後編

201:ゲラウトヒア

 あ、悪い、誰か来た


202:名無しの異種族

 客?


203:名無しの異種族

 なんだ友達いんじゃん


204:名無しの異種族

 いや、わからないぞ

 もしかしたら見回りかも


205:ゲラウトヒア

 客、かな?

 なんか、米食べに来たっぽい


206:名無しの異種族

 米?


207:名無しの異種族

 なぜにコメ?


208:名無しの異種族

 いや、そもそも来たの誰だよ?


209:ゲラウトヒア

 コイツは果たして友達なんだろうか?


210:名無しの異種族

 だから、誰だよ?


211:ゲラウトヒア

 他のクラスと合同の実技の授業で知り合った、ヤンキー?


212:名無しの異種族

 や、?

 え?

 なに??


213:名無しの異種族

 ヤンキー??


214:ゲラウトヒア

 間違った高校デビューしてトンがってるヤンキー


215:名無しの異種族

 スレ主、それヤンキーやない

 ただの高校デビュー間違えた一年生や


216:ゲラウトヒア

 お互い溢れた者同士ってことで、魔法の実技の授業でペア組もうとしたらしい

 授業内容は、とあるモンスター溢れ森での遠足

 ペア組んで、その森でモンスターを倒す授業だった

 ちなみに、魔族

 ここでの呼称は、魔族だから、マー君でいいかな


217:名無しの異種族

 マー君


218:名無しの異種族

 ヤンキーのマー君


219:名無しの異種族

 間違った高校デビューして

 トンがってるヤンキーのマー君


220:名無しの異種族

 そのマー君がなぜスレ主のところにご飯を食べに来てるの?


221:ゲラウトヒア

 >>220

 なんでだろうな?


222:名無しの異種族

 なんでって、

 わざわざご飯食べに来てるってことは、仲良いんでしょ?


223:ゲラウトヒア

 うーん??

 アレかなぁ、最初にマー君に食べさせた米ってのが、実家から送ってもらったやつで尚且つ乾燥機じゃなくて天日干しのやつで、さらに土鍋で炊いた新米だったからかな?

 婆ちゃんのお手製梅干し付きだったし


224:名無しの異種族

 めっちゃ美味しいやつ食わせとるがなー!!


225:名無しの異種族

 餌付けやん


226:名無しの異種族

 え、なんで餌付けすることになったん??


227:ゲラウトヒア

 なんでだっけ?


228:名無しの異種族

 忘れたんかい!!


229:ゲラウトヒア

 マー君に聞いてみるわ


230:名無しの異種族

 そして、本人に聞くのか、ある意味すげぇな


231:名無しの異種族

 食べさせたことは覚えてるのに、そこまでの経緯忘れてるってどうゆうことなん


232:ゲラウトヒア

 マー君、なんか急にムスッとしだした

 でも教えてくれた


233:名無しの異種族

 ほほぅ


234:名無しの異種族

 で、答えは?


235:ゲラウトヒア

 覚えてないけど、なんか俺が成り行きでモンスターからマー君を助けたらしい

 んで、その時マー君は無傷だったんだけど、俺どうもミスったらしくて怪我したらしい

 経緯的に、その怪我のこととか悪いかなあってマー君は思って見舞いに来たら、白米をガツガツ食べてる俺がいて、無理矢理マー君に白米を食わせたらしい


236:名無しの異種族

 視点が違うとこう見えてたのか


237:名無しの異種族

 なるほどな


238:ゲラウトヒア

 魔族はとくに実力主義が強いらしい

 だからか、自分たちより遥かに劣ると思ってた人間種族に助けられたことがくやしかったらしい

 でも強い者は敬わないといけないし、場合によっては従わないとならないとか

 「べ、別にお前のことを認めてるとかそういうんじゃないからな!!

 勘違いすんなよ!!

 ただ、お前ぼっちで寂しそうだし、あとお前ん家の米は学食のより全然美味しいから食いに来てやってるだけなんだからな。

 むしろ有難く思えよ! 未来の魔王の腹の足しにしてやってるんだからな!!!」


 と、さっき吐き捨てられたので、


 「とりあえず、白米のオカワリあるけど、食べる?」

 

 そう聞いてどんぶりにお代わりもって渡したよ

 こいつ、本当美味そうに食うなぁ


239:名無しの異種族

 あら、可愛いなぁマー君は


240:名無しの異種族

 ツンデレですね、わかります

 可愛いなぁ(*´ω`*)


241:名無しの異種族

 ん?

 未来の、魔王??


242:ゲラウトヒア

 あ、そう、そうなんだよ

 マー君、魔王候補の一人なんだ

 2週目チート野郎の仲間とはまた別人だから

 そっちの方は、マー君の親戚になるらしい


243:名無しの異種族

 へぇ


244:名無しの異種族

 そうなんだ


245:名無しの異種族

 あ、じゃあ二人分のお菓子送っとくねー

 一応確認するけどアレルギーとかないよね?


246:ゲラウトヒア

 >>245

 アザ━━(*゜∀゜*)ゞ━━ス!!

 俺もマー君も食べられないものは基本ない

 たまにご飯食べに来るから、アレルギーのことも聞いておいたんだ


247:名無しの異種族

 了解了解


248:ゲラウトヒア

 あ、なるほど、そういうわけか


249:名無しの異種族

 そりゃ、混ぜものの米なんかとは比べ物にならないくらい美味いだろうよ

 産地直送の新米だぞ


250:名無しの異種族

 ん? なんかあったん?スレ主??


251:ゲラウトヒア

 いや、家帰らないならマー君から、家来ないかっていう誘いを受けた

 年末年始泊まらせてやるってさ


252:名無しの異種族

 お、良かったなスレ主


253:名無しの異種族

 じゃあ、明後日には荷物届くようにしておくね


254:名無しの異種族

 魔族ってことは、魔界かぁ


255:名無しの異種族

 魔界にもたしか温泉あっただろ


256:名無しの異種族

 ちょうどいいじゃん、言葉に甘えなよ

 トラクターでカマクラ作るか、ここに来て愚痴吐くかよりは健全だろ


257:ゲラウトヒア

 失敬な、炬燵でミカンとアイスを食べてダラダラするという計画がちゃんとあるぞ


258:名無しの異種族

 めっちゃ肥りそうな計画だな


259:名無しの異種族

 とりあえず、マー君のことをまとめると

 間違った高校デビューしてトンがってるヤンキー魔族ってことでいいか?


260:名無しの異種族

 未来の魔王予定も付け加えようぜ


261:名無しの異種族

 ツンデレもな


262:名無しの異種族

 あと多分マー君は、スレ主のこと大好きっぽいからそれも


263:名無しの異種族

 悪ノリも程々になぁ


264:名無しの異種族

 好きなのは白米か、スレ主か


265:名無しの異種族

 >>264

 スレ主だろ


266:名無しの異種族

 >>264

 少なくとも気にかけてる時点で嫌ってはいないだろ


267:名無しの異種族

 でも、ちょっと安心したわ

 やっぱりハブられてるのとかは気分悪いし


268:名無しの異種族

 うんうん、ちゃんとアオハルしてるのはいいことだ


269:名無しの異種族

 いいねぇ、俺もこんな青春送りたかったよ

 真のボッチはここにいるぞ、マー君!!

 大丈夫、スレ主はボッチじゃない

 君という友達がいるのだから


270:名無しの異種族

 家族に売られたけどな


271:名無しの異種族

 ある種の育児放棄か、虐待に当たる可能性


272:名無しの異種族

 天日干し白米をご馳走して、今回みたいにご飯食べに来るような仲を友人と呼んでいいのだろうか?


273:名無しの異種族

 しっかし、謎だよなぁ


274:名無しの異種族

 >>273

 スレ主だよスレ主


275:名無しの異種族

 ???


276:273

 だって考えてもみろよ

 なんで、ただの、それも魔法ですら基礎しか教わってない農民が魔族に認められるほどの強さ身につけてるんだよ

 変だろ


277:名無しの異種族

 なんだ、そんなことか


278:名無しの異種族

 そんなことって


279:277

 たぶんだけど、スレ主、屯田兵の末裔だと思うぞ


280:名無しの異種族

 屯田兵??


281:名無しの異種族

 あ、知ってる!!

 開拓民の中でも化け物並みに強かったっていう伝説の集団じゃん!


282:名無しの異種族

 一人一人が一騎当千の力をもってたって言われてるあの伝説の?


283:名無しの異種族

 魔族よりも強かったとか言われてる伝説の戦闘集団だろ

 強すぎて、時の権力者に邪魔扱いされて滅ぼされたってきいたことあるけど


284:名無しの異種族

 たしかに、農機具って武器になるもんな


285:名無しの異種族

 肥料には火薬の材料になるものも含まれてたりするし


286:名無しの異種族

 実在したんだ

 創作だとばっかり思ってた


287:277

 証拠その1、龍神族の爺がスレ主の実家の近所に住んでる


 証拠その2、スレ主は、かなり前時代的な生活を送ってた


 証拠その3、物理的にも毒物にもある程度耐えられる頑丈な体をしている


 龍神族のそれも8万歳を超える存在なんて、山奥とかにしかいないらしい

 そして山奥にはいまだに未開拓の土地があるし、都市ガスや水道が完備されてないこともザラだ

 なによりも、血を吐いてぶっ倒れるだけの毒物を摂取して、短時間で復活してるのがそもそも人間離れしている

 屯田兵の子孫は山奥で開拓を続けていたんだろ

 もしかしたら、自分たちが屯田兵の子孫だってことすら知らないのかもな

 なにせ、伝説になってるほどだし

 

288:名無しの異種族

 そこにきて、おそらくその化け物集団の子孫の中に無属性魔力保持者が現れた、と

 それがスレ主だった、ってことか?


289:名無しの異種族

 設定盛りすぎじゃね?


290:名無しの異種族

 でも、虐められてんだよな


291:名無しの異種族

 屯田兵だって、だいぶ時の権力者にいいように使われてたって話だしな


292:名無しの異種族

 その化け物集団の子孫、名門校でトラクター乗り回して白菜とか大根とか作ってますけど


293:名無しの異種族

 なー、時代は変わるもんだなー


294:名無しの異種族

 これ、本当に平和にスレ主は卒業できるんだろうか?


295:名無しの異種族

 今はまだ良いけど、これ学校にいる貴族とかにバレると不味いんじゃね?


296:名無しの異種族

 まずいだろうな

 施設兵団とか護衛とか、そういう方向からスカウト来そうだ


297:名無しの異種族

 今のところテストの成績も悪くないもんな


298:名無しの異種族

 んで、たまたまとはいえ、次期魔王候補や聖光教会の親玉予定の王族とも知り合ってる、と


299:名無しの異種族

 自分だって上級国民としての階段登ってんじゃねーかスレ主ぃぃぃぃぃぃぃ??!!


300:ゲラウトヒア

 とりあえず、またなにかあったら愚痴りにくるよ

 そん時はまたよろしく~(*ノシˊᗜˋ*)ノシ


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