンプの楽しみ方があります。それがキャンプの面白さ。一度この楽しさを知ってしまったら、あの弘法大師ですら、仏の道を捨てて熱中していたと思うのです。
キャンプって200色あんねん 大原銀杏 @joraku
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