第2話 ステータス
さて、種族は何にしようかな。人間かエルフか獣人にしたいな。……よし。ここは、獣人にしておこう。
えーと、次は名前か。加藤浩次からカジと抜き出して名前にしよう。
設定を終わるとウィンドウが閉じて眠くなってきた。ゲームでまた寝るなんて変な気分だな……。
『……ここは、Imagine worldと呼ばれる世界。1つの巨大で肥沃な大陸を5つの種族に分けて境界線をしいていた。
いざこいもあったが平穏が長年続いていた。だが、この世界にある出来事が起こったのだ。なんと遠方の海の彼方から新たな大陸が発見されたのだ。これにより、5つの種族はもう1つの大陸を所有を主張することとなった。当然、意見が食い違い、あわや抗争が起きるかとなったが、人間の国の王 フィルフィード3世 が異議を唱えた。
「その大陸を開拓して5つの種族全部をまとめた国を作ろうではないか」 と。
これにより5つの種族は渋々ながらも協定を結び5つの種族の選ばれた 冒険者 を新たな大陸へ送ることとなった。
貴方達は冒険者となり、未開の地を開拓する者となる』
……
……うーん、目がピカピカするな。目をパッと開けると街が広がっていた。目の前では大通りが広がっており、様々な露店が広がっている。横では三角屋根の家が並んでおり住宅街のようだ。どこを見ても人が溢れて活気付いている。
すげーや、現実みたい!
いや、ほんとは人ではなく獣人なんだかな。このゲームの舞台って5種族の冒険者が開拓するもう1つの大陸だったよな?なぜ獣人しかいない?
獣人しかいない理由はすぐ分かった。街の上に商店街にある看板のようなものが掲げてあり、そこには『新大陸獣人領にようこそ』と書かれている。
おそらく、さっきのオープニングを見た限り種族同士で壁が存在している。それで新大陸の開拓も5つの種族に分かれてそれぞれやってるのだろう。
獣人を見ているとケモミミ付いてたり尻尾付いてたりというのは当たり前で中には毛に覆われてる者もいるな。
フワフワそうだな。これって自分の見た目ってどうなってるのかな?獣人ってランダムと言ってたからなー。ケモミミと尻尾が付いてたらいいな。それあったらいつでもどこでも自分の物を撫でれるんだぜ?すっごく役得だ。ほんとはほかの人のを撫でたいんだけど、下手したらセクハラになっちまうかもしれないからな我慢しよう。
さて、自分の頭を触ってみるか。……ん!おお耳あるわ!いいなこれ耳触ったらもふもふだし、気持ちく感じるな!1石2鳥だわ。
次はお尻らへんを。……お、ここもあるな。ああ、もふもふだぁ。耳よりもこっちを触った方が気持ちいいわ。敏感なんだな。でも、これ街で尻尾踏まれたら確実にやばいな。気をつけないと。
ところで、耳と尻尾を触ってたら周囲の人に生暖かい目で見られたんだけど。露店のおっちゃん獣人も憐れみの目を向けてんですけど……。
服を確認すると、シャツとボロいズボン一枚だけで足には靴を履いていた。
なんともみすぼらしい。
だがそれだけじゃなくて腰には剣の鞘付きとポーチが付いていて、背中には矢筒付きの弓を背負いこんでいた。
最初から武器とか持ってんだな。
まあ、重要事項を調べたが、全体像が見たい。どんな獣人がモチーフになってるかが見たいんだよなぁ。こういうのはメニューって念じればいいのか?
やってみよう…(メニュー)。
念じるとステータスが書かれた板が目の前に浮かんでいた。
何々?色々と書いてあるな。
『名前 カジ
種族 獣人(きつね)
レベル1
能力値
HP 10
MP 10
力 4(+2/+1)=6/5
防御 3
器用さ 4(+1/+2)=5/6
速さ 5
魔力 3
スキル
罠生成 1
罠設置 1
剣術 1
弓術 1
鑑定 1
アーツ
なし
装備
胴 ボロいシャツ
脚 ボロいズボン
腰 ポーチ
足 靴
武器 ソード/弓』
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