第81話 拷問?

 脱出を試みてみたが、天井も窓も、通気口すら脱出することは不可能なほど厳重に塞がれていた。時間の経過で二日が経過したことは理解できる。


 トイレ、お風呂は部屋につけられていて、ここがホテル?か何かの部屋だったことが伺える。



 窓の向こうの格子から見える景色は海しかなく。

 海沿いのホテル?に監禁されていることはわかった。

 海に向かって何か落としたところで誰かが助けてくれる保証はない。

 何より脱出を伝えるための文字をかける物がない。



 食事は一日二回。ブランチと夜に希がもってくる。



 四回の会話で、うんざりしたのか素性を話てくれる程度には語り合うことが出来た。



 まず、希のフルネームは神川希カミカワノゾミ年齢は俺の一つ上で17歳。

 本来は湘南周辺に住んでいて、ヤンギャルたちの総長をしている。

 家庭の事情は教えてくれなかったが、今回は家庭の事情で事件にかかわっていそうなことがなんとなく理解できた。



 二日目の晩は少しいつもと違う様子をしている希。



「なぁ、どうして私が自分のことを話したと思う?」



 先ほどまで話をしてくれたのは、親しくなれたとか、うんざりしたからでもなかったようだ。



「状況が変わったということか?」


「ああ、あんたの彼女が動き出したみたいだね」



 彼女と言われて、あの場に居なかった三人の顔が思い浮かべられる。



「レイカさん?」



 ツキなら、動き出したではなくすでに動いていると思う。


 タエは俺を守れなかったことを悔やんでるかもしれない。


 テルミやランにも心配をかけただろうな。



 早く帰りたい。




「誰かなんて知らねぇよ。ただ、お前はめんどうな人を怒らせたことは確かだ」




 希が指を鳴らすと扉が開いて、5人の美少女たちが部屋へと入ってくる。




「どうだい?」


「何がだ?」


「可愛い子ばかりだろ。安心しなよ。全員男と付き合ったこともない。生娘ばかりだ」



 希は一人一人の前に立って服を脱がしていく。


 下着姿になった美少女たち。



「何をするつもりだ?」


「くくく、やっぱり男にはこれが一番だな。

 今まで偉そうな態度をとってた奴が怯えてやがる。

 女が男の前で裸になってんだ。

 やることなんてナニ以外であるかよ。

 今からお前は彼女たちに廻されるんだ」



 希は勝ち誇った顔で、覚えていると思われる俺を見つめて楽しそうにしている。



 これはあれだろうか?



 不良少年たちが女性を襲う的な演出なのだろうか?



 確かに、貞操概念逆転世界の男性は草食系で女性に襲われることを考えれば恐怖に顔が引きつることだろう。



 俺も彼女がいるので、正直なところは遠慮したい。



 したいが、嫌ではない。



 右から


 ・歳は15~6?中学生に見える幼い見た目と背伸びした可愛い系女子。


 ・20?歳前後の高身長女子。スタイルはよく少し恥ずかしそうに体を隠そうとしている美女。


 ・同い年ぐらいの元気っこ系女子。スタイル細め。顔超良し。胸無し。


 ・同い年ぐらいおっとり系美女。爆乳。適度にふくよかで気持ち良さそう。


 ・ぐっと歳下に見えるロリ系美少女。これは犯罪では?



 一番年上と、年下で10歳ぐらいの差がありそうな五人は、それぞれに可愛かったり美女だったり、爆乳だったり未発達だったり、清楚だったりヤンチャそうだったり……まぁバランスのいい五人が取りそろえられている。


 なんだろ? 好みがわからないから全種類集めました的な?




「ビビッて声も出ないのかよ。くくく、男ってのは本当に弱い生き物だぜ」




 希は勝ち誇った顔で俺に近づく。


 縛り付けられた俺をサディスティックな表情で見つめて唇を舐める。



「ねっ姉さん。そろそろ」



 おっとり系美女が、我慢できないと声を上げる。



「はっ、これだから処女はよ。好きにしな」



 希はそれだけ言うと外へと出て行った。



 俺の下へと一番最初に近づいてきたのは、爆乳おっとり美女だった。



 ブラを外して、パンツだけの姿で近づていてくる。



「姉さんに連れてきてもらったときはどんな不細工な男を相手させられるんだろうって思ってたけど。めっちゃ綺麗な顔やん」



「マジ最高っす。江の島で会った時からメッチャタイプだったっす」



 どうやら元気っ子は江の島にいたそうだ。



「ねぇ、本当にするの?」



 中学生美少女は二人の態度に疑問形を口にする。



「たったぶん。するんだろうね」



 長身美女が中学生に答える。



「キャハ。マジで嬉しんだけど。学校でみんなに自慢できちゃう。男の人って見るほ初めてだけどこんなに綺麗なんだね」


「バカね。こんな綺麗な男が他にもいるわけないじゃない。こういう男はレアキャラっていうのよ。それこそ1000回ガチャしても出ないわよ」



 ロリ美少女と中学生美少女の、年下コンビの会話はゲーム?的な話なのかな?



「あっあの。大丈夫ですか?今からしますけど。ごめんなさい。やめませんから」



 高身長女子は、謝りながらも引く気は無いようだ。


 ブラを外すと、この中で一番スタイルがいい。



「いくよ~」



 爆乳と美乳が俺の顔を挟みに来る。



 両手は手錠に繋がれてベッドに繋がれたままで身動きが取れない。



「ズボン脱がします」



 ロリ美少女が、ズボンへ手をかける。



 両足は縛られて開かれた状態で縛りつけられているので、脱がすと言いながら挟みでズボンが切られていく。



「うわっ、ふともも太い」


「手も大きい」



 ベッドの上に回った中学生美少女は意外に大きな胸が手に当てられる。



「くっ」



「男の胸って凄く固いっす」



 元気っ子の細い指が俺の胸から腹へと滑らされる。



「キャハ、大きい。喜んでるじゃん。体は正直だね」



 一部分が反応して大きくなるのをロリ美少女に指摘される。



「いいじゃんいいじゃん。楽しめばいいっす」



 俺は何もできないまま、五人の女性の体にもてあそばれる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る