「現に、君はこのコンビニで商品を無理やり買わせて

いる。さらに、お金を脅し取ろうとしたと聞いたよ」

「はい。お父さんから借りたボイスレコーダーにその

音声が録音されています」

「そうか。なら、もう言い逃れは出来ないね」

　結からの言葉に、作高はボイスレコーダーでその時

の音声を録音されていた事を思い出した。

「まあ、まずは学校へ報告、となるね。他校の生徒が

被害にあったのだから、君はまず学校から罰を受ける

事になる。それから、自分があの時なぜこんな事をし

たいと思ったのか、その時の気持ちを思い出しながら、

何度もよく考えてみるんだ」

　ありきたりなお説教ではなく、内面を顧みるように

言った結の父親の言葉に、作高は反論できなかった。

「…重ね重ね申し訳ありません！この子は、私達が責

任をもってしっかりと反省させます」

　作高の父親は、強引に娘の頭を押さえつけて謝罪さ

せた。　

「娘さんとは、しっかりと話し合ってください」

　結の父親からの言葉に、作高の両親は「はい！」と

必死な顔で返事した。

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