日菜姉の尋問

「……ねぇ、こうちゃん

 私に何か隠している事あるでしょ」


ひな姉の瞳が真っ直ぐこちらを見てくる


「……えっ、なっ何言ってるの

 そんな事なっないよ」


孝介は、首を振って否定しようとするが

ひな姉の瞳から目が離せない


「こうちゃん、私が来るからって

 掃除頑張ったんだね」


「えっ、それはうん、一人で頑張ったよ」


「そう、偉いねでもね

 違和感感じたんだよね

 だって、あまりにもから」


「!?、どっど言う事?」


「簡単に言うと生活感が無さすぎる」


「生活感?」


「うん、どうしてもね一人で掃除すると

 生活感が出ちゃうの特にこうちゃんは、

 自分が使いやすい様に、掃除するから」

「なのに、以外は、

 それがないのまるで他の人に手伝って

 貰ったみたい」


「そっそれは、男友達に頼んで」


「今さっきって言ってたよね」

「それになんで寝室は、男友達に

 手伝ってもらわなかったの?」


「そっそれは、

 寝室に人を入れるのが嫌だからだよ」


「こうちゃん、そうゆうタイプだっけ?」


「一人暮らし初めてかな気になり出したの」


「それにしては、

 私が寝室に入った時怒らなかったし

 寝室のベッドすぐに渡してくれたね」


「ゔっ、そっそれはひな姉だからだよ」


「そう、それはありがとう」


ふっ何とか誤魔化せたかな?

寝室は女性である鈴にお手伝いしてもらうのは、気が引けた為一人で掃除したと言うのが

本当の理由だ


「他にはね、洗濯機に使う

 いつも使ってたのと違うね」


「……気分転換に」


「ふ〜ん、それで女性に人気の洗剤を」


「!!」


「じゃあさぁ

 キッチンで一緒に料理した時、

 お皿出してってお願いしたよね

 あの時、何で戸惑ったのかな?」


っ!


「こうちゃん、

 皿の場所わからなかったんだよね」

「他にも一つ一つ違和感があったの

 まるで

 料理する様だった」


孝介は、鈴に料理を頼む事になった時

鈴が使いやすい様に料理道具などの

置き場所を変えていいと言ったため

朝食の様な軽い料理で使う道具以外は、

場所を完璧に把握していなかった



「……」


「ねぇ、こうちゃん隠しているの?」


…… これは、もう隠せない

これ以上隠そうとしても無駄だと悟った


「わかった、言うよ

 だから、ひな姉

 上から降りてくれないか」


その言葉を聞いた日菜は、

無言で孝介の上から降り

孝介と日菜は、起き上がり向き合う




それから孝介は、先週からの事を話し始めた

隣に新しい人が引っ越してきた事

話すなかで、仲良くなり

料理を振る舞ってくれた事

孝介の食生活を心配してご飯を作ってくれ

る事になった事など

勿論、鈴先輩の事は、隠している


「……ふ〜んなるほどね

 こうちゃんの話し振りから思ったんだけど

 その人、女の人?」


「うん、だからそれもあって、

 隠した方がいいんじゃないかって」


日菜は、うーんと唸りながら何か考えてる


「こうちゃん正直に話してね

 その人と付き合ってるの?」


これは、ちゃんと否定しないといけないと思い強めに否定する

「付き合ってない!

 それは、断言できる!!」


「…………」


「…………」


二人は、見つめ合うが先に

日菜が目を逸らす


「……わかった、信じるわ

 …ただ!!

 こうちゃん、お説教です」





「……はい」










 

 

 






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