童話:一日が30時間だったらなぁ


あのね おにいちゃん

ぼくね 一日がね 三十時間だったらさぁ 

たくさん遊ぶ時間が増えるでしょ

どうして一日って 二十四時間なんだろうな


お兄ちゃんも 良くわかんないけど・・・

一緒に考えてみようか

うん おにいちゃん


一日の始まりって いつなんだろうね

んでさぁ、一日の終わりって いつなんだろうね


東のお空からお日様が出てくるのが朝だよな

んでさぁ そのお日様が西のお空に沈んじゃうと暗くなって夜になるなァ

うん おにいちゃん そうだねぇ

そんで また一日の始まる朝が来ると夜は終わっちゃうね


つまりさ 一日は明るい時と暗い時とがあるね

で、始まりは終わりと繋がってる

うん 隣同士だね


まぁるい輪っかを回しているみたいだね

時計も平べったい輪っかだよ おにいちゃん

んでね 時計の針が一周する角度は三百六十度だろ

だから 三百六十度を三十時間で割ると一時間が十二度だ


つまりさ 一時間を十二度づつ刻む時計を作ればいいわけよ

そっか おにいちゃん そうだね


でもさぁ なんか へんだよなぁ






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