NTR耐久トレーニングをしていたら、気付いたらみんな壊れてた。そんな事って無い?ちなみに俺は初めて

※何かヒロの独白みたいになりました。


今日は9月18日 ( 金 )


 16年間…

 本気で好きだった女…恋人のアイカ

 親友だと思っていた男…間男のネト。


 直近の盗撮し録画した動画を見る…

 ここまで舐めた煽りをしているのにまだ認めないのか…まだビデオレターを送らないのか?


『ナマがいい!♥ネト♥ナマでして!♥妊娠したらヒロとすぐヤルから!♥馬鹿だから気付かないから!♥』

『オウッ!キモチイイカラナ!』


 動画の中のネトは悪そうな顔をしながらどう見ても、安全第一のゴム二枚重ね&根元に輪ゴムで完全避妊スタイルだ…ネト怯えすぎだろ…いや、良い事なんだけどな。

 ちなみに托卵対策に関しては万全だ。タツやネトに話は通してある。流石にネトも高校生で間男ポジのままパパになるほど快楽に溺れてはいないらしい…


 しかし二人の動画を見ながら思う…もう少しなのに…俺の中で最後のピースが合わない。

 俺はこの2人のNTRビデオレターを待っている。 ネコにも言われた…

「それ、なんか意味あるんですか?…タツもそうだけど頭、大丈夫ですか?」

 と大分、先輩に対して随分な言い方だと思ったし、タツが呼び捨てだった。

 あんな娘じゃなかったと思うがタツのせいか…

 しかし、何故ビデオレターか?

 それは俺の中のケジメなんだと思う…


 浮気の証拠はある。

 そんなものを出す前に別れ話もした。

 だが、拒否された。多分証拠を出しても拒否される。

 これは今更だけど、多分早い段階で別れを切り出したとしても拒否されただろう…どんな形でも良いから続けようとする…何故なら…付き合う前から壊れているから。

 それに…俺がサクっと別れられる様な奴じゃないのを分かっているんだろう…


 それにしてもアイカは最近、完全に狂ってしまったように見える。

 気づいたらあんなに好きだったピアノ…吹奏楽に合わせて弾くのが好きだった部活も、気付けばやめていた。

 学校でネトと逢引、その他の不審な動き、学校が終わればすぐ夜の街に消える。

 それで悪い噂が流れるかというと、誰もアイカを悪く言わない。

 アイカは学校ではスクールカースト上位の女子だ。

 容姿も良く、金もコネもある、裏社会との繋がりもある…そもそも人当りも人付き合いも良い…アイカに喧嘩腰なのはタツだけ…

 ちなみにタツは『スクール』カーストの意味が分かってない、ずっと『カーストトップ』って言っている。アイツだけエジプト何だろう。


 俺と言えば、最近、別れ話を切り出して失敗してからアイカとは、週に1〜2回、昼を一緒に食べる。

 夏休み中は3回か?会ったりした。

 家族でバーベキューしたり、公園で会ったりと…。 だが・・・どう狂っているかと言うと…例えば昼のランチの時か..…


「ヒロ!♥今日はお弁当作ってきたよ!♥ヒロの好きな鷄のから揚げもあるよ♥一緒に食べよ♥ねぇ♥」


 一緒に中庭に行ってベンチでバックから出した物は…コンビニの海苔弁当だった…作ってきた?鶏は?

 そして…磯部揚げを箸でとり…俺の口に押し付けて来た…


「ほら♥ヒロの好きな何かの唐揚げ♥胡椒多めにしといたよ!♥アーン♥ほら、アーン♥して!」


 マジか?これマジか!?マジで頭が逝ってんじゃん!?どうすんだよコレ?俺のせい?


「だ、駄目なの?何で?フッグゥ…大好きな…がらあげぇ…」

 パクッ

「うん、アイカ、旨いよ」


 泣き始めたので素早く誤魔化した。

 良かったぁと言いながら、 ハイライトの消えた目で張り付いた笑顔を向けるアイカ…


 他にも家族でバーベキューの時はずっと張り付いた笑顔のまま、俺の顔をガン見していた。


 親達は「仲良しねぇ」なんて言っていたが、正面からアイカの俺を見る目を見てないからそんな事言えるんだよ!?

 マジで目が死んでるし…ずっとガン見!

 畜生!これ、誰が得すんだよ!誰も得しねぇよ!?別れられないって拷問か?

 俺には家族が「仲良く死ねぇ」って言ってる様に聞こえた!

 このメンヘラに気づかないのか!?なぁ!?


 そして最大の変化が…アイカが無意味にエロい仕草が多くなってきた…というか誘ってる… 特に直近に公園で夜に会った時、ベンチで並んでいるアイカは誘い方が滅茶苦茶だった。


 夏だったので…では通用しないギャルの様なファッション・・いや、ギャルでもしない。痴女。


 薄い生地の胸の所を紐で止める、袖のある胸下までの丈のトップスで…紐は取っているせいでほぼ胸が出ている。

 そしてノーブラ、薄いから乳首ガン浮きなんですよ。

 スカートも確かに流行りの腰部分がヘソ上までのコルセットのようになっているミニスカートだが、上げすぎてパンツ見えているんですね。

 そしてパンツは穴パン…うわぁ…痴女だぁ…そして…そのアイカが…自分の身体を弄りながら言ってくるんですよ。びっくりですね、はい。


「ヒロオ♥今日は暑いね♥すっごい熱い♥熱いょぉヒロぉ♥パクパクしていぇいるぇ…何でだろうね♥ねぇヒロォ♥」


 と、淫靡な水音とヨダレと共に濁りeyeの上目遣いを使うアイカ…そして別のヤバいのが...


 ベンチの隙間…アイカの股の間から見えるタツの目…まるで鷹だ。

 ベンチの下に潜んでいるタツは凄まじい眼光で俺とアイカを交互に睨みを効かせ、厳しい顔で監視をする。

 基本的にアイカに会っている時、タツはどこかしらから見るようになった…コイツはコイツでヤバい …主に頭が。

 しかし、さらにアイカが盛り上がる…ボタボタと滴が落ちる…それがタツの額にずっと当たっていいる…タツの…顔が歪んでいく…


「クッ、コレは…ォッォッ!?ゥォッォッ!?ォ…」


 5分ぐらいでタツはベンチ下で激しく痙攣しながら白目になって気絶したようだ。

 何がしたいのかな?…そういやタツと一緒に世界の拷問図鑑という本で見た事がある。

 額に一定間隔で水を落とす拷問があると…ただ、科学的効果は証明されて無いと説明があった。

 しかし、タツは大きい字の煽り部分『一定間隔で水滴を落とすと発狂!?』の部分だけ見て、 中身をちゃんと見てないから、多分思い込みだけで発狂?したんだろう。


 そんな事を思っていると、今度はアイカが「アフッアフッヒロォ♥」と言いながらシュルシュルルル〜と勢い良く漏らした…その顔は笑顔はもはや狂気…完全に狂っていた…それがタツにかかる…


「グボォ!?まだゴレェ!? ゲホッゴベ!?」


 ベンチ下で小便をかけられ目を覚ます。

 対謎効果拷問失神後・宿敵の小便で起きる忍、その名はタツ…が、むせる声が思いっきり聞こえる。

 無視して「はやくぅん♥」とせがむアイカ…

 俺はダッシュで逃げた…後ろからタツが「テメェ殺す気か!?」とアイカを怒鳴っている…

 これ、駄目だ…もう…色々駄目だ…俺達は…終わりだ…幼馴染とは…何だッ!?…


 このような事があった上で、賛否両論あるだろう…特にタツは不満の様だが... 俺はもう、ざまぁとかは正直どうでも良い…とにかくアイカが『裏切って別れた』 という事実を受け入れて欲しいだけだ。


 俺は、ざまぁとかどうでも良くなっているというか…もうこの人達、行くところまで逝ってしまったというのが正直な所で…ここまでおかしくなっていると…ざまぁも何もないわな。


 タツにこの状況でざまぁって…と、聞くと「う〜ん、骨を折るとか?」とか言うが、それはもう拷問じゃん?心の話だよ。


 ちゃんと別れて現実を認識し、メンヘラみたいにならないで欲しい。いや、もうメンヘラだが…とにかくアイカと別れるのは決定だが、ずっと好きだった女なんだ。

 正気に戻り、反省して、彼女の今後の人生や幸せを願うのは間違った事なんだろうか?

 そしてネトには責任を取ってもらう。

 二人で俺を裏切ったという事実をハッキリ認識してほしいだけだ。俺の我儘だがそれぐらい勘弁してくれ。

 その為に、こちら側に付いたネトにNTRビデオレターを依頼している訳だが・・これがなかなか上手くいかない。




 そう、ネト・・この間男は6月頃か?ラブホの一件あたりで深夜にいきなり近所の山に呼ばれた。


 色々あったので殺すまではいかずとも、かなりヤル気で行った。 とりあえず金属バットを持って行った。

 賢者でもなかったしな。 すると出会い頭いきなり頭を下げ始めた。


「今まで悪かった・・・ 僕はもう限界だ…全てを話す…許してくれとは言わない…僕を・・・・・・殴ってくれ」


  何だこのオチ…とりあえず意味が分からないので、望み通り喧嘩キックでぶっ倒し、馬乗りになって顔面を殴ったが…


「ガッ!グッ!ぼちッ! ウッ!イイ!ビロン!ギモチイイ!ビロっ!ギモヂっ!」


「え?気持ち良い?何だこいつ! きもちわりぃよ!もうイヤだぁ!」


 俺は気持ち悪くなりすぐ飛び退いた。

  悪かったと言って、殴れと言って、今度は気持ち良い!?

 こんな意味の分からないトラップ初めてだよ!

 もう全員おかしくなっている…頼む!俺が今生きている世界が異世界と言ってくれぇ(泣)元の世界に返してくれぇ!


「ちが...う... 気持ち良いとか言って…わるがった…という意味で…僕が弱かったから…そういう意味で…きもぢいいどが…本当に悪かった」


 あぁ…そういう事か…正直、意味が分からな過ぎて木の横に置いた金属バットで殴るところだった…


「僕はいくらでも殴ってくれ良い…でもアイカを…真実を…知ってほしい...」


 ネトは語った話…アイカの中学から高校までの2年・・・そしてネコに救われた事…俺はツッチに調査してもらった事と寄り合わせる。


 ラブホの話を聞いたがどうしょもねぇなコイツら…幼馴染とその妹で何やってるんだ…あ、俺もか。

 そして8月中頃、ネコもとうとうタツのいる不知火という組織に入ってしまった様で…でもまぁ色々教えてくれた。

 というかネコが一番詳しかったな…結局ネコ以外の人(主にタツとネト)らは何だったんだ…そしてその伝手で、以前会った事がある白座孫一さんに会わせて貰った。


 そこで聞いたアイカの事、アイカが囲われている本当の間男は、孫一さんの奥さんの元彼である可能性が高いと。

 その元彼が復讐の為、叛徒という組織を組み、復讐を果たそうとしたが…不知火という組織の圧倒的な人材力と諜報、奸謀により、叛徒は既に内部からボロボロだという。

 売春も資金源としてはガタガタになりアイカの心労も凄い…一部で違法ドラッグも扱い初め、とうとう終わりだそうだ。

 9月中には中から崩壊し、その時には外から、不知火は叛徒を跡形もなく殲滅するだろうと。


 そして…アイカどころじゃない…タツの秘密…

 

 孫一さんは優しく言った。


「俺達は…子供や、まともな大人には出来ない事をやる。だから褒められたものではないけど…俺だって子供がいるし、大事な人もいる…出来る限り、大切な人達に顔向け出来ない事はやりたくない。何より若者に『仕方がなかった』という言い訳はしたくない。だから…俺達はこうするから従えとは言わない…ヒロ君、君がどうしたいか、それを教えてくれ」


 俺は…心からお願いした…神に祈る様に…

 幼馴染達と…昔の日常に戻りたい…と…こんな非日常…もう無理っす…


「ヒロ君は…ヒロ君の思う通りにやれば良い。不知火では無く、白座孫一はその気持ちを支持する。正直…申し訳無い。なんかゴメン…」


 そう、俺は正直、話の規模の大きさについていけないのだ。普通に出来ないのか?

 ただの「NTRされた男がざまぁする物語」ではないのか?


 7月頃に学校で、タツが『モンタージュざまぁ』という台本見せてくれた、寝取られて裏切った恋人への復讐する物語…何であのような展開にならないのか?

 そしてネトはともかく…俺自身、いつかはアイカを許して…そして笑って話せる未来を目指したい…のに…何でこんな謎展開ばかり…


 それと、気持ちが落ち着いたらタツに告白しようと思っていたのは確かだ。

 タツが途中で言っていた、普通が一番だと…その通りだと思う。

 ほんとうは今すぐにでも全部やめて付き合えば…と、思うがそれは失礼だと思うし、心の整理もしたい。

 ケリが付く前だと…状況によりタツを傷つける事になるかもしれない…そしたら付き合うどころでは無くなる…だからケリを付けて普通に…


 いや、無理なんだろうな…そもそも普通の寝盗られた人を参考にした、クラスメイトを巻き込んだタツの「ざまぁ」は意味が分からなかったから…ちゃんとした話を台本にして、あのような改変が起きる時点でもう駄目なんだな…アイツの普通、普通じゃないんだ…





※最速更新!今日中に!頑張りまーす!

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る