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 あなたにとって、この話はどう響くのでしょうか。例えば、あなたは呪いの人形が不幸を招いている話を聞いた時、その人形を捨てれば良いと思うのでしょうか。それとも、その呪いの仕組みを理解しようとしますか。いや、そんな風に考えずに、ただの娯楽のホラーとして、フィクションだと思いますか。

 そんなことを気にする必要はないとお思いでしょうか。いいえ。わたしにとってはすこし重要なことです。なぜなら、もしあなたがこの話を娯楽だ、馬鹿げたホラーだと思うのなら悲しいからです。いえ、寂しいという言葉のほうが適切かもしれません。とにかくあまりいい気分にはならないのです。申し訳ございません。

 けれども、すこし前のわたしがこの話を聞いたなら、馬鹿げたホラーだと感じていただろうと思っています。

 話をもったいぶってしまい申し訳ございません。それではお話させていただきます。

 以前にもお話ししましたが、わたしは写真を撮るのが好きです。

 写真の魅力は一つに、たくさんの心が残ることだと思います。思い出のために写真を撮ることは誰しも経験しますが、その時に心が揺さぶられる瞬間を撮影したくなるでしょう。大げさな話ではありません。あなたも経験したことがあると思います。例えば、子どもが運動会でゴールした瞬間とか、結婚式での満面の笑みとか。そういった瞬間です。今はパソコンやスマホひとつで加工することもできる時代です。そのため、技術的なことはもちろん大切ですが、それでも一番大切なことは心が揺さぶられる瞬間を撮影することだと思っています。

 最初、わたしは友人の姿をスマホで不意打ちのように撮影することが楽しかったです。構えたようなピースサインではなく、ビールを片手にした油断したような笑顔が好きでした。そして、その写真を友人に見せて笑い合う。時々、わたしも友人に不意打ちで写真を撮られました。そのときの、わたしの間が抜けた顔もやはり面白く、笑いながらこれは友人にしか撮影できないような写真だとすこし感心していました。わたしは友人と写真を使って楽しむことが多かったです。

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