第183話 眠る感情
このカラダの奥底には計り知れないほどの怒りが眠っている
飲み込んで飲み込んで消化しきれなかった怒りは
死んだふりしてひたすら眠っている
その熱を忘れたわけではなくて
燃えさかる思いを持て余したわけではなくて
静かに沈殿することを選んだ感情
これがいつか表面にまで浮上するときは来るのか
誰も知らない誰にも分からない
ただそんな日が来るとするなら
きっとその怒りは激しい熱を伴うから
どれほど大きな爆発になるのだろう
どれだけ美しい画になるのだろう
押さえつけていた本能から迸る怒りを
このカラダを突き破って溢れだす炎を
胸を焼き尽くすオレンジ色の輝きを想像して密かに笑った
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