NTR耐久狂の宴〜子供の時から両想いの幼馴染がNTRれた時に俺は目覚めたが、もう一人の元ヤン幼馴染が必死に止めてくる…が、もう遅い(笑)【本編完結?済み】

クマとシオマネキ

序章 俺がNTRで鍛えているのに止めようとする幼馴染がうるさいが、止めようとしてももう遅い(笑)

※多分、数話で終わると思います→嘘でした、お詫びします。


 俺は今、盛大に吐いている。涙と鼻水、ゲロ、もう何が出ているか分からない。


「おえぇ、おおう、ええ…あいがぁ…あいがぁ…なんでぇ…」

 

 スマホに映している動画、これが原因だ。それは間違いない。


『ハッハァッ♥ねぇネト!♥気持ちイイ!♥好き!♥大好き♥この気持ち良いの好き♥明日すっごいドキドキしそう!♥』


「あいがぁ…ぼれがぁ…わるがっだのかなぁ…ごめんんあ…ぐぅ」


 俺の努力不足?俺の勘違い?俺?相手の慢心?正解を考える、正解なんて無い、これは結果だ。俺の愛した女、それが他の男と愛し合う、これはその結果だ。


 その後も俺は見続ける、毎日毎日、付き合ってから季節が一周し、学年が上がっても。


『そんなに気持ち良いの好きなら俺と付き合えば良いじゃん、ヒロと別れてさ』


『んん♥違うよ♥アフゥ♥ヒロは違うの♥ンは♥ドキドキしない♥一緒にいるだけで良いの♥キモチイイのはネトだけ♥ヒロの親も私を信用してるしぃ♥』


『もう1年だろ?手を繋いで軽いキスだけってププ、ヒロってウケるなwアイツ身長もアソコも小さいしな』


『ヒロを悪く言わないで♥あはぁ♥真面目なだけなんだから♥んんん!クル♥来ちゃう!!♥』


『ヒロの話しながらヤるとアイカはすぐイクなぁ、悪い女だよ』


 脳が破壊されるとはよく言ったものだ。16年、16年か。


 俺は近所の道場で護身術を習っているが、このようなダメージについては食らった事は無いし護身術を習っても防げない。これはどうすれば防げるのか?


 これはダメージなのかも分からない。浮気は殺人というが、俺の心は毎回必殺のダメージを負っているんだろう。自分のメンタルがこんなに弱いとは思わなかった。

 だから繰返し鍛錬した、ココロのかさぶたを出来た端から剥がしていった。


 情けない…逃げたい…殺したい…死にたい…


 それから俺は何も言わず、何回、この心の殺人、必殺の一撃を食らい続けただろう。


 こいつらは大体、お互いの部屋で盛る。最低でも週に1回は盛る。


 部屋であれば遊びに行く時にカメラを設置するなんて、とても簡単な事だ。

 それにこいつ等は外でもする。それを俺は全部録画する。

 さすがにラブホの時は分からない、ラブホも月に1回は行くようだ。


 彼女の家は隣だから、予定なんて筒抜けだ。更に言えば相手の男の家もその隣のマンションだ。その気になればすぐ分かる。


 さらに、会話を全て聞いていると余計絶望する、たくさんの衝撃の事実。

 俺が告白する前から既に彼女は経験済み、俺と付き合い始めて、現在の高校2年の秋までずっとこの男と定期的に盛っているようだ。


 1年を過ぎた頃、半年程前から彼女も態度に出始めた。対応が雑に、そして俺が虫のように生きていると思っているんだろう、アリバイ作りもせず。連絡も適当になっていった。夏休みに至っては体調不良と言って堂々とお互いの部屋を行き来していた。


『んふぅ!♥ヒロは気付かないの♥馬鹿だから♥ちょっと泣いたら信じちゃって♥私の言う事何でも信じちゃう♥』


 行為の時、俺を小ばかにするような発言が目立ってきたな。


『ナマがいい!♥ネト!♥ナマでして♥妊娠したらヒロとすぐヤルから♥馬鹿だから気付かないから♥』


 多分、こいつ等は俺を圧倒的になめているんだろう。

 16年間、本気で好きだった女と、16年間親友だと思っていた男が今晩も盛っている。



 俺の精神が滾ってくる…もう少しだ、もう少しで…







「だのむぅ!ヒロォ…もうあいつら…ころざぜてくでぇ…ヒロォ…もうやめてぇ…」


 隣で一緒に動画を見ていた女が、縛ってあるくせに何か喋りながら立ち上がろうとするのを上から押さえつける。

 うるせぇなタツは…この変態女め。


「駄目だ、タツは道場の伝統衣装とか訳の分からない嘘の言い訳して、対魔忍コスしながら内緒でセルフNTR自己鍛錬を繰返す罰だ、じっとしてろ」


「なんでだよぉ…伝統衣装は本当なのにぃ…もうやめようよぉ…いやだよぉ…こんなのおがじいよぉ…グスン…ねぇ…もうざまぁしようよぉ…わたじ…がんばるがらぁ…グス…」


「本当だったら触手妖怪とかに丸のみにされたりしないとおかしいだろ、嘘ばっかりつくな。このコスプレ女」


「ひどいよぉ…なんでそんなひどい事いうのぉ?…それに妖怪なんていないよぉ…もうしないからぁ…」


「何回しないって言ってんだ、このオ〇ニー狂が。NTR鍛錬を何だと思ってるんだ」


「うぅ…」


 本当にコイツは…俺だって強くこんな事言いたくない、タツもメンタル鍛えたいって言うから言ってんだ。本当にコイツはすぐ俺のNTRメンタル鍛錬の邪魔をするメンタル雑魚だ。

この会話のせいで、ダメージが半減だ。雑談しかけてくるなよ、すげー気が散る…

 ギリギリまでタツに言わなきゃ良かったよ…もうちょっとだ、もうちょっとでビデオレター来るんだよ、だから我慢しろよなぁ…


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