第1話銀河 登場 !

俺には 母親が 9人いる !


と 言っても 俺を産んでくれた母親は 一人だ。

ここ ジパングは 少子化の上 男女比が いちじるしく片寄っており、男一人に対して女が15人の比率の社会なわけだ。


俺の名前は 『 茨城 銀河(いばらき ぎんが)』


父さんと母さんが 『男なら“でっかい男”になれ !』と付けてくれた名前だ !


いやいや、父さん、母さん いくらなんでも デカスギだろう !

息子の俺が 言うのもなんだが 一体どんな“センス”をしているんだ。


???

「 銀ちゃん、 おはよう 」


???

「 銀くん、 おはようございます 」


二人の女の子が 迎えにきた。二人とも 俺の幼馴染みだ。


???

「 銀ちゃん、あまりゆっくりしていると 学園に 遅刻しちゃうよ 」


この娘が 俺の幼馴染みの一人 『 栃木とちぎ 乙女おとめ』だ


???

「 銀くん、 朝ご飯は 抜いちゃ駄目だよ。大きくなれないよ ! 」


ほっといて欲しい………この娘も 幼馴染みだ。

名前を『 愛媛えひめ 檸檬れもん』だ

幼稚園の時、近所に引っ越して来てからの 幼馴染みだ。



銀河

檸檬れもん、 俺の父さん も母さん も 小柄だから 多分 大きく成れないよ 」


そんな時


???

「 ♫~ でっかい漢にな~れ~とぉ~♪ 願いを込めて 父さん、母さんがぁ~♬つ~け~た名前が 『 茨城 銀河ぁ~♫』せか~い世界て~ら~す照らす その日のた~め~に為に父さん、母さんに 追い付け~お~い~こ~せ~追い越せ♬お~お~、その名は銀河~アレス軍神の戦士~♬ 」(※ 替え歌です、これが解るアナタは作者と同年代ですね )



良く遊びにくる 君が 妙な歌を 歌いながら やって来た。



アレス

「 よっ ! ひま か 」


銀河

「 暇じゃないよ、 これから学園なんだから。

アレス君は 幼稚園に 行かないの ? 」



アレス

「 俺は 自由だから その日の気分しだいだな 」


銀河

「 そっ そうなんだ 」


こんな小さい頃から 自由人なんて 将来、大物になるんだろうなぁ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る