閑話 【ホラゲ】らんちゃんと事故物件デート♡【黄昏ゆめ・青丹らん】

【ホラゲ】らんちゃんと事故物件デート♡【黄昏たそがれゆめ・青丹あおにらん】




「……私からホラゲしようとは言ったけど、やっぱり今から別のゲームにしない?」


コメント:逃げるな

コメント:だーめ♡

コメント:逃さんぞ

コメント:お前からお嬢を誘ったんやぞ

コメント:誘った・・・?

コメント:羊たちが必死にフォローしまくって最終的にお嬢がコメント欄で察したあれを誘ったと言う勇気

コメント:お嬢の初ホラゲ配信やぞ

コメント:お嬢初めてなん?

コメント:そのはず


「そうですね、ゆめちゃんがそうしたいなら、私はそれでも大丈夫ですよ? ゆめちゃんは、どうしたいですか?」

「……頑張る」

「ふふ。はい、一緒に頑張りましょうね」


コメント:これはお嬢が退路を断たせましたね

コメント:ゆめたそ、やりたくないとかやめたいとか言うけど、なんだかんだやり抜くからな

コメント:逃げ道を用意されたら逃げたくなくなるタイプよな

コメント:※ただしゲームに限る

コメント:意地っ張りとも言う

コメント:A↑C↓

コメント:物理アタッカーだったか

コメント:やっぱりゆめらんはあったんや!!!

コメント:またゆめらん民が幻覚見てる・・・

コメント:お薬増やしておきますね

コメント:頑なにゆめらん認めんのなんやねん!!!!!


「ちなみに、これはどんなゲームなんですか?」

「えーっと、街外れにある不気味な……血に塗れた噂がある家を格安で買って、そこに引っ越してきた一家の……奇妙なことが起こる話?」

「欧米だと事故物件はそんなに安くならないイメージがありましたが、そうでもないのでしょうか?」

「犯人が捕まってない未解決事件らしいよ」

「ああ、なるほど。それなら安くなりそうな気もします」


コメント:そうなん?

コメント:イギリス人は幽霊好きとは聞いたことある

コメント:むしろ幽霊がいると家賃上がる

コメント:幽霊で家賃上がるってなんやねん

コメント:日本だと考えづらいな・・・


「おぉ……インディーゲームなのにえらくグラフィックがよろしくてよ」

「左様で御座いますわね?」

「もうすでに怖いざます!」

「わ。すでに画面がブレていらっしゃってよ?」


コメント:お嬢様出てますよ

コメント:お嬢が言葉遣いで乗ったのにビビりすぎてゆめたそがツッコめないから終わり時見失ってんぞ

コメント:お嬢、この口調似合うな

コメント:ゆめたそ、マジでホラゲのときいっぱいいっぱいなんやな

コメント:ゆめたそのホラゲ苦手はガチ

コメント:鉛玉が効かんからやろ

コメント:銃が効けば戦えた

コメント:やっぱり物理アタッカーじゃないか!


「なんて? 戸締りして寝るぅ……? それくらい自分でやって!? 何でも私に頼らないで!? なんでいつも私にそういうことやらせようとするの!?」

「恋人同士の喧嘩みたいなこと言い出しちゃいましたね」


コメント:そういうゲームなんだよ

コメント:ゲームってそういうもんやで

コメント:ゲーム初めて?

コメント:それなかったら単なるホラームービーなんよ

コメント:やめてくれお嬢。その言葉は俺に効く・・・

コメント:早く仲直りして来い

コメント:早めの話し合いが大事やで

コメント:拗れる前に話し合え


「……何もない? ビビらせん──ぴッ!?!!?!?」

「む。外に怪しい人影が……さすがに危ないですから確認した方が良いかもしれませんね」

「もうよくない!? 大丈夫だよ! 見間違いだって!! 寝ようよぉぉぉ……! てか寝てよ!!! 私のために!!!」

「警告くらいはしておきたいですけれど……その上でなおも繰り返すようなら警察にも相談することも出来ますし。勿論、1人で対峙するのは危険ですから、立て札とかの方が好ましくあるかもしれませんが……これから寝るとなるとそのまま放置するわけにもいきませんし」


コメント:お嬢の対応が慣れてる

コメント:幽霊とか関係なく完全に不審者に対するそれ

コメント:ヒント:弟

コメント:あっ

コメント:色々あったんやろなぁ・・・


「行かなきゃ駄目……?」

「家族を守るためですよ」

「あぃ……行くよ? 外出るよ? 大丈夫? らんちゃんがこわかったら止めるけど!? すぐにでもこのゲーム止めるけど!? らんちゃんのために!?」


コメント:はよ行けやw

コメント:お嬢を言い訳に使うな

コメント:お前が怖いだけやろ

コメント:お嬢、開始から一回もこわがってないぞ

コメント:そら、まだ人影が見えただけやし・・・

コメント:心霊現象は起きてない

コメント:ゆめたそが騒ぎすぎなだけや


「ふふ。心配してもらってありがとうございます。大丈夫ですよ」

「……はい。いくよ……ドア開けるよ……そ、そ、そ、そいやーッ! いる!? いない!? いない!? いるない!? うおわぁぁぁぁぁッ!? いないッ!?」


コメント:お嬢に見捨てられて草

コメント:お嬢「はよ行け」

コメント:玄関の扉開けるだけで何でそんなに騒げんだw

コメント:wwwwww

コメント:wwwwwwww

コメント:wwww

コメント:なんでいないのに叫んだ?wwwww

コメント:何も居ないのにビビるのは意味わからんやろwwww

コメント:居ないのにどんだけ騒いでんだwwww

コメント:せめて居て騒げwwww

コメント:ビビりすぎて自分でもよくわからんビビり方してんじゃねぇかwwwww


「何もいないじゃん! ビックリさせないで!?」

「ビックリする要素はなかったような……」

「駄目だよ、らんちゃん。あいつらを甘やかしたら、すーぐビビらそうとしてくるんだから」

「そういうものですか?」

プロフェッショナルProfessionalな私が言うなら間違いないよ」

それなら信頼できますねThen I can trust you

幽霊のことなら任せなさいなLeave everything about ghosts to me


コメント:幽霊「知らん」

コメント:幽霊「はいはいワシのせいワシのせい」

コメント:居ないのにビビられるのには幽霊さんも苦笑い

コメント:急に英語なるな

コメント:すまねぇ・・・アメリカ語はさっぱりなんだ・・・

コメント:どっちも喋れるんか

コメント:ゆめたそが喋れるのは知ってた

コメント:お嬢もどっかで少しなら話せるって言ってた気がする

朱美あけみさくら:(^ ^)

コメント:出たわね

コメント:さくらん過激派筆頭やんけ

コメント:これはお嬢がゆめたそと自分の知らない2人の共通言語で会話してることに対して嫉妬してる顔

コメント:なんでわかんだよ

コメント:だいたいあってそう


「ん? あ、らんちゃん、朱美が居るAkemi is in the comment section

本当ですねYou're rightさくらちゃんは色んな配信に顔を見せますねSakura shows up in many different live streaming

ほめるた!オタクだしねShe is Homeruta! geek


コメント:日本語でおk

コメント:???

コメント:わがんねぇよぅ何言んのかさっぱりわがらねぇ日本語しゃべれよぅ

朱美さくら:ゆめ許さん

コメント:これは嫉妬が限界に達しましたね

コメント:さくらんいいぞ

コメント:毎秒嫉妬しろ

コメント:たぶん毎秒嫉妬してる


「……まぁ、コメント欄の朱美は気にしないことにして、外も確認したし、寝ましょ」


コメント:内心らんらんにビビってんなこいつ

コメント:速攻で英語止めてて草

コメント:気にしてるやんけ

コメント:お嬢がくすくす笑ってるのいいぞ

コメント:楽しそうなお嬢の笑い声で生きていける


「……なんで!? 窓、開いてるんだが!?」

「む。締めたはずなのに……念の為、出来れば家族を連れて逃げておきたいところですが」

「私も逃げたいけど、この主人公、戸締りして寝ること以外考えられてない! 言うこと聞いて!?」

「本来であれば、不審者が家の中に入っている可能性もありますから、遭遇する前に距離を取るのが安全ですよ」


コメント:ホラゲの主人公の危機感の無さはなんなんやろな

コメント:そうじゃなきゃゲームにならんからやで

コメント:やりながら違うだろー!って言いたくなるよな

コメント:お嬢がずっと冷静や

コメント:というか対応が完全にリアルなやつ


「こいつ寝ることしか考えて──ぴょンッ!?!?!?!?!!?」

「わ。振り返った瞬間、一瞬ですが、人影が見えましたね」

「あれ人影!? ほんとに人影!? 人!? 人って何!? むりむりむりむり!? 銃! 枕の下から銃持ってきて!」


コメント:うお

コメント:!?

コメント:ちょっとビビった

コメント:マジでグラが綺麗だから余計ビビるなw

コメント:ゆめたそ、もはや人が何かもわからなくなってるやんw

コメント:やはりFPSゲーマー

コメント:残念ながらないです


「あ。先ほどの人影があったところの床、何か落ちていませんか?」

「えぇ……取りに行きたくない……行くけど! 行くけど!! やっぱホラゲ提案した羊たちは後でB◯5に集合ね! 拾うよ、拾うからね!?」

「はい、お願いします」

「ぴぎゃぁぁぁぁぁあああああッ!?!!?!??!?」

「おー……能面の様な顔、でしょうか。幽霊というより怪物に近いような?」


コメント:羊どもが処刑宣言されてて草

コメント:うっす

コメント:はい

コメント:りょ

コメント:慣れすぎやろ羊

コメント:うわっ

コメント:ビビった

コメント:今のはビビった

コメント:こっわ

コメント:ゆめたその声でビビった

コメント:お嬢、ノーリアクションw

コメント:お嬢、そこじゃないです

コメント:全く動じてないw

コメント:これはもしやホラゲつよつよか?


「お、おまっ、お前ぇぇぇえええっ!!!! らんちゃんビビらせたらただじゃおかんから!!?!!? うちの朱美が黙ってないから!!??!!? 覚悟してんの!!?!!?」


コメント:※お嬢はノーリアクションです。

コメント:ビビってないんだよなぁ

コメント:ビビってたのお前やで

コメント:らんらん任せかよwww

コメント:自分は幽霊と対峙しないという意思を感じる

コメント:らんらんの背中から吠えるチワワ

コメント:このゲームやったことあるけど、このペースで配信終わる?

コメント:途中でまたバグらせるのも考えると無理やろ

コメント:まーた終わらないのか




***




【切り抜き】音が……消えた……?【朱美さくら・黄昏ゆめ】




「ぴょぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!?!!???!?!?」

「み゛ゃ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!???!!?!?!?!?

 ゆめェ゛!!!! いきなり叫ぶなァ!!!!」

「無理じゃん!!!!! おばけに文句言ってよぉぉぉぉぉ!!!!」

「ゆめの絶叫で私の鼓膜が壊れ──ぎゃああああああぁぁぁぁぁッ゛!?!!!!?!!?」

「ひぎゃあぁぁぁぁあああああッ゛!!?!!? なになになになになになに!?!? 朱美のがうるさいんだけど!!?!?」

「今なんか襲われた! なんか襲われたって!!」

「なんかって何!? やだ! 私、帰る!!! 帰して!!!! おうちに帰して!!! ──ひゅッ」


「「ぎゃ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッッ!!?!!?!!?!??!?!!?」」




コメント:はい、鼓膜死んだ

コメント:生き残れるわけないやろ

コメント:なんで2人でホラゲした

コメント:カオスすぎる・・・

コメント:なんだこれ・・・なんだこれ・・・

コメント:片方が絶叫したらもう片方が絶叫する連鎖起きてるwwww

コメント:フラ◯ーロックかよ

コメント:音量下げてもうるさいのなんなん?wwwwwwww

コメント:字幕がうるさい

コメント:立ち絵もうるさい

コメント:動画の手ブレもうるさい

コメント:これは音響兵器

コメント:あまりにも面白すぎる

コメント:お嬢と一緒にやってたときは、お嬢がいい感じにストッパーになってたんやけどなぁ

コメント:お嬢、一切幽霊に怯むことなく、絶叫してるゆめたその横でにっこにこやったよな

コメント:ホラゲつよつよお嬢

コメント:それに比べてこのよわよわ2人・・・

コメント:らんらんはそこまで苦手ではなかったはずなんやけど、ゆめたそとやるとなぜか絶叫頻度が上がる

コメント:なぜか(ゆめたその絶叫)

コメント:喉心配なるで

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