第16話 夏到来


そう、これだ


焼き尽くすような朝の光

焦げ付くほどの昼の匂い


夏だ、夏が来た


しつこい暑さにヘトヘトになりながら

少しでも涼しさを求め夜の町

それでも絡み付く熱は冷めず

ほろ酔い加減の意識は醒めず


ほのかに白い夜は何を思う


暮れきれない今日を悼め

浅い眠りに夢を願え


まだ夏は始まったばかりだ


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