登録作業。
傭兵ギルドの二階は、一階の駐機場ハンガーとエレベーターホールの混沌具合とは打って変わって整然としていて、利用した事が無いけどイメージの中の『役所』って印象を受けた。
カウンターに綺麗なお姉さん達が並んで、テキパキと仕事を熟す。
カウンターに人が並んでるなんて事は無くて、何かしらのルールによってカウンターを利用する人の順番が決められ、対応が終わった人がカウンターを離れるとすぐ様次の誰かがカウンターに呼ばれる。
内装はシステマチックで清潔感溢れる薄水色を基調とした空間になって居て、この場の主役であるはずの傭兵こそが異物感を出してる。
だって傭兵さん達ってなんか無条件で清潔感が欠落してる人が多い。孤児だった僕らより幾分かマシって感じの水準を維持してる。
お金も稼いでるはずなのに、もうちょっと身綺麗には出来ない物なのか。これじゃぁ中央部を歩くのに可能な限り身嗜みを気を付けてた僕が馬鹿みたいだ。
汚い孤児でも汚いなりに、頑張って身綺麗にしてたんだぞ。
「さて、
人混みが凄い場所を避けて、自由に使って良いソファ等が並ぶ休憩スペースまで来た僕らをは、案内してくれたカルボルトさんから話しを聞く。
カルボルトさんが教えてくれるギルドの利用方法は、思ったよりも簡単で、やっぱりちゃんとした都市機能の一部として成立してる場所は違うんだなって思うくらいにシステマチックだった。
「まず傭兵ギルドの基本は、端末でギルドの専用回線にアクセスする。すると固定ブラウザであるギルドページが立ち上がるから、そこで要件を入力するんだ。ギルド専用のアプリケーションも有るから、ダウンロードしておくと良いぞ。アプリを使えば勝手に回線に接続して処理してくれるし、傭兵登録した後は発行された自分のギルドコードを設定しとくだけでログインも要らないからな」
僕はまだ端末をマトモに動かせなくて、カルボルトさんに手伝ってもらって四苦八苦しながらギルドの専用回線に接続した。
タクトは何故か、最初からある程度は端末が使えてるのでズルい。僕が機械音痴だとでも言いたいのか。買ったの僕なのにオカシイ。
「おいおい、今までどうやって端末使ってたんだよ」
「シリアスが操作やってくれてました」
「…………それ端末、クラックされてね?」
多分されてる。セキュリティ緩いって言ってたし。
「マジかよ。オリジンってそんな事まで出来んのか…………。一応言っとくと、操作権限も渡して無い第三者が勝手に端末を外部操作出来るなんざ、相当異常な事だからな? そんな事が簡単に出来るなら、他人の端末から情報抜いたり勝手に人の金でネットショップ使ったり、やりたい放題だろ? 他の人にやるなよ? 違法だからな?」
「ほらやっぱやべぇ事だったじゃんか。カルボルトさん、こいつシリアスなら何でも良いやって全然気にしねぇんだよ。もっと言ってやってくれよ」
「おおう、愛機が好き過ぎるだろ坊主……。いや俺も自分の愛機大好きだけどよ?」
だよね。アレだけ語りまくったもんね。カルボルトさんも愛機ガチ恋勢だよね。ナカーマ、ナカーマ。
「……でも、良く考えると当たり前か。現代じゃ殆ど何も出来ずに壊してから無理矢理使うしかねぇ
なんかカルボルトさんが難しい事言ってるけど、今はギルドページの使い方教えて下さい。お願いします。
シリアスが最強に凄過ぎるスーパーバイオマシンなんて事はとっくに知ってますから。最強最愛最優の超絶可愛いウルトラエンジェルですもん。
「さて、傭兵登録だったな。ならページのメインメニューから項目呼び出して、新規受付業務のところから登録出来るぞ」
モタモタと端末を操作してグダグダと登録を進める。
登録にはお金とか別に必要なくて、自名の名前と端末ID、
むしろそれが、バイオマシンを買える程の財力が無い普通の人が乗機を手に入れる一般的な方法らしい。
それ以外なら、輸送用人員とかを持ってる企業の雇われパイロットになって、バイオマシンを貸し出されたりとか。そう言う感じらしい
「マジか。それなら何とか端末を手に入れて、何処かの傭兵団の下っ端になった方がウチのグループもマトモに生活出来たんじゃ……?」
「いや、どうだろうな? ある程度使える人員じゃないと、流石に傭兵団も雇ってくれないと思うぞ? 慈善事業じゃねぇんだから」
そんな事より、問題が有ります先生。
「あの、愛機のIDって、何ですか?」
「あああー、そうだよ。坊主の愛機はオリジンだもんな。IDなんざ持ってる訳ねぇわ」
なんでも、正規に買う機体だったら最初から設定されてる専用コードの事らしく、機体の識別に使う為の物だそうだ。
シリアスはガーランド警戒領域からいらっしゃった古代文明からの
「なら、それも申請して仮IDを発行して貰え。その仮IDで登録して、コードと機体の紐付けは何処かの
…………え、そんなお手軽なの?
じゃぁ、あっちで受付の綺麗なお姉さん達を相手に手続きをしてる方々は何してるの?
「ああ、アレは気にしなくて良いぜ。ギルドをキャバと勘違いしてる馬鹿野郎達だからな」
「…………? どういう……?」
「アレはな、一応、端末からの操作だけじゃミスしてたり、それに気付かず申請や手続きが通ったら困るし怖いって奴のために、わざわざ人を通して確認しながら手続き出来る仕組みが有るんだよ。受付嬢が手続きを手伝いながら、確認してくれる制度だな。今も
………………うん。えっと、うん。
「えと、管理官のセシルさんが怒るのも、当然ですね…………?」
「それな。とばっちりで怒られる俺らは良い迷惑だぜ」
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