(柚季視点)浄化
駅へと続く裏道。
私は独り、走り出した彼を見送った。
その背中は、いつの間にか大きくなったように見えて。
手元には、昨日から用意してあったチョコレートの包み。これはもう、用が無くなってしまったな。
これで、よかったんだよね。
そう言い聞かせながら、私は笑顔で居続けたけれど、彼の姿は遂に見えなくなる。
私は、久しぶりに声を出して泣いていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます