高1の春 season14

廊下で、卒業した先輩の女の人で、

渡辺(わたなべ)さんが

心春とわたしに声をかけてきた。


渡辺「明日からGWで休みですね。もし、良かったら、女子会に参加する?明日なんだけど。場所は長崎で、集合時間は10時くらい。長崎駅。」


結乃「な、長崎駅ですか?!」


渡辺「佐世保?遠いね。佐世保から来る先輩もいるけど、無理にしなくていいんだよ。」


心春「私は長崎です。行くとしたら、結乃も来て欲しい…。」


結乃「今日、自宅に帰る日だから、両親に聞いてみます!」


渡辺「OK!一応、メアドを教えるね!」


と、メアドの載せてたメモを渡された。


心春・結乃「ありがとうございます!」


その場から出て行くと、陸翔が来て。


陸翔「どしたん?」


結乃「えっと。」


心春「明日、長崎で女子会があるらしく、来る?と誘われたの。」


陸翔「お、参加した方がいいよ。いろいろ話して勉強になるんだから。俺も明日、男子会に誘われた。」


心春「分かった!結乃は…?」


結乃「あは…。とりま、母が来てるから部活が終わった後、聞いてみるよ。行けるといいね。あはは…。」


その日の学校も部活も、終わって、

帰る準備をして、

母がお迎えに来て車に乗った。


母の車で帰り途中に、お願いをしてみた。


「あのね。明日、長崎に行ってもいいかな。卒業したら先輩に誘われてて…、心春も行くって。いいかな。お父ちゃんには…。」


母「行っていいよ。私が父に伝えるから。」


結乃「ありがとう。」


すぐ、心春と陸翔にメールを送った。

渡辺にも。


陸翔「よかった!明日、男子会も長崎だから、一緒に電車に乗ろう。途中から俺が乗るから長崎駅まで話そう!」


結乃「分かった、また明日ね!おやすみ。」


翌日の朝。

いつも通りに早起きをして、電車に乗った。


心春からメールが来た。


「おはよう!どんな服を着てる?私はすごく迷ってる!!」


眠いけど、電車の中で心春と陸翔と

楽しいトークで、ウキウキだった。


もうすぐ、学校の近くの駅に着きそうになる。


メール着信ー。


陸翔からだった。


「電車のどこらへんにいる?」


結乃「1両目の前にいる。」


陸翔「分かった。ありがとう。」


その駅に着いた。


乗降口のドアが開けて…閉めて…


数分後、陸翔が来た。


陸翔「んもぅ。1両目に乗ったら、結乃の姿がいなくて、あれ?!と焦ったわ…。」


結乃「え、へへ。嘘をついたー!」


1両目にいると送ったけど、

実際は、4両目にいた。


陸翔は1両目に乗って、いなくて

2両目…3両目…も、探したらしい。


陸翔はわたしの隣に座ってきた。


結乃「ち、近い…。」

緊張感が高めてきた…


陸翔「あ、これ!見て!」


結乃「何?これ?何の建物…?」


陸翔「競技場だよ。改装中だけどね。」


結乃「へぇ!」


陸翔「これから大会は、この場所になると思うよ。あと、半年後かな。」


私たち、長崎駅までずっとお喋りをしてたら

あっという間に着いた。


長崎には何回も行ったことあるけど、

電車とか駅とか初めてで分からなかったけど

陸翔にいろいろと、教えてもらった。


陸翔「切符を改札口するところの先に、女子先輩たちがいるから行っておいで。俺は集合時間までまだ時間があるから買い物してくる。楽しんで。」


結乃「あ、いた!教えてくれてありがとう!案内とか…助かりました。」


女子たちが待ってるところに向かって、

心春と渡辺がいた。


結乃「おはようございます!!」


心春「おはよう!オシャレや!かわいい〜」


結乃「いやいや。心春の方が全然オシャレやん。帽子、かわいいなぁ…。」


渡辺「おはよ!みんなに紹介するね!その子は心春で、この子は結乃。で、よろしくね!」


◯◯「え、結乃?!上の名前は?!」


渡辺「上の…結乃。上の名前はなんていうの?」


結乃「椎名です…。」


渡辺「椎名だって。」


◯◯「え?!」


いきなりに、わたしの肩を叩いてきた。


結乃「わ!ビックリした…。」


◯◯「私のこと覚えてる?山吹(やまぶき)だよ。大きくなったね!!」と、

まるで感動のしたような表情になってた。


結乃「はい…山吹さんですか?大きくなった…?何を言ってるか…。」


山吹「…。忘れてる?!ショック…。すごく可愛がってあげたのに。」


渡辺「どんまい。」

と、笑ってた。


渡辺の同級生だった熊谷(くまがい)が

私に声をかけてきた。


「はじめまして。私は熊谷です。よろしくね。」


結乃「椎名です。よろしくお願いします!」


◯◯「椎名。私のことは覚えてる?」


結乃「もちろんです!木葉(ゆずりは)さんですよね。」


木葉「そう!覚えたんだね!山吹のこと、覚えてないの?山吹も佐世保の学校にいたよ。」




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