第6話日常 ⑤


【 銀河side】


俺達が、学園に向かっていると後ろから妹の声が聞こえた。


???

「 お兄ちゃん~ !

忘れ物だよぉ~ お弁当を忘れたでしょう 」


息を切らしながら駆けてきた少女は、俺の妹『 茨城 美春みはる 』だ。

俺の母親である『茨城 冬香とうか 』と美春の母親『 茨城 春香はるか 』は、姉妹なんだ。


美春

「 お父さんのお弁当が、いらないなら美春が食べちゃうぞ 」


銀河

「 今日は、給食が無いから 父さんに頼んでいたのを忘れていたんだよ !

ところで、中身は何だ ? 」


美春

「 お父さんの特製あま~い玉子焼きと肉団子にきんぴらごぼうだよ !」


乙女

「 銀ちゃんのお父さんの料理は、美味しいのよねぇ~

私とお弁当をシェアしましょう ! 」


檸檬

「 私も 私も 銀くんとお弁当をシェアしたいよ !

銀くんのお父さんの玉子焼きは、大好物なんだよ 」


美春

「 美春もお弁当をシェアしたいよぉー !

お昼休みは、中等部に行くから待っててね 」


銀河

「 小等部の友達は、良いのか ? 」


美春

「 いいの ! 美春だって、お兄ちゃん達と楽しくお弁当を食べたいよ 」


乙女

「 なら、皆で一緒に食べましょうよ 銀ちゃん !」


檸檬

「 皆で食べた方が、美味しいもんね 」


銀河

「 皆で、一緒に食べるとするかぁ~ 」




【葵side 】


ワイワイと騒ぐ銀河ファミリーを、横目に重大な事実に気がついた。


「 ねえ、皆 !

今日、給食が無い事を知っていた ? 」


王子

「 知っていたが、購買でパンでも買えば大丈夫だろう 」


「 あまいよ 王子 !

お昼休みの購買なんて、戦場だよ !

普通は、なかなか買えない生徒がいっぱいいるんだよ !

無理して購買の戦場に入ったら怪我をしちゃうよ 」


王子

「 怪我って、誰がするんだ 」


「 それは、私達の分のパンを買いに行く王子に決まっている……………

あああ 防御力と力が、『 ∞ 』なら、ブルトーザーで押しつぶすみたいにやれば………」



「 王子、はい これ 」


薊が、メモ用紙を王子に渡していた。


シンサン

「 面白そうだから、王子に付いていくぞ

荷物持ちくらいなら手伝ってやるからな ! 」


クリス

「 私も、プリ様を手伝います。

騎士として、プリ様の『つるぎ 』となります 」



「 いや、クリスぅ~

確かに『戦場』と言ったけど、本当に闘う訳では無いからね !

ユリリンちゃんから貰った『 収納袋 アイテムボックス』から『 剣 』を抜いては、駄目だからね !」


クリス

「 そっ そうなんですか~(泣)」



───本日も平和な一日が始まるのであった ─────

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