タツ、曰く、ラブコメがやってきた(下)NTRされた人の気持ちが分からないでも無い、が多分何回も転生させられた方がキツイし、尻穴が転生した

「フフフ、強い…強いなオレは(笑)コケシペンケース、だんまりか?フフフ、フヒヒ」


「タツ…あんた………」


 昼食の時間、ヒロのお母さんから先日おせちを貰ったので、正月ではないが既に食っている。

 私は食卓の上にいるコケシペンケースを煽っていた。

 旦那をNTRれた母が訝しげな目で見ている…哀れな母よ、安心しろ。わたしはそんなヘマはしない。

 何故なら!私は、ここ5日程…コケシを尻穴に封印していない…つまり心が弱いと評判?の私は完全に精神(性欲)のコントロールが出来ている!


 クリスマスから終業式の3日間で何度も死にかけ意味不明なトレーニングを強要された時はさすがに心が粉々だった。

 しかし『かわいい』記念日から一念発起、ヒロの言うメントレではないが、禁欲を開始した。

 最初の2日はそもそも神経も筋肉もバッキバキで、そもそも動けないのにムラムラするし、コケシが煽るもんだから気が狂いそうになり大声で何度も奇声をあげた。

 母親に救急車を呼ばれそうになったが、3日目でびっくりするぐらいの高熱が出た時に、ヒロがおせちを持ってお見舞いに来た。

 心も身体も壊れていた私は布団でグッタリしながらヒロに言った。


「私はコケシに嵌められた…意識が朦朧としている…だから今ならハメていっても何も覚えていないと思うが♥…」


 しかしヒロはやはり卑怯者ではないらしい。


「冷凍おせち持ってきた、おばさんと正月に食べてな。色々あったからな。ポ○リとコ○ラもあるから飲んで、ゆっくり休んでくれ」


 とキレイにスルーして帰っていった。


 そして5日目、31日の今日、熱も下がりモリモリと明日用に解凍を開始したおせちを食い、コ○ラを飲んでいる。


「なぁコケシ?異世界帰りはチート持ちになると情報提供があったからな、オレはチート持ちになったようだぞ」


 コケシに止めの一撃!だんまりだ(笑)

 正直あんな酷い目にあって貰えるチートだから禁欲とかじゃなくて、もっと良いのが良かった…まぁ贅沢言うまい。


「ねぇタツ?高熱出したけど頭、大丈夫?年末年始は病院高いんだからね?ホント、頼むよ?」


 母はNTRの後遺症で訳の分からん事を言ってるが安心しろ。ヒロ家に私が嫁いだら毎日おせち食わしてやる。


 そして今日は12月31日、毎年4人で夜の神社に集まって夜中に初詣する。

 私は…この時、ヒロに告白する事を決意した。

 禁欲済み!コケシ無し!チートあり!かわいいあり!勝つ為の勝ち筋が光輝いている。


 夕方、早速ヒロの家に凸する。

 アイカとか拷問官の敗残兵はヘイトを集めすぎて落ち武者狩りにでもあってるだろうから無視だ。


 しかしヒロは既に居なかった。アイカと約束があると出かけたという…親への挨拶を蔑ろにするとは…あの拷問官、手駒だけ持って君主を置いて逃げ出すタイプだな、汚いな、さすが対魔忍専門拷問官、汚い…

 とりあえずヒロのお母さんと話した。


「タッちゃん、最近良く来るわね。今日は神社に行くんだっけ?しかし愛華ちゃんは可愛いけど…タッちゃんはホントに綺麗ねぇ…せっかくだから、おばさんの着物着てみる?顔も綺麗、身長高くて頭も色んな意味で小さいし、胸もソコソコ、絶対似合うわ。そのでっかいシベリアンハスキーの顔がプリントしてあるスウェットは置いていきなさい。」


 フフ、フフフ、フハハハハ(笑)胸は余計だが…

「おかあさんも陥落した!しましたね!最早、人は石垣、人は城!堀は完全に埋まった!良いですよ!結婚しましょう!」


「??よくわからないけど、とりあえず着せてあげるわね。道場でも新年の挨拶あるんでしょ?全部終わってから返してくれれば良いから。別にあげてもいいんだけどね(笑)」


 こうして私は最強装備・花柄の着物を装着し、神社に向かった。

 禁欲と最強装備、決戦場所は神社!

 より世界が輝いて見える。あぁコレ勝ったな。



 神社の入口辺りで既に3人は集まっていた。

 ヒロはジーンズにパーカーを着ていた。少女漫画の主人公の様にファ〜と周りが輝いていた。

 かっこいいなぁ、今日もヒロは輝いてるよ♥


 アイカはカーキのコートにブーツを履いている。中はきっと紐で構成されたボンテージスーツだろう…アラクネの上部分だからな、多分上位個体(S)だろうな。


 そしてネト、サッカー部のベンチコートを着ているが、中は亀甲縛りされチ○コ部分を紐でグルグル巻きにされてると思われる。アイカの下にいたから下位個体(M)だろう。


 異世界では完全にモンスター化していたネトが異界的な音声を発してきた。


「オー キ アイ ハイッテ ルナタツ キ モノニ アッテンジャ ンキレ イダネ」


「いや、よくわからないが?」


 異界の言葉はよくわからないな。しかしこのモンスターも、ざまぁするまでは友好的にしろとヒロに言われているからな。


 ヒロも話しかけてくる。どうだ?最強装備だぞ!


「おぉタツ!体調良くなったか?無理すんなよ!んじゃ行くか!」


 終わり!?軽い!オイ!最強装備には触れないのか?

 むぅ…ちょっと不満だがまぁいい。終わり良ければってやつだ。

 いつもの様にヒロ、ネト、アイカ、私の順で歩き始める…この順番、ヒロが遠いから嫌いなんだよ。


 すると対魔忍専門拷問官で快楽至上主義であるアイカが小声で話しかけてくる。


「それ、ヒロのお母さんの着物でしょ?何でアンタが着てんのよ…」


「あぁ、アイカが君主を蔑ろにする負け犬拷問官という事が分かったからな。君主は誰を重宝するか分かったようだ。タツで指名が入ったよ、この負け犬。」


「アンタ…ヒロのお母さんに訳の分からない事、ふきこんでないでしょう……ねっ!」


 ぐぁっ!?着物の上から勢い良くケツをつねってきた!?

 神社だぞ?神様を何だと思って…ヌハっ♥!?

 

  グリグリ、グリグリ、グッグッグヌ!


「アンタ今日は入れてないのね、いつも入れてるでしょ?バレバレよ、この変態…」


「ンフゥ♥ガガ♥ヌグヒ♥な、何のことだ!?」


 コイツ!タツじゃない奴と勘違いしてやがる!?

 封印孔をグリグリと…人を何だと思っているんだ…クソぅ、雑に刺激されたせいで感度が…冷静…冷静…フーフーヒッ!

 


「いつでも覗きに来なさいよ…その度に酷い目に合わせてあげるから…知ってんだから…アンタがヒロに言えないのも…暴力振るえないし外じゃ力でないのも…変態趣味の覗き魔だって事も…」


 「な、何をするつもりだ…他はともかく…へ、変態じゃないし覗き魔じゃない…」


 覗き魔はヒロだ…とにかくコイツの煽りに乗るな…思うツボだぞ…クゥ!♥着物越しに私のパンテーを…寄せ集め疑似コケシを作りやがった…ハッ♥フッ♥


「ヒロを私から取る気でしょ?タツじゃ無理よ…」


 アフッ♥心を無にすルッ♥…アラクネが何か言っていたが無視だ…クッ…胸が痛い…無理だと!?…尻が…疼く…着物一瞬託しあげパンツを下げ疑似コケシを引き抜く!近くのテキ屋の親父が「ウワァ」みたいな声を出したが大丈夫だ、的屋は明日になれば忘れる。


 何か元から歪んだ空気だった為か、22時前には解散した…私からすればモンスター会合みたいなもんだったが、集まる意味あった?

 


 別れ際にヒロに耳元で伝える。




「もし宜しければ本日、道場へ…」




 ちょっと言い方変かも知れないがまぁいい。でも言ったぞ!とりあえず二人きりにならないとな。

 

 道場に帰って準備する…と言っても何も無いが。   

 あぁ明日から!新年からデートかなぁ♥デートしちゃおっかなぁ♥ちゅ、ちゅ~しちゃおっかなぁ♥


 

 ………待つ事を30分…音沙汰無し…おかしい。


『フフフ…ハハハ、勘違いというのは…本当に哀れだな』


 は?勘違いとはどういう事だ?胸が痛む…

 道場で着物を着て正座で待機していたら突然コケシが喋った。


『そのまんまの話よ、元から勝ち筋などは無く…お前に未来は無い…としたら?』


 アイカに刺激されてたのもあるが余りの恐怖の想像の一瞬漏らしそうになった。

 着物に漏らしては不味いと、全裸になったときに考えてしまった…もしかして…来ない?

 もしかしてヒロは…私の事を…好きでは…


「うあぁぁぁッ!?ま、待っているのはタツじゃない!?愛されているのは…タツじゃ…ないっ!?」


 私服ではなく対魔忍スーツを着てしまった…あぁラブコメじゃない…闘いが始ってしまう…嫌だぁ!


『ハハハ、メンタル雑魚の本領発揮だ!さぁ逃げろ現実から!慰めろ!尻穴をな!』


「うるせー!黙れ黙れ!だったらヒロを向かいに行ってやるわ!このコケシ野郎!」


『良いから我を封印してみろ!一発で貴様の理性が吹っ飛ぶぞ!』


「するか馬鹿!死ね!」


 私はコケシを持って外に飛び出した!ヒロの家は目と鼻の先だ!角を曲がったら…すぐ…




 そこで見てはいけないものを…見てしまった…




 現実…ヒロが…アイカと…キスをしていた… 





 改めて考えると『自』分を『慰』めるとは良く言ったものだなぁと。昔の人の言葉の使い方に感心した…踵を返し、幽鬼の様に道場に戻った。


 ギャアアァァァァィィイっ!!!


 涙が止まらない!胸が苦しい!寂しいっ!

 私の事、頼りにしてるって!かわいいって!いったのにっ!

 余りの切なさに床をもんどりうちながら地面を、頭を、自分の胸を叩く!

 もしタツのままだったら死んでいた、間違いなく!

 そしてコケシを掴み、睨みながら問うた。

 

「コケシィィ!貴様!まさか…これが狙いかぁっ!この5日間だんまりを決め込んでいたのも…全てこの日の為かっ!?今、封印…封印したら…私を乗っ取るつもりだなぁっ!!!♥」


『知らん!貴様が勝手に思い込んだだけの事。叶う事の無い願いを勝手に現実のものとし、妄想の果てに堕ちゆく、貴様の心は今年限りとみた…貴様の作った期限、本日までにヒロが来なければ…貴様の心と魂は爆散し、終わる。まぁ来ないがなぁ?』


 なん…だと…


『ケツアナにコケシを突っ込んだ尻穴色キ○ガイとして、NTR小説の如く、景色が綺麗な田舎の精神病院の送監されるだろう。「ここは空気が綺麗で、私は元気です」みたいな謎の手紙をヒロに送るが、それをアイカが破り捨て、ヒロはネトの子供を托卵、貴様は業を止められ無かったショックと、色んな意味でクソヒロインとして安アパートで日記でも書いて過ごし、安い賃金で場末の風俗で働き、ヒロと過ごす妄想をしながら1人死ぬのだ…遺品は謎のランドセルだ!…さぁ!挿れろ!そして終われ』


「ああ!あぁ…嫌だぁ…子供がいると勘違いは嫌だぁ…幸せにぃなりたぃぃ…」


 ズン!シャアアアアア♨


「ハフ♥ハフ♥アッハフゥー♥」


 私は…気付けば封印効果0のケツアナにコケシを入れており、漏らしていた…恐怖に、そしてコケシの語る未来の、生々しさに…現実から逃げていた…


 ありとあらゆる物がコケシ、そしてアイカとネトに見えてくる…精神が汚染されていく…


『ねぇ、タツ?あの娘もきっと頑張ってるわって、後日談でヒロに言っとくわ。そしてアフターストーリーの出演は無しでよろしく』


 私が…消える…ヒロの物語から…消える…

 なぁ…私が…私はお前らに何をした!?まだざまぁもしてないぞっ!?


 ヒロ…タシケテェ…ま、待て!まだだ…まだ…

 先輩が言ってた…信じる力は折れない心を生む!

 ヒロは来る!0時までに!


「キェェェェイッッ!!!」ドゴォーーンっ!

「カァアッッ!」バァーン!

「アフンっ♥」ボコン


 尻穴にコケシを入れながらなのでキレは悪いが身体が動かせ!私は幻を片っ端から破壊した!

 動かせ!身体を動かせ!ヒロは来るんだ…



 残り5分を切った…ヒロっ!ヒロっ!早く!


 残り3分を切った…あぁ!時間が!その時…あの声…そうNTR卿の声だ。


『もう間もなく時間です…タツじゃない対魔忍…一緒に行こう』


 目の前に私が現れた…タツか…コイツを倒せば…


「ケェェイッッ!セイッ!セイッ!ガァァァァっっ!!!アヒィ♥尻穴が♥コレシがらぁ♥」


 私の化身・タツは殴る蹴るをしても斜めになりながら私の顔でアヘ顔をするだけ全く効かない!

斜めになるだけでアヘ顔をやめない…駄目だ!尻のコケシも暴れ始めた!もう駄目だ!あと数分で私もあんな顔になるのか!?


「いやだいやだいやだぁ!!壊れたくないっ!」

 ジャラジャラジャラジャラジャラ…


 性欲が爆発する前に、鎖で自分の身体を雁字搦めにする。身体を可能な限り動かない様に固定する。

 そして…残り5秒…


「ヒイロおぉおぉっ!!♥アイシテェェェルウゥゥゥゥッッッ♥!!!オンギャアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!♥わらひがキャイほぉ~シュルゥゥゥゥ!!!♥」


 ブチブチブチブチブチブチブチブチィィイッッッ!


 ミチミチミチイッッッ!


 後から考えれば思い込みとは凄いもので…私は今まで鉄製の鎖や鉄のサンドバックを切る・曲げる等は出来なかった…思い込みとは恐ろしい…ブーツもグローブもボロボロ、全身タイツは大きく破け、荒縄で亀甲縛りしているただの変態暴れ対魔忍が生まれていた。

 ウ○コやおし○こ、その他諸々を漏らしてはコケシで押し戻し、鎖やサンドバック使った物理破壊変態流のオ○ニーが始まった…


「なんれらぁぁぁあ!♥こけしいぃ、はかったなぁぁ!?♥ひぃぃろおお!♥しぇつないひよぉぁ!♥これはあぁ!わなぁぁダァ!♥」


 もはや…自分で自分を動かす…感覚は…ない…


「ワラヒはコレシのしぇいからんにゃー!♥このおもらしにんられ♥しんにぇんかりゃ!おっぱーいまるたし!♥おまんたまるたし!♥まちなかの!♥」

 

 わたしが…きえる…


「あ!でりゅう!♥おひりぬっぽん♥ぽぽん♥」


 ヒロが…おはなのかんむり…つくって…ひめきし…だから…ひめきしは…わがままだけど…みんなをまもるって…がまんするって…やくそく…

 

「ビロが来なかっらぁ!♥せつなひ!♥しぇつないよぉ!♥ねとぉぉ!あいがめぇ!あいがぁぁぁあ!もう!ざまぁら!ぶんなぐっやるらぁ!♥」


 ひめきしの…かわりに…にくむ…たたかう……するって…だから…わらひは…だから…守って…ひーろー…

 

「ブッコロシてやらぉぁぉぉぁ!♥みんなぶっ殺してやばボビ場っつ!!!♥」


 ひーろー…やくそく…まもってくれる…ひーろー…いつでもきてくれる…うわぁぁぁん


「またっ♥まけぇるぅ!♥らめらぁ!♥ひぃぃろおお♥たしゅけえてぇぇぇ!!!♥でらったらぁ♥とまらなぁぁ♥」


 ムムム、モリモリモリモリモリ…恥辱の硬グソ脱糞しながら走馬灯の様に思い出す。



 アイカは女王になりたい、それなら!と意味が分かっていなかったが私は姫騎士になりたいと言った。

 ネトは勇者になりたいと、そしてヒロは…暗殺者になると言った。

 ヒロは、アイカに花の指輪、ネトには木で作った剣、そして私には花の冠…騎士だから兜なのかも知れないが。


『暴力はいけない、陰口もいけない、人に嫌われても、姫騎士は真実だけを胸に皆を守るんだ。悪い奴は俺が殺すから安心しろ!暗殺者だからな。皆の知らない間にみんなを助ける!ピンチには助けてやる!だからタツは皆の前で、皆を守るんだ!それが姫騎士だ!』


「ビロぉ…なんれきてくれないろぉ…グスン」


 グレた時も、許婚のブタ野郎の時も、どんな時も…我慢してれば助けてくれた…皆を助けてくれた…だけどヒロは女王のもの…私は暴力だって、本当は人なんか殴れない…だからもう無理だ…姫騎士は一方的にボコボコにされ…廃業…デス

 




「タツ…ありがとう。お前の…ざまぁはもういい。殺人になる、後は俺に任せろ」


 幻聴が聞こえる…あぁもうそろそろ異世界転生の時間か…あれ、嫌なんだよなぁ…


「エェッ♥何でヒロがいるろ?♥またこけしぺんれーすの…」


「違う、本物だ。タツ、半年程くれ。俺に見事な、お前に捧げる、あの二人へのざまぁをさせてくれ」


 ほ、本物のヒロだ♥ヒロッ♥ヒロ…!?今なんて言った?何でカメラ向けてるの?


「ひ、ひろぉ♥…半年って…長くない?後…いつから撮影してたの?」


 私が救われるまでの期間が半年らしい、遭難だったら死ぬな。今まで6日程しか経ってないが、体感で3年ぐらい我慢した気がするし、これから体感で100年近くこれやるの?

 それに、私の恥かしい状態、略して恥態を撮影するのは何故なの?

 撮影には報酬、報酬が欲しい、報酬が…


 私は全力を使った、ヒロに鎖を持って飛びかかり押し倒した。コケシの声も聞こえない。ただ、約束が欲しい…


「ヒロ!♥ながいッ!♥そんなのしんれまう!♥しぬまえにおもいれほしぃ!♥とりあえずいましゅぐしぇっくすしろ!♥1がまん1しぇっくすだぁ!♥ひぃめきしは、ぎゃまんしぢやんやぞ!♥脱げぇ!じゅぼんぬげぇ♥」


「うぁ?馬鹿!やめろ!タツ!何でこんな力強いんだっ!?話を聞け!うぉ!?ウ○コが!?」


 私はズボンを脱がすつもりがジーパンを引き裂いていた。私の対魔忍スーツはもはや存在せず、グローブとブーツ以外、殆ど丸出し、荒縄が股から首にかけて通り、生地のないハイネックの水着の様になっているだけだ。

 ヒロは案の定、コケシペンケース…より少し大きめのコケシが直立していた…裸のヒロと裸同然の私を鎖で巻きつける。

 これを逃したらチャンスが半年は無いんだ、今後は警戒されるであろう…鎖で、そして腰帯を止めていた荒縄を使って更にヒロと私の腰を密着させるように巻きつける。

 暗殺者は姫騎士の勅命に従うべきだ。

 ひめきしのほうがえらいんだぞ。

 まずは姫騎士接吻地獄だ!♥

 

 

「ぷはっ!タツ!待て!それ以上やったら…お前を…好きになれなくなるかも…付き合ってからだ…お互い初めての事は…俺は…お前が…」


 なんれぇ!私の涙がヒロの顔に落ちる…


「にゃによぉ!♥いつもしょんなこといってにぃ!♥アイガの方がいいにょ?♥ばがぁ…♥」


 クソぅ…♥アヘって悲しみが伝わらない…


「違う!アイカの未練を断ち切るためだ。後から何かあって揺さぶれる事がないように!タツだけを愛する事が出来るように!」


「く、ぐくくぅ!♥わがった…100年がまんしゅる!♥じぇったい!♥やくしょくだ♥」


「いや、100年って、そんなには時間かからない。だから半年だって…な?よっこらしょ『ズッぷぅ』あ!?えっ!?ゴメっ!」


 今の流れでは絶対発生する事の無い異物感。

 身体がスパークし、一瞬で脳の回路が焼き切れた♥

 ヒロが立ち上がろうとしたが鎖と荒縄て身体と腰を固定していた為に、本来コケシペンケースを封印する穴、愛の穴ではなく封印穴、入れるところではなく出す穴にヒロ・コケシが入った♥

 腰が!♥腰がっ高速!動くっ!!♥

 この人はいつもそうだ!カンチョウも!おっぱいも!お股も!自分が悪いという自覚はないのか!?

 私だって今の流れでコレは怒る!怒る時は怒る!♥


「にゃんれえっ!♥しょこ、うんこあにゃっ!♥しょんにゃにしゅきなの!?しょれともアイガはマ○ゴ、ワラシはウ○ゴなのきゃ!?ヒロはありぇか!?ちゅうこ♥しゅきなのか!?♥エスディージーズきゃ!?♥ばが!♥ヒロのばぎゃ!♥」


 コレはヒロが悪い♥どう合ってもヒロが悪い♥偶然で済まされない♥このままスライドして本妻穴に入れてやる♥駄目だ、自分で巻き付けた鎖が…


「ち、違う!ごめん!良いから腰止めっあっ♥待って!♥ウッやば♥」


「ヒャギィっ!♥2段階認証!♥いぶちゅからいぶちゅがでちゃ!!♥アヒィ!たびゅん!しろいのでぇた!♥ブチュー♥レロレロレロ♥」


 ビクッ!ガクッ!ガクガクガクガクカク…




 十分後…鎖が取れずヒロは仰向け、私も仰向けになってしまい、ケツで繋がったまま腕枕をされた状態で時が止まっていた。

 ヒロは深刻な顔のまま口に手を当てて何か考えている。

 「タツ…」「ひゃい♥」


「どうすれば良い?責任は…俺はお前を…」


「しぇきにんとかはどうれもいい…しょれよりも…いまぬいたら…びろのしろいあれごと、じぇんぶでちゃう♥しゅきなんしょ?しょーゆーにょ?♥わらひ、姫騎士、しゃしゃげましゅ!♥だからねにぇ…ひゃい♥」


 腰をクイッと上げてベロチューしながら全力でヒロの股間に噴射した。アレを。


ブビビビビビビビビビビビ!!!!!!


「タツ!?やめっ!ぎゃああああああああああ!!!」




―――――――――――――――――――――――――――


 この日から、私とヒロは…手を取り合って…ヒロ曰く最終決戦「托卵検査薬・家族会議の宴」へと向かう事になる。

 そしてこの半年間、ヒロは知らない…私が…壊されていく事を…早く…早くざまぁを…









※時間かかった割になんて酷い出来!何だこの終。ヒロに戻りますし、もうちょっとで過去編終わります。

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