タツの異世界訪問〜美味しい生き物編〜そしてまた一人巻き添えに…

 アイカ…本当に馬鹿だよなぁ…


 正月の不知火入社後、数日でアイカについて獅子川さんが調べて来てくれた…早い!

 クソスライム先輩は諦めろボルチオ馬鹿しか言わないのに何て仕事のできる人…♥

 獅子川さんがすぐ家に来てくれて、私の家族に聞かれたくないのか、道場で書類を見せてくれた。


「まぁ、まだ全貌はわかっている訳じゃないけど…大分悪質な感じでね…それに今回の件、私はタツと知り合えたのも運命を感じるよ。一緒に頑張ろうね!」


 やった!尊敬する元アイドルから運命を感じてもらったぞ!

 ちなみに「もしも私がアイドルだったら?」と勝手に妄想し、WEB小説を漁り、スキャンダルの記者会見で陰キャ幼馴染に告白する話を見て「オレならコレだな…グフフ♥」となったのは内緒だ。良いだろ?妄想ぐらい…

 

 さて、紙の枚数が凄い多いし、あまり詳しく聞いても意味がわからなそうなので、なるべくアイカの部分だけ、かい摘んでもらった。


 まず中学3年の春頃、小規模の援助交際のグループが生まれる、その中心にいたのがアイカらしい。

 そこからキナ臭い芸能事務所絡みの繋がりで、本職ともチンピラとも言えない人達がバックに付き、一気に規模が大きくなったのが中学3年の冬。

 組織的な未成年売春、また諸事情により保護者の居ない未成年の人身売買の手腕、そしてバックについてる偉い人のお気に入りという事で短時間で一気に幹部になったらしい。

 中学卒業手前には元から中学生にしては容姿が優れていたアイカは少し幼いと思われる程度なので、大人達と同じ様に幹部会とやらに出ていたそうだ。


 受験生なのにアイツ何やってんだ…


 既にアイカは警察からマークされているそうで、警察からは『クズバナ』、組織内では2人コンビで幹部らしく『reAica《リアイカ》』と名乗っているそうだ。


 何で2人だとアルファベットになるんだよ…クズアイカで良いじゃん…


 警察も中々手が出せず、今年一杯は捜査で、来年一斉検挙すると…間接的とはいえ行方不明者が出ている案件なのでなかなか罪は重いんじゃないかと。


 てゆーか幼馴染から犯罪者が出てモータ…


 ただ問題なのは…そのバックいる組織?の頭領が不知火にとって断罪対象なんだそうで、今年中には潰すそうだ。 

 不知火に警察は関係なく…しかも御館社長含む不知火の上層部の私怨もあるそうで、滅多に我儘言わない御館社長が近しい仲間だけで解決したいらしいが、社長が動いてしまうと動くなと言っても直下の組織とその下部組織全てが動いてしまうらしい。


 ヤギみたいだな…牧場犬機能してないじゃん…まぁ確かに待遇良いからな、皆、社長好きだなぁ…優しいもんな、それは仕方ない。


 そんで獅子川さんが何で個人的に私に協力するかというと、御館直下の組織で御館社長を狂信的に慕う組織「孫様の愛人ラ・マン」という名前からして頭のおかしい人達が動く前に片をつけたいとの事。

 その「孫様のラメーン」みたいな場末のラーメン屋が動くと、余裕で死人が出るそうで…えぇ!?死人!?御館社長としては死人が出るのは困るので何もするなと言ってるらしいが、どうやら指示を逆に取って動く馬鹿共に困ってるらしい。


 そして、私には御館社長より密命だそうで、私に先行して解決してほしいそうだ…それは最悪、馬鹿に殺される可能性がある『reAica《リアイカ》』の2人を可能であれば抜けさせて欲しいと…何やらアイカの相方が獅子川さんの後輩で、何と御館社長と千代先輩の息子さんの幼馴染だそうだ…だから絶対だって(泣)


「うおぉう!色々キツい…重いぃ…私は新人何だよぉ…やりたくないぃ…何やってんだよアイカぁ…」


 まぁいざとなったら衝突する日の2〜3日前に学校で拉致すれば良いらしいが…


 そして多分、今の事情を話しても説得は出来ないとの事。それが洗脳なのか、自分達の上を信じているのか、それとも無知なのか分からないが、もし力で攻めて来ても破門になった阿修羅の分家がついてるから大丈夫だと思っているとの事…残念ながら本家が即落ちした時点でお察しなのに…


「しかし…あー…阿修羅かぁ…私は関係ないぃ!めんどくさいぃ!」

 

 それにアイカのいる組織は幹部連中は何かしら自らの信念に狂っている部分があり聞く耳を持たないらしい。


 以上を踏まえ、獅子川さんに相談しつつ考えた作戦が「リアイカを煽り炙りイカ作戦」だ。韻も踏んだ。

 私はひたすらアイカを煽りメンタルを破壊、獅子川さんも独自にアイカの相方を説得するらしい…reAica《リアイカ》の2人は自分の信念の元に行動しているから組織の幹部として靭やかに動けているらしい…つまり自分のやっている事が間違えていると思えば組織も本人も勝手に破綻するという寸法だ。


「まぁ一つ言いたいのはアイカのせいで長い文章読まされた。アイツ許さんぞ!」





 そしてやってみた結果…ご覧の通りアイカのメンタルを大分削った!が、同時に私もこれから削られます(笑)

 笑うしかない…廃病院で拷問何て嫌だぁ!と叫びたいが後の祭りだ。

 とりあえず見えない部分で動かせる右手と動く左手は早速コードで縛られた…フヒ、死んだ(笑)

 続きまして、対魔忍スーツを何か刃物で切り刻んだり、なんか胸に洗濯バサミ的な何かやら大事な突起3か所に指輪みたいな物をはめてますね…おぉっと?ケツに異物感?ガンガン詰めますね、気分は海外のクリスマスチキン(笑)

 しかし余裕だ、体力の限界とはいえ所詮アイカ。

 更に今身体を弄ってるのはアイカ、幽霊や虫じゃない。そして私はヒロ色に染まっている。つまり「何かきもちわりぃな」程度しか感じない。

 唯一の恐怖、窒息に関しては顔に来てないから余裕ッチ(笑)ハハハ!テンションもフラットだぞ!


 アイカが顔側に回ってきた、余裕のスマイルを見せてやる。


「モーゴ♪もんごんごご♪モッモッモ♪」

(ザーコ♪アイカの馬鹿♪ハッハっハ♪)


「余裕そうね、でもアタシは知ってるんだ…アンタの弱点。伊達に幼馴染で一緒に過ごしてきた訳じゃないからね」


「モゴゴ?(弱点?)」


「アンタはヒロを感じると途端に使い物にならない馬鹿になる…朝の秘密だって知ってたよ…アンタがヒロの笛やらで弄くり回したり洗濯物盗んだりしてる事をね。隣だから…良く知ってるよ…つまり全身玩具だらけでヒロを感じたらどうなるのかなぁ?」


 え?あ…あぅ…それは不味いかも知れない…


「そしてアンタはもう一つの弱点は…馬鹿になってる時の情報を思い込んでしまう事。アンタが馬鹿の状態で知らないおっさんにイタズラされたらどうなるのかなぁ?刷り込まれるかなぁ?汚いおっさんをヒロと勘違いして…おっさんとしかできなくなっちゃうのかなぁ?フフ」


 そ!それはともかく駄目ですよ!や、やめ!ヒロを消さないで!お願い!ヒロが良い!私のヒーローを消さないで!おっさんいやだぁ!!

 私は必死に頭を横に振る…しかし…アイカは残酷だった…


「安心して…あんたの好きな窒息スタートよ?このヒロのパンツを被せてぇ…上からローションかけてぇ…玩具の全スイッチを最大で出し入れしてやるわ!シネェエエェェっ!」


 いくら憎いからって幼馴染に死ねはどうなのか?


「モゴゴーっ!!もがご!モガッ!?ガっ!?」


 イギャアアアアアアアアアアアアアアア♥


 それから私の身体は跳ね跳び、身体の筋肉は全て切断されたような衝撃に襲われ、何度も意識を失ってはすぐ戻りまた意識を失うを繰り返した。

 その間、身体中の体液、排泄物は狂ったように放出した…これでは死刑と同じだ…

 ヒロにされるのとは違う、身体が弾け飛ぶようなとても不快で身体が破壊される衝撃であり、全身の神経が体表に出てしまったような状態になった…気付けば分娩台に乗せられ、出産ポーズのまま落書きされていた…意識が…朦朧とする…


「フゥフゥ…ねぇ?タツのやりたい事何となく分かった。それに…このタイツみたいなのに書いてあったよ…アンタは今…不知火なんだね…」

「幹部の阿修羅さんにタツを引き込めとか言われてたけど、今年になって急に何も言われなくなったから…そういう事かってね…アンタはもう、私の敵なんだ…」


「だから…容赦なく逝かせて貰った…後2時間もすればネット掲示板を見たゴミ共がやってくる。それまで夢でも見てなさいよ…最後に…次会った相手が貴方の運命の人よ…何度でも言ってあげる…次に出会う人が…」


 そう言って何度も刷り込ませるよう囁やき、アイカは去っていった。最後にアイカの声が聞こえた…


「結局…ヒロもネトもタツも…ミンナ巻き込んじゃって…何も出来てないじゃんアタシ…」



 意識が朦朧とする中…結論が出る…想像したらちょっと怖かったけど…アイカの予定通りに行く為には…私とヒロが繋がってない前提の思い込ませだ。

 だから正直ちょっと余裕なのだ。

 そもそもそのおっさんたちよりヒロの方が早いだろうし、遅くても最悪ヒロが私を何とかしてくれる…私はお前と違って独りじゃないんだよ…残念だったなアイカ。





 そして…ぼんやり見える人影…ヒロだ!

 アイカ…賭けは私の勝ちだ!思い込み効果でヒロがいつもより更に輝いて見える♥

 白馬どころじゃない、竜に乗ってるわ♥

 今色んな事されたら脳が焼ききれて帰ってこれないだろうな…♥前が3000なら今は5000か?♥明日からのイチャイチャビクンが楽しみ!♥

 イカンイカン!私達は潜入をしていたんだよ、初心を忘れちゃイカン!♥


 さぁヒロ、口のコケシを取ってくれ!


「クソォォォ!アイカァァァァァあああああぁぁぁんんん…ふぁぁ……ふぅ…じゃあとりあえず、落書き消すか…」


「フゴ?フゴゴ?」

(あれ?コケシは?)


 この時、私は完全に見誤っていた。何度も同じミスをしてきた筈だ…ここから何だよ…なぜ学ばないのか?ヒロも、私も…。そう、楽しむのは明日から、明日からだよ?♥分からないかな?ヒロは?

 私が学ばないのは調教されるからだ…お、恐ろしい男…その名はヒロ!♥身体がヒロを…くぅ♥結局…私を殺すのは…いつもヒロなんだよぉッ!


 思えば異世界飛ばしを直接的にやったのは誰だ?感度3000倍にしたのは?裸で外に飛び出したり硬グソをひり出した原因は…全部ヒロだ!


 気付いてしまい少し漏らした…♥何より怖いのは心は恥じらいを感じ否定しているのに♥身体が…身体がヒロを…欲しがるぅ!♥

 言うことを効かッヒイィィィっ!!!♥♥♥

 

 ヒロが乱雑に!♥色んな器具がまだ付いてるのに身体中を拭き始めた!♥否ッ!♥揉み込んでるッ!♥何て顔だ!♥痙攣する!♥わらひッ♥は!♥マグロじゃ!♥ないんらぞっ!♥


「モゲ!♥モゴゴゴ!♥モガァァァ♥アブ!あぶ!♥♥」


 駄目だっ!♥ヒロッ♥正気♥に!♥モド♥わらし!♥からら♥求めっ!♥ガヒッ!♥


ガシャアガシャア、ビクんビクン、プシッブワシッ


 ビロビロ!♥らめら!♥しょこ拭いたら!♥大事なてょこ♥ふいちら!♥とブル♥いしぇかい♥



 アッ!♥……………………………………


 



 あいよー !あがいよー !あがいよおぉー!はい!

 タツマグロ!ヒロ寿司さん!あい!お買い上げ!

 私は海を泳いでいたが、急に網に引っかかり陸に上げられた?クーラーボックスから出され全裸でローラーの上を移動する。


「んんんーいいタツマグロだ、大枚はたいた甲斐があったね!」

 イケメン寿司屋がまな板の上に乗った全裸の私をペタペタ触る。

 ヤダァ♥このイケメン、私をどうするの?♥


「とりあえず帰って解体するとして…とりあえず舐め回すかぁ!」


 ウオ♥ウオ♥ウオ♥ウぉ♥魚ぉ♥


 イケメン寿司屋が私を舐め回しマッサージする…私の肉質がどんどん良くなっていく。

 今の私は「斬」「打」「弾」どれも効かん!♥

 しかし「根取」「博之」「ヒロ」はガンガン通るぞ♥

 ベロベロヘワロヘワロハ〜♪

 あぁ!♥ Ë《エレクトロ》マグロになるぅ♥


「いやぁ潮の効いた良いタツマグロだ!そろそろ解体すっかー、その前に一口食べちゃおうかな?」


 イケメン寿司職人ヒロがおもむろに出刃包丁を取り出す…わらし!♥味見されちゃうぅぅぅ!♥


 ウハッ!?♥


 ガシャーンッ!


「ハァッハァッハァ♥」


く、苦し…身体が…おかし…頭が馬鹿に…私…頭が…マグロ?…違うっ!ここは廃病院だ!


 なに今の!?異世界!?ちょっと違くない?転生のみ!?怖いとか怖くないとかそういう次元じゃない!?人間じゃないじゃんっ!?


 違うんだ!ヒロと私の関係は、決して競り市での出会いではない!人間の恋愛だ!嫌だ!ヒロっ!早く自分の罪に気付けよッバカ!♥


 今回のは前回とまた違う意味でヤバい!知能指数が下がる!ただ、馬鹿になる!動物になり下がり系転生モノに向かっていくつもりだ!


「オォ、タツ、ゴメンゴメン!夢中になって拭いてたわ。今急いで色々とるな?」


 何いってんの?♥この人インターバルって言葉知らないの?♥24時間社畜系?♥ヒロはワカラナイかなぁ?働いた事ないもんなぁ…私も不知火で遊んでるだけだけど♥対魔忍とか「捕まってから数ヶ月…」みたいな表現使うけど普通に死ぬから!♥普通に!♥ヤメッ!♥違うぅっ!♥


「…チガ……ビ………ロ…ヤ…メ…ダ……メェェェェェェッッッッ!♥!アォンッ♥!アオッ♥!ウォ♥!ォォアッ♥!♥!♥!♥!♥!♥!」


ブバババババババッ!シャシャシャシャー!


 ガクガクガクガクガクガタガタガタガタガタガタ……………



ガヒっ!?♥



 おぉ牧場はミドリ〜草の海風が吹くよ〜♪


 『ワァーっ!しゅごい!タツっていっぱいぎゅうにゅうだすんだね!』『たちゅー!』『たつー!』


「モォォオォォォォ?(何いってんだ?)」


「タツ、いつもすまんな!子供の日にはどうしても子供が集まってな!」


 私は四つん這いで台座の上に乗っていた…そ~だ、私は人気のジャージー牛、タツだった。

 後ろの看板には『アイドル♥タツの搾乳ショー』と書いてある。あー思い出した、今アイドルの仕事中だわ(笑)横にはイケメン乳業家・ヒロがいる。

 ヒロが沢山いる子供達に向かって教える。

 

「このタツは対魔脱糞牧場のアイドル牛なんだよ〜!犬や鎖を使わなくても時間になったら自発的に小屋に帰るんだ!タツはエラい!♥」


『タツ凄〜い!一人て家に帰れるんだ!』


「モォォォォ♥ボフボフン(エヘヘ♥凄いだろう?エラいだろう?)」


「じゃあ今から皆で!今からタツを搾乳するよ!手の開いてる子はタツの身体をマッサージしてね!」


『はーい!』

 

 そしてまるで集団レ○プの如く台座にいる私に子供が密集し凌辱した…私のいっぱいおっぱいをヒロ、搾乳機械、子供の手が揉み絞る。他の子供達はあらゆる穴にカンチョウやら野菜ぶっこんだりやりたい放題でアイドル牛・タツは(精神的に)死んだ…


 シュコシュコシュコヴィィィィィぃン


「モオオオオオオオオオオオオッ!?♥♥♥」

(新鮮なおっぱいでりゅうぅぅぅ!?♥♥♥)


 その後もさる山の猿になってヒロを襲ったりヒロザウルスに襲われたり散々だった…マグロって言ったからとか、アイドルになってみたいとか、私が言った事を伏線みたいな感じでわざわざ回収しなくても…そう思わせる転生だった。

 まぁ…前の何回も「実はエロい事してるのはネトだった」無限地獄よりは良かった。





 何度か転生していると鼻歌が聞こえてきた…懐かしい歌…


『今は蕾でも 多くの音や言の葉鳴る中で キミはきっと大輪の花を咲かすでしょう いつかその時 龍の様に這う根にそって…ボクだけにそっと教えて欲しい キミだけの愛の花言葉』


 そうそう、獅子川さんの曲、何で知ってんのかなぁって思ったらヒロが昔から鼻歌で歌ってる子守唄みたいな曲だ。

 子供の時に歌詞に4人の名前があるってヒロが喜んでた曲だ…う~ん…ヒロは多分、仲直りしたいんだよなぁ…中学でそれぞれが別の友達が出来たけど、この4人は特別だって言ってたもんな…


 んん?


 私は気付けばヒロにおぶられていた…私より身長低いのに…大きく見える背中…アイカはこの背中に甘えられなかったんだ…すまんなアイカ…

 だから私は…ヒロに甘えてみようと思う…責任も…取れ…


「ん?アレ?ヒロ?オレは怒っているんだぞ?何で怒っているのか?…当てて見ろ」


「あぁ、幽霊嫌いなのに頑張ってくれてありがとな」

 グヌ!ズヌッズヌっ!


 尻!?♥何で尻ッ!?♥くぅヒロッ!すぐだなッ♥休憩時間を与えないブラックヒロッ!♥入れはしないものの、周りを刺激して私をほしがりにさせる甘美なわにゃーだ♥


「違う!♥ヒロッ♥さては分かってやってるのか?♥酷いオトコだよヒロは♥オレはもうヒロじゃないと駄目だ…ヒロしか愛せない…一生ヒロと一緒にいるんだ♥分かってるのか!?♥」


 身体を動物の様に擦りつけマーキングする♥ヒロは俺のものだと、他の動物アイカなどに分からせる為に…♥


 マーキングしていると見知った顔がいた。ネコ…ネトの妹で同じ名門女子中学に通っていた。

 私は阿修羅家関係で名門中学にぶっ込まれたが、ネトの家は微妙に小金持ちなのだ。

 コイツも昔のネトに似て大人しくて常識的な奴だった…いつも私達の後を人形持ってペタペタついて回るような奴だった。

 同じ女子中学に入って来て、ちょっと話しかけたら私の事を『タツ姉さま』なんて呼び始めた…百合にでも目覚めたのかと思ってビビった。


 しかし…コイツの兄、ネトは『気持ち良い』モンスターに成り下がった…ネコも気持ち良いモンスターかも知れん…警戒は怠らないぞ…


 何やらヒロとチ○ポについて話しているぞ…今…ヒロに向かって雑魚チ○ポと言ったか!?私をぶっ壊し棒を舐めてんのか?いや、舐めさせないが?


「ネコ!ヒロはやらんゾ!この雑魚メス!ヒロは雑魚チ○ポじゃない!ヒロのチ○ポはイベントボスち○ぽだ!絶対に勝てないイべントボスちんッイギィッ!?♥」


 私はヒロの家に泊まった時、当時流行っていたゲームを寝ないでやっていた。

 ヒロがろくにアドバイスしないものだから、どうしても勝てない敵に私は一晩中レベルを上げては挑みを繰り返した。

 悔しくてもう一晩泊まると泣きながら騒ぎ、二日目に突入した…が、勝てない。

 徹夜2日目に突入した所でヒロが漫画を読み、鼻糞をほじくりながら言った。

「タツ…それ勝てないよ、イベントボスだから…」

 う、嘘だ…と思いながら負けた後、何秒か待った…ストーリーが進んだ…私は泣きながらゲームをヤメた。

 という事を思い出してたら指を入れられた!?♥


「イ、イ○ポ?タツさんインポってあの…え?タツさん顔がっ!?」


 コイツ何聞いてんだよっ!そっちじゃねーよ!


「グゥ♥チガっ!♥ち、ち○ぽだ!♥つよち○ぽ!♥つよしち○ぽ!しっかりしなさないヒィギっ!?イグアッ♥イビッギッ!♥」


 待って♥ビロウ♥しり穴ハピ♥じゆーしゃーじゃない!♥ぐりゅぐりゅかきまわしゅない♥


「まぁまぁ、タツは頭を凄い強く打って、感度が3000倍になってる馬鹿だから、明日になれば直るよ(笑)それじゃあまたね!」


「待れぇ!♥ヒロ!誤解が誤解を生む!♥」


「感度?はぁ…はい!また!…………………………あれ?ヒロさんってアイカさんと付き合ってるのに…タツ姉さまがヒロさんにベッタリしてる…まさか…ゴク…」


 そのましゃかだびょー♥


 振り返るとネコと目があった。そーいやネォコ…かぁ…私はオリジナルハンドサイン「明日の夜、話がある」を送った…伝わってるが知らんぎゃ(笑)


 今日アイカと対決して思ったことがある。私は仲間を作らない一匹狼タイプ、だがサポーターは必要だ…と、不知火に助けを求めて思った。

 ネコ…アイツを引き込もう(ゲス顔)

 上手く行けば気持ち良い馬鹿も情報も入り一石二鳥だ!

 イケてる女は明日を見ている!♥


 とりあえず今日は甘えよう、普段はパンツを盗むが…今日はヒロに自ら献上して頂こう♥そうしよう!


「これからは1日1個、ヒロの服や物を寄越すんだ、洗って返すから♥くれないとオレは死んでしまう♥」


「何言ってんだお前…汚いから洗濯したいんだが…」


 汚い訳無いだろう…養分やぞ!?


「最初に会った人に♥その人におかしくなる呪いをアイカに受けてしまった♥そんな時にヒロが来たんだ♥責任を取ってもらうぞ!♥」


 ちょっと我儘が過ぎたかな…やっぱり今は泳がせて…後で拝借しに行こうかな…♥

 と思ったら複雑な顔をしながら脱ぎたてのパンツを渡して来た…キタッ!

 私はそのパンツをひったくり布団に潜った…頭からパンツを被りながら、同時に考える…大人しく渡したな…♥


 ヒロ…さては私に…完堕ちしたな♥


 

※次回はタツと眼鏡ちゃん!話が進まない!

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