リザルト。
一二六,四○四,○○○シギル。
一億と二六四○万。それが五日間のサソリ祭りで稼いだ僕のリザルトだった。
約六三○○万シギルをシリアスと分け合い、口座に入れる。
その間も、端末で見る口座の残高を見た僕の頭はふわふわしてる。
「…………か、稼いだねぇ」
『肯定。百より先は覚えてない』
シリアスが単純なカウントを覚えてないってのは流石に嘘だけど、そのくらい狩ったよねって話しだ。
サンジェルマンの二階、僕が借りてる自室のベッドで、独りごちる。返答はお馴染み、端末で僕をモニタリングしてるシリアスだ。
「億って、億って…………」
『身持ちを崩さない様に心掛けるべき。質素倹約推奨』
乱獲。まさに乱獲と言って良い勢いでデザリアを鹵獲した僕達。
おじさんが用意した沈静化済み
それでもサソリ祭りが終わらないので、最後は普通に手脚を綺麗にバラした状態でのまっさらな鹵獲状態で販売。状態がめっちゃ綺麗だったし、おじさんが業者として売り払う形でなるべく高値を目指す。
けど、最後はもう供給過多で値崩れは必至。僕らはデザリアの値をバコバコ下げながらも乱獲を続けた。
そんな最終総合リザルトは三億をマーク。経費を抜いた後におじさんと折半した結果が、僕とシリアスのリザルトになる。
「…………フルカスタム、やり放題?」
『肯定。なんなら、
ヤバいヤバいヤバい。金額がデカ過ぎて実感が無い。
気を引き締め無いとやらかしそうで怖い。装備を買う時はVRバトルで絶対に試してからにしよう。
こんなん、「僕って金もってっしー?」とか舐めた態度で当たるを幸いにパーツガチャとか始めたら最悪だ。
無駄遣いノー! 質素倹約イェェェエス! その精神で行こう!
「タクトも大丈夫かな?」
『分からない。予測不能』
タクトも稼いだ。
百を超えてデザリアを捕まえたので、タクト達も一○機を超えるデザリアをゲットしてる。
しかしタクト達は免許を持ってないので、自分では都市の中に機体を運ぶ事すら出来ないし、機体の保管場所も無い。
今回タクト達は機体を沢山手に入れたけど、僕はタクトに一シギルも払ってない。当たり前だ。デザリア一機でもう二五○万シギルの報酬みたいなもんなんだから、シギルなんか払う必要が無い。
けど、それだとタクト達は機体の輸送費も、管理費も無くてどうしようも無い。なので、手に入れた余分な機体は売却し、そのお金でガレージを借りてる。
本当ならタクト達もそれで山程のお金が手に入ったのだけど、今は僕のせいでデザリア値崩れ中。大した金額で売れず、まぁそれでもタクト達の今までを思えば充分な大金だ。
タクトグループが現在保有する機体はデザートシザーリア十三機。
その内三機は、僕が借り受けてたアンシークのパイロットに個別交渉してテント村に運んで貰ってた。それ以外は貸しガレージで眠ってる。
なんでテント村に三機運んだかと言うと、理由は三つ。
一つ、まずテンションが上がる。自分達の機体を目の前しにしてグループのモチベが爆増する。こんな理由でも凄い大事なことである。
二つ、スラムの住人への牽制。今のタクトグループはコレだけの力を持ってるから、舐めた事したらぶっ殺すぞって言外の脅しをするため、目に見える場所に
三つ、免許取得の練習するのに必要。凄く重要。とても大事。免許無いと乗れないからね。
法的に無免許操縦は『機体が立ち上がった時点でアウト』なので、座らせたままコックピットに乗るだけならセーフなのだ。VRバトルを入れて遊ぶくらいなら問題無い。
私有地の中とか敷地内なら動かしても良いんだけど、テント村の土地は不法占拠なので、敷地もクソも無いのだ。
VRバトルの存在はタクトもターラちゃんの経験で知ってるし、お金も手に入ったから自分で買うのだろう。
「…………明日はまた、旅団にお呼ばれだっけ?」
『肯定。ライキティ・ハムナプルから呼ばれて居る』
お互いに大きな商いを成功させたので、おめでとう壮行会でもやろうぜぇぇって感じの話しになってる。壮行会ってこう言うので合ってる? 分からぬ。
「取り敢えず、シリアスのカスタムを考えようか。その後VRバトルで試して、良さそうなら現実で本購入」
『いっそ、機体をゼロからオーダーメイドも視野』
「…………いや無理じゃない? いや行ける?」
オーダーメイド機体のフルビルドってクソ高い気がするんだけど、デザリア規格なら一億くらいで行ける?
「いや、どうせフルビルドするなら、中型規格とかに上げたいし、止めよう。流石に中型フルオーダーとか一億じゃ足りない」
『残念』
その代わり、現行のシリアスを最大限にカスタマイズする。
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