トラップって強いよねぇ?

TURE 8

1章

第1話 キャラ設定

 俺の名は加藤浩次。ただの16歳の高校生だ。


 巷で話題になっているVRMMO 、確か名前は 『imagine world』 だったかな。これのソフトと一番重要なヘルメットぽい物を買ってきたので早速やってみようと思う。


 ヘルメットぽい物をズボッと頭に被ってみる。意識が吸い込まれるかのようにだんだん朦朧としてきた。それに促される形で目をつぶり、意識を落とす。


 パッと目を覚ますとそこはもう別世界だった。ヘルメットの中の暗いところとは打って変わって広い草原が広がっていた。


 すごい、本当に別の場所だ。


 草が生い茂って花もポツポツ咲いていて上を見れば太陽ぽいのも見れる。


 しかし、おかしくないか?こんな自然豊かなくせに周りを見てもモンスターとか野生動物とかが全く見当たらない。まだゲームは始まっていないのか?

 

 そんなことを考えてたら目の前にウィンドウが出てきた。


 『イマジンワールドへようこそ』ねぇ。


 ウィンドウの下を見るとまだ何か書いてあった。


 『キャラ設定をしてください』 と書いてあるな。で、その下にボタン、ポチッとな。


 すると今までの風景がボロボロと崩れ白い部屋になった。目の前には自分の体をかたどった人形みたいのが立っている。これを弄ってキャラを作るんだろう。


 VRMMO はキャラを自由自在に作り変えていいらしいが身長、性別は変えない方がいいらしい。この2つを変えるとゲームを終えた後、脳がいろいろ誤解してうまく生活ができなくなるらしい。怖いことだ。


 さて、自分の見た目は中の中、つまり平凡だ。見た目を美化する必要もないし身バレはやだし目を金色、髪を緑にしておく。


 見た目を変えると下にボタンが出たのでまたポチッとな。ポチッと押すと巨大なウィンドウが出てきた。


 なになに?「スキルを5つ選んでください」か。


 どうやらこのウィンドウから5つ選べばいいみたいだな。いくつかスキルを見ていくと面白いのを見つけた。『罠生成』と『罠設置』だ。見た瞬間ビビッと来たね。罠とか使ってモンスターを捕まえてグサッ ってかっこよくないか?なのでこれ2つとあとは戦闘用のスキルを取ろうかな?


 しばらく見たが後の3つは『剣術』、『弓術』、『鑑定』にしてみた。『剣術』と『弓術』は近距離、遠距離で使い分けて戦うから入れた。基本ソロプレイで行きたいからな自分でなんでもできるキャラを目指したいところだ。『鑑定』は……うん。わかるだろ?こういうファンタジーじゃもうお約束じゃん。それにあるとなかなか便利そうだ。


 スキル構成は『罠生成』、『罠設置』、『剣術』、『弓術』、『鑑定』になったな。結構万能感がある狩人みたいな構成となった。しかし、ファンタジーなんだから魔法とか覚えたかったな。こればかりは仕方ない、いつか入手できるだろう。


 スキルを決めたらまたまたボタンが出て来たな。ポチッと。ウィンドウが出てきてなになに?


 「出身を決めてください」か。


 出身は5つ。まず1つは『王国レムダム』。人間の国で農畜産が盛んであり、ここを選ぶと種族が人間になるそうだ。


 へぇ、出身によって種族が変わるそうだ。


 2つ目は『鉱石都市 ロガン』ファンタジーで有名な筋肉隆々ドワーフさん達が住む国だ。鉄鋼業が盛んでもちろん種族はドワーフになる。

 

 3つ目『森の大集落エルビ』森の住人エルフの集落で何かが盛んというわけではないそうだが集落には魔法の極意を伝授してくれるそうだ。種族はエルフ。


 4つ目『水棲帝都アルカ』水に沈んでいる都市であり様々な形をした魚人がいるらしい。漁業が盛んであり、種族は魚人だか、どんな魚人になるかはランダムらしい。


 最後は『獣王国ケタル』獣人が住む国である動物王国となっている。狩猟が盛んであり、種族は獣人だが魚人同様何になるかはランダムだ。


 さて、どの出身にしようか。

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