時間の狭間でつかまえて

志村麦穂

1 時空震

 私の部屋にはひとつの像が浮かんでいる。生身の質感さえ感じられるほど写実的だが、その実空気中の塵に投影されたホログラムと似ている。私の生きるα軸に焼き付いた残像だ。浅黒い肌理は朝日ににじむぐらい鮮やかなのに、触れようと伸ばした指先は像をすり抜ける。消えない幻と体を重ね合わせても虚しく、体温の残り香を追うことも許されない。

 現在、彼女はどこにもいない。

 この地球上には存在しているらしいのだが、生活時間がずれてしまったせいで二度と接することはない。彼女はβと名付けられた時間軸に囚われた、唯一の人間。常に時間が過去から未来へ一方向に進み、私たちが認める限り時間の間隔が変化しないα軸と別れたもうひとつの時間軸。そこでは時間の速さが簡単に伸縮する。時間は逆進したり、環に閉じたり、波打ち、ねじれる。

 α軸の時間で数えて十五年前の出来事だ。その日、唐突に宇宙が裂けた。

 のちに時空震と名付けられた現象は、私たちの五感で捉えられるものではなかった。しかし、何かが起こったことを肌で直感した。なにしろ、時空震による宇宙の裂け目は、私と彼女の目の前に現れたのだ。横並びに帰るふたりの肩と肩。たった数十センチの隙間に、永遠よりも遠いクレバスが口を広げていた。

 その時のことをはっきりと思い出すことができない。思い出すことを拒絶している私がいる。彼女はクレバスに呑まれ、β軸へと生きる時間が移り変わった。その瞬間から、私は彼女との距離感がすっかり変わってしまい、接し方がわからなくなってしまったのだ。

 私の視界に捉えている彼女の像は、何万光年もの彼方から届く星の光と同じ。α軸の私に届くまでに数万年もの隔たりがあり、見えている像は数万年前の姿でしかない。あるいは時間の進みが遅すぎるせいで時間停止しているように見える静止画。そういったいくつもの時間の彼女をαから眺めると、静止した残像として描画されるらしい。

 今ここにみえている彼女は、同じ姿でここに存在していない。今という時間では彼女をとらえることは不可能になってしまった。

生きる時間が違い過ぎる。私たちはもう一緒にはいられない。

 その空虚さを噛み締めるように、返事のかえらない部屋に声をかける。毎日、毎朝、虚しいだけの日課を続けて生きている。

「いってきます」


 彼女、小林雪奈先輩とは中学の頃に出会い、不思議と馬があって歳の差を越えて親友になった。根暗で悲観的な性格をこじらせた私に対して、お気楽で行動力のある雪奈先輩。本当のところは彼女が私に合わせてくれていたのかもしれないけれど、気に病む暇を与えてくれるひとじゃなかった。自由奔放に手足が生えたような彼女は、好奇心を惹くものがあれば周りのことなど忘れて飛びついた。授業はもちろん、食事や睡眠さえ削る有様で、必ず私の手を握って連れて行った。

「最初は嫌っていうけど、握って離さないのはユイのほうだよね」

 照れくさくても、からかわれても、深く絡まった指は離れようとはしなかった。そんなところも可愛げがあると彼女ははにかんだ。思えば、私は怖かったのだ。置いて行かれること。離れていくこと。独りになること。見捨てられまいと必死で縋りつく迷子のそれだ。私は自分の身に降りかかる苦痛に怯えていただけで、手を掴んでくれるのならば誰でも良かったに違いない。

 先輩はそんな浅ましい私の人間性を知ってか知らずか、同じ高校に進学したときは手放しで祝福してくれた。

 高校生活は順風満帆とはいかずとも先輩に引っ張られることで、私は不安の種に気が付かずに過ごすことができていた。自分の不安定さの原因を、生来の日陰者気質だと勘違いしていたのだ。

 先輩は幼い子供の無邪気さを保ったままで成長していく。好奇心の対象は移ろうことなく広がって行った。小学生の思い出を過去にすることなく、大人の女性になっていく彼女はとても我がままにみえた。掴み取りの取り放題で、両手いっぱい使ってお菓子を抱き込む小さい子みたい。カブトムシや鬼ごっこが好きなまま、ファッションや恋愛を呑み込んでいく。あらゆることに手を出して、やめることなく続ける。一体いつ寝ているのか、体がひとつでは足りないだろうに。彼女はなにかを捨てることはしない。この世のすべてを遊び尽くそうとする姿には欲深では言い尽くせない執着を感じていた。

 登下校と昼休み。彼女の日課は、私に自分がしている楽しいことを披露すること。楽器、ダンス、暗記、ゲーム、絵画、メイク、駄菓子の当たりくじ。オンステージで途切れないショーを、お弁当片手に眺めたものだ。

 雪奈先輩のあだ名は宇宙人。私がつけたわけではなく、彼女の同級生がそう呼び始めたらしい。この地の文物を貪欲に知ろうとするさまは、探索に来た知的生命体の行動を思わせる。人間離れした体力に行動力、教師を含めた目上の人間を意に介さない自由なふるまいも宇宙人っぽい。突き詰める性分なだけあり成績はよい。ただし、大人しくテストを受けさせることさえできればの話だが。

 その頭脳と愛らしい外見、そして半ばあきらめによって彼女は自由気ままな生活を許容されていた。人間というより猫かなにかだ。言っても聞かない、言葉の通じない宇宙人。害はないから好きにさせておけとは、彼女の担任教師の言葉。その代わり、彼女に付き合わされる私は相当に睨まれた。

 高校二年の夏までは、すっかり楽しんだ生活を送っていた。

 いつの間にか感化されていたのだ。最後までこうして生きていくのだと。彼女とふたり、無邪気なまま。無垢な子供の心のままで死ぬまでずっと。

 馬鹿な話だ。現実はたった一言、私の担任が放った一言だった。

「お前たち、もう十分遊んだだろう」

 学生生活は楽しんだだろう。子供はもう卒業しろ。突きつけられた進路査定。

 人生の進路。そこから不安の種が芽を出した。

 私たちの学校では成績によるふるい分けと、AIによる性格診断、職業適性を複合した進路査定を行う。大学のランクはもちろん、学部から大学卒業後の就職先までを細かく割り出してくる。十数年前までは生徒の希望を聞いていたらしいが、今では本人に適する人生モデルを提示する。大卒後22歳で某商社の事務職に就職、27歳で結婚、29歳で第一子出産、育児の計画まで。年老いて、がんにかかり、合併症の腸閉塞が原因により89歳で死に至るまでのライフマッピング。

 私たちは職業体験ならぬ、人生体験と称して、プランに基づいた仮想空間上でのシミュレーションを受ける。学校のカリキュラムとして、加速処理された89歳までの時間を過ごすのだ。

 生きているだけ。息をしているだけの生活。楽しみも苦しみも空虚で、日々微弱な快楽で誤魔化すように歳を重ねていく。

 こんなものを見せられて。そこには何の光も見いだせなかった。

 ただ浪費されるだけの時間。死ぬのを待つだけの人生。89で死んでも、明日死んでも、なにも変わらないような命。垂れ流されるだけの長い未来に怯えた。そこには確かに私の生活があったけれども、命として生まれ落ちた私の生はどこにもなかった。水で薄めたお粥みたく、味のない、意味のない人生。

 死んだ時を考える。なにもなかったと後悔する。膨大なはずの時間は空虚に終わるという。

 なんでもない私が生きて死ぬだけ。怖い。未来が怖い。そうやって怖がっている内に、一分一秒が無為に過去へと消えていっていることさえも。

 私は時間を無駄にしている。生は無駄にしかならない。

「納得できません。もう一度、査定し直していただけませんか」

 担任教師にプランの記された査定書を突き返す。AIの弾き出したライフプランを拒絶した。

「そうはいうがなぁ」呆れたように息を吐く担任。「お前、プランを拒絶できるほど、なにかしてきたのか?」

 鼻で笑うような台詞だった。お前如きに一体なにができるのか。その嘲りで一気に耳まで沸騰した。はじめて腸が煮えくり返るという慣用句を体験した。ストレスで胃に穴があく理由も身をもって知った。

「なにもないだろう。頭も並み、才能もない、努力をしてきたこともない。今から頑張ろうだなんて考えは浅はかなんだ。分かるだろう、努力をしてきた人間はお前ぐらいの年には活躍しているもんなんだよ。子供のうちから将来ってのは決まっている」

 なにより私を苦しめたのは、なにひとつ反論できなかったこと。

 私自身が思い知り、納得してしまった。自分のことを理解していたこと。

 未来というのは広大なように見えて、社会に限っては実に狭い。枝打ちするように、選択肢は次々に切り落とされていく。学歴社会などと言われていた時代よりもさらに、競争社会は苛烈さを増している。知識や技術が高度になって習得の難易度が上がっているということがひとつ。それに応じて社会が人材に求めるレベルが上がっていることがもうひとつ。出遅れで追いつけるほど、どの業界も甘くはない。学問は複雑化し基礎を理解するだけで数十年を費やすとまで言われ、スポーツや芸術は十代から活躍することが当たり前。子供時代になにもしていないという事実がすでに致命的なのだ。

「わかるか? この時点でAIが人生を判定できるようになった理由が。今の時代、15歳までで人生の趨勢が決定するといわれる。努力をしてこなかった自分と、能天気過ぎた両親を恨むんだな」

 薄っぺらく無駄ばかりの過去と、膨大で無意味な未来。それが私に与えられたもの。

 あがくことさえ。私は一歩も動けなくなった。

 振り返れば恐ろしい速度で浪費されていく時間が。眼前には浪費されるためだけの長大な虚無。

 明日死ぬのも変わらない。

 生きていくのが怖くなった。


 不安で押し潰されそうな私をよそに、雪奈先輩はいつもとなんら変わりなく今を楽しんでいた。受験や進学を控えた高校三年の夏も終わる。そんな時期にも関わらず、強引に私を連れ出して遊ぶ。夏休みも焦げ落ち始める秋口。電車を乗り継いで向かったのは浜辺の花火大会だった。

「先輩は将来に不安とかないんですか? 毎日遊び歩いてばかりで、先の事なんてひとつも考えていないでしょう」

 夕闇が海と混ざり始めるころ、空に向かって一筋の光が垂れる。私たちは地元の住民ですら知らない隠り江にいた。海を泳がなければたどり着けない秘密の場所だった。岩に囲まれた半球型のドームは天井が吹き抜けで、花火だけが夜空の天蓋に映し出される。張り付いたシャツを脱ぐこともせず、私は膝を抱えてうつむいた。暗闇を照らす光からは目を背ける。身体から滴る水滴が、浜辺の砂を濡らしていった。

「私、なんにもないんです。突き詰めて仕事になるような趣味も、お金を貰えるような芸もない。一生をかけられるようなこともない。進路査定で思い知りました。薄っぺらな人間性というやつを。きっと、産まれた時からやり直しても、なにも見つからないんです。後ろにも先にもなにもない、それが私なんです」

 彼女は花火に手を叩いたかと思えば、砂場でヤドカリを掘り起こしてはしゃぐ。刹那的に現在を謳歌している。後先なんてなにひとつ考えずに。私はそれを、彼女の強さだと思っていた。

 雪奈先輩はなんでもできる人だから。器用で、頭が良くて、好奇心が旺盛で、何事も楽しむことが出来る。きっと、後悔なんてしたことないんだろう。不安なんてひとつもないのだろう。過去にも、未来にも縛られない自由な生き方ができる。彼女はどうしようもなく今を生きている。

 私とは全然違う。私の今は、のっぺりとした未来の時間を、次々と無為な過去に変えていくだけのシークバーの点でしかない。未来がすぐさま過去に代わるだけで、今なんてどこにもない。今を楽しむ隙間もなく、過去の虚無に呑み込まれていく。何もかもが圧縮されて消えていく。

「先輩が羨ましい。楽しむことが出来るのは今だけなんです。今の時間を生きれる人だけが楽しさを感じられる。私にはない……私の今はどこにもない」

「あるよ。ユイはあたしといっしょにいる。今現在、ずっといっしょにいる。ユイの今は、ちゃんと私が捕まえているよ」

 私は思わず顔を上げた。彼女が何をいっているのか、すぐには理解できなかったからだ。

「現在進行形のingだ。続けているかぎり、今は続いて行く。だから、あたしはなにかをやめたり、諦めたりしない。し続ける、継続し続ける、全部が進行形。死ぬまで私は現在形のまま生き続ける。私に未来や過去はいらない。全部が今だから」

「そんなの、ただの言葉遊びに過ぎないでしょ」

「確かめてみよっか?」

 そういうと、先輩は私の正面にしゃがみ込んだ。そのまま私の肩を押して、砂浜に押し倒した。

 私の体を彼女の冷たい指先が掴んでいる。髪に砂が絡まるのも気にならなかった。息が詰まったまま、先輩は顔を近づける。いつもみたく前髪で視線を隠すこともできない。彼女の長いまつ毛がよく見える。鼻梁の通ったすらりとした鼻先が、犬みたいに私の鼻先を擦った。

 浅黒い夜のとばりが私を覆う。柔らかい斜幕が肌に吸い付く。

「いま、ユイに触れている。触れ続けている」

 雪奈先輩の吐息が頬を掠める。まつ毛が触れ合う距離で視線が逸らせない。

「ユイの現在は、あたしが今捕まえている。触れ合い続けているこの時間は、過去でも未来でもない。すうっと、今のまんま」

 火照っていく私の体。花火よりも熱く、燃える。

「ユイが今を見つけられないなら、約束してあげる。あたしがずっといっしょにいて、ユイの今を捕まえ続ける。だから、存在しない過去や未来に振り回されないで。あたしがいる今を、いっしょに生き続けて」

 動悸がうるさい。耳に膜がはったように、彼女の言葉が反響して残り続ける。

 約束。彼女はそう言った。

 ずっといっしょに、今を生き続ける。その限りにおいて、私の生は過去と未来の狭間から脱することが出来る。

 振れた熱が消え去らないように。

 夜の浜辺で、私たちはずっと体を重ねていた。

 常にどこかは繋がっていて、肌と肌で体温を交換し合った。

 私と先輩の間で、今をつかまえ続けていた。


 気付いていた。約束は破られるということ。

 先輩は私よりも先に卒業してしまうし、この社会で生きる為には働かなければならない。いつもでも一緒にいるなんて、子供っぽい夢物語に過ぎない。たとえそれが先輩の優しさだったとしても、私にとっては残酷な裏切りの予定を作ることにしかならない。

「嘘つき」

 花火大会の帰り道。朝焼けを待つ無人駅のホームで、先輩には聞こえないように。恨めしい気持ちを波間に隠して。私たちは手を繋いだままだったけれど、いつかこの手は離さなければならない。そんな当たり前のことも信じられない。約束は反転して、私の心を怒りと悲しみで満たしている。

 必ず破られる約束なんて、してほしくなかった。

「なんか喉乾いたね」

 先輩がベンチを立ち、自販機に向かおうとする。手を繋いだままだったことを失念していたのか、強く引っ張ってしまい彼女は体制を崩す。自然と両手を使おうとして先輩は手を離す。私も咄嗟の事に反応できない。握っていた手の力が緩んでいたことに気がつかなかった。

 握った手が離れる。

 捕まえていた今が過去に変る瞬間。

 先輩と私は触れ合っていた。濃密だった交わりのすべてが圧縮され、過去となって消え去る。楽しかった時間を現在形で語ることは許されない。

 嫌だ。憎んだ。ほら、約束を破った。

 そのときだった。ふたつの掌の空間に亀裂が走った。目には見えない。音も聞こえない。なにも触れていない。しかし、その空間に何かが発生した、いや、何かがなくなったことを直感した。

 午前4時過ぎ――時空震発生。

 私たちはそれが何であるか、どのようなことを引き起こすのか。なにひとつ理解していなかった。十五年経った現在でも解明されていない。三次元宇宙を超越した、天文学的を越える偶然なのだから無理もない。

 駅のコンクリートでできたホームを貫通し、天高く成層圏を越えて宇宙はるかに貫く断層。

 その隙間から私は不可解なものを見た。ひび割れた鏡のように、複数に分割された鏡面に映像が見えている。先輩があのまま転倒している姿がスローで流れる。転倒する瞬間から巻き戻しが始まり、花火の夜まで逆再生される場面。誕生から死までの光景を早回しにする映像。静止した私の視界。いくつもの時間が切り取られ、ひび割れ、勝手に気ままに歪んで回る。隙間の中で私の時間が跳ねまわっている。

 直感だ。不可視の亀裂の内包する意味を、知識でなしに肌で知った。歩き方を説明することにしている。言語化して説明することはできないだろう。時空震を眼前で経験した私たちだけが、それのもつ力を知り得た。

「約束は守ってみせるよ」

 隙間の向こうで本物の雪奈先輩が口の端を吊り上げた。私の呟きは聞かれていたんだ。

「先輩、駄目っ!」

 制止は間に合わない。遮ることもできない。時空の断裂は私と先輩の間にできたものだったから。

 私の言葉が届くよりも早く。彼女はその見えない亀裂に飛び込んだ。

 時空震消失。ほんの一分間にも満たない、宇宙的奇跡の現象は幕を閉じた。先輩ひとりを被災者として呑み込んで。

「先輩?」

 私は虚空に浮かんだ先輩の姿に問いかける。

 時空震に巻き込まれる。それがどういうことなのか、まるで予想も理解もできなかった。ただこれまで通りの生活は送れないということだけ明白だった。

 先輩は亀裂に飛び込んだ姿のままで固定されていた。彼女の姿が、映画の一場面を切り取ったように宙に浮かんでいる。地面に落ちてくることも、潮風で吹き飛ばされることもない。

 触れようとした指先はすり抜けた。彼女に触れることができなかった。まるで立体的なホログラムになってしまったよう。温もりのなくなった虚像がぽつりと浮かんでいるだけ。

 先輩はどこにもいなくなった。

 目に見えるだけの幻となって消えた。

 私の奥底に沈んだ約束。破られた約束だけが、夜の熱の尾を引いて疼くのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る